第80話 (第3ルート完)高校三年生になればこんなお別れもあるとは思う? (13)
「ふぅ~、じゃ、和也はうちの下着姿を生で見たくはないの?」、「ねぇ、和也。ふっ、ふふふっ」と。
蘭の奴は俺の耳へと吐息を吹きかけ妖艶に微笑みかけ、オスの性を刺激するように問いかけてくるから。
俺の身体中にまた電流がビリビリと流れドキドキなるから。大人びた容姿、様子のあいつ、蘭の顔が俺は更に真面に見詰める事ができなくなり。完全に蛇に睨まれた蛙状態へと陥りながら。
「えっ、あの、み、見たい事は見たいけれど……」
「やっぱり見たいんだ、和也?」
「うん」
「じゃ、うち、また和也の部屋に遊びに行って見せてあげようかな?」
「えっ? う、うそ?」
「嘘じゃないよ。本当だよ。うちが和也に二年も前から好きで、あんたしか見続けていないとこの間説明をしたじゃない。だから和也がこの下着を着衣をしたうちの姿が見たいなら見せてあげるよ。ふっ、ふふふっ」とね。
蘭の奴は周りに人がいて、店員のお姉さんがこちらをチラチラと見ていようがお構いなしに俺に擦り寄り甘え……。
そう、まさに彼女的な振る舞い……。
それもさ、お互いが深い仲にあるカップルの彼女的振る舞いで妖艶に微笑み、小悪魔ちゃんで訊ねてきた。
でも俺は皆も知っての通りで蘭と加奈、由美に対して恋愛、お付き合いの返事の方は春先──。俺達『あぁ~、高校三年生~』が卒業式を迎える迄無理だと説明をしているから蘭に対してこれ以上俺は幼子のように、バブバブと甘え続ける訳にはいかないと思うし。
傍から俺と蘭の仲慎ましく見える様子を見れば。俺が沙紀にふられた事で当てつけのように付き合っていると見えなくもないから。
蘭には大変に悪いと思うからこれ以上俺はあいつに優しく抱擁してもらい慰めてもらう訳にはいかないと思うから自身の心の中で(うん)と頷き、決意をすると。
(お願い)
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