第74話 (第3ルート完)高校三年生になればこんなお別れもあるとは思う? (8)
「……ん? どうしたの、山田? 鳩が豆鉄砲でも食ったよう顔をして、何かあった?」
「……ん? 俺?」
「うん、そうだよ、和也。うちが和也の許へきてから呆然としているから、何でだろうと思ってね」
大変に大人染みている麗しい大田の容姿を凝視して呆然と佇んでいる俺にあいつが首を傾げながら問いかけてきた。
だから俺は大田へと。
「い、いや。わりぃ~。余りにも大田がいつもと違う容姿だから。俺ちょっと驚いちゃってごめん」と照れながら謝罪をした。
でっ、俺の言葉を聞けば大田の奴は直ぐに自身の小首を傾げながら。
「山田、うちの恰好って変かな?」と訊ねてくる。
でも大田の大人っぽい容姿を上から下、下から上へと舐めるように見詰めればわかる通りだ。
全然可笑しいところなどない、どころか?
綺麗だ! 麗しい! 素晴らしい! と大田の容姿を褒め称えたくなる衝動に駆られる程だから。
「うぅん、大田よく似合うよ、と言うか? お前、大人っぽい容姿の方が俺は凄く似合っていると思うぞ」と。
俺は昨日の四日に少し照れながら大田に告げた記憶がある。
するとあいつもさ、俺の言葉を聞き、何故か超がつく程の御機嫌麗しくなり。
「和也ありがとう。うち気合を入れて頑張った甲斐があるよ」と。
俺に嬉しそうに告げながら。そのままあいつは俺の二の腕に自身の腕を回して抱きついてきたよ。
だから大田の超がつくほどボリュウーム、タユタユ感の、柔らかさがある女性の象徴に俺の肘が当たり『ドキッ!』とした記憶がある。
だから照れ恥ずかしくなった俺は大田に『頼むから俺の二の腕を解放してくれ……でないと? 思春期、発情期のオスの俺は大田に対してのムラムラ感が収まりつかなくなるから頼むよ、蘭。俺の二の腕をお前の持つ超巨大な二つのマウンテンから解放してくれぇ~』と。
俺は大変に情けない声色で大田へと嘆願したい衝動に駆られるのだが。
あいつ、大田……。じゃない、蘭の奴が直ぐに、「和也、サ○モールへといこう。うちは和也に選んでもらいたい物があるから」と嬉しそうに告げると。
俺の二の腕を強引に引っ張りながら歩行を始めだすから蘭の思う通りについていった。
(お願い)
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