第78話 (第3ルート完)高校三年生になればこんなお別れもあるとは思う? (11)
自身の手をモジモジといじらしく、落ち着きなく、挙動不審に指先を照れ恥ずかしそうに動かしながら蘭の様子を窺っていると。
「……でも和也、そんな事をしたらアニ〇イトに行って欲しかったゲームキャラクターのフィギュアを購入できなくなるよ? それでも良いの?」
蘭もね、俺にさ、照れ恥ずかしそうにではないな? あいつのは場合はね。
まあ、俺と一緒で自身の顔と耳を紅潮してはいるけれど。蘭の奴は大変に申し訳なそうな顔をしながら「うぅ~ん、う~ん」と甘え声を漏らしながらさり気なく、平素を装いつつね。
そう、まるで蘭は俺の彼女のように寄り添いながら昨日問いかけてきたのだよ。
だから俺も昨日はついついその気になり。
「いいよ、別に俺はフィギュアなんていらないよ。蘭、お前に……。俺の真横にいるリアルフィギュア様に。俺好みの下着をプレゼントして着衣をしてもらう方が自己満足できるから。俺が購入してプレゼントするよ。なぁ、蘭いいだろう? 頼むよ」と。
俺が両手を合わせ蘭へとノリ良く嘆願をすれば。
「う~ん、どうしようかな?」と。
蘭はニヤリと自身の口の端を吊り上げ、悪戯っぽく微笑みながら小悪魔様のように俺へと問いかけてくる。
だから俺は蘭に対してドキリ! として汗! 汗! 冷や汗をかきながら。
「えっ! いや、あの、無理とは言わないから大丈夫だよ。あっ、はははっ」と笑い誤魔化せば。
「う~ん、和也君は、もしかしてリアルフィギュア様の優艶な下着姿が見てみたいのかな?」
「ふっ、ふふふっ」と蘭が微笑みながら俺の耳元で「ふぅ」と吐息を吹きかけ囁き、問うてきたから。
俺の身体にピ〇チ〇ウ雷撃がビリビリと流れ、痺れてしまったから。
「えっ! いや、見てみたいと思う気持ちはあるけれど。別に無理はしなくていいよ。俺もノリと言うか? 先程から蘭と一緒に下着を選んでいたらその気になったと言うか? お前の彼氏でもないのに、俺が彼氏な気分に錯覚し、堕ちてしまっただけだから気にしなくていい。只の俺の気持ちと言うか? あの時はお前に優しく励ましてもらったから俺の気持ち。お礼だと思ってくれればいいよ。深く悩まずに」と。
俺は蘭の小悪魔的な色香に惑わされ、焦りながらも昨日は告げたんだよ。
(お願い)
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