第70話 (第3ルート完)高校三年生になればこんなお別れもあるとは思う? (4)

「(和君ありがとう。大好き。大好き~、愛している~♪)」


 由美は御機嫌麗しく黄色い声音で俺が耳に当てているスマートフォンの向こ側から告げてくる。


 だから俺は由美に「はいはい、ありがとう」と、幼い頃から変わらない台詞でお礼? だけ告げておいたよ。


 でっ、告げ終われば。


「じゃ、明日な……」と由美に言葉を告げ自身の耳に当てているスマートフォンを下ろそうと試みる。


「(あっ? 和君?)」


 すると由美が俺に声をかけてきたから。


「何だ?」と俺は言葉を返したよ。


「(あのね?)」

「うん?」


 由美の言葉に首を傾げる俺──。


 そんな俺に由美が、


「(和君、今から家にいって良い? 勉強の邪魔はしないから……。由美ね、学校の勉強でわからないところがあるの。だから教えてよ、和君……)」


 家に今からきて勉強のわからない所があるから教えてくれと問いかけてきたんだ。


 でも俺は今日は夕刻から塾がある。だから午前中から市内……。広島市の繁華街、本通り商店街へと午前中から一人繰り出しア○メイト等を見て回り欲しゲームヒロインフィギュアやマンガ、ライトノベルにグッズ等を探索し、購入をしようと五月四日は試みていたから。


『由美悪い、今日は無理だ』と俺は断る……と言う事が出来ずに。


 そう俺は基本他人……と言っても。知人限定のみなのだが、『お願い!』と嘆願をされると断れない性格だかからね。


「う~ん、今日は塾があるから午前中迄ならばいいぞ。だから由美、俺の家へくるならば今直ぐにこい」と告げた。


「(う、うん、わかったよ。和君。由美今から直ぐにいくからね)」と、あいつは俺に告げると数分ぐらいで家の玄関のベルを鳴らし。


「おはようございます」、「お邪魔します」と。


 由美の奴は大変に嬉しそうな声音で家のお袋、親父へと朝の挨拶をすませば、自身の家のようにドンドンと大きな足音を立てて二階──。


 俺の部屋の扉を勢い良く開け、侵入してきた。


(お願い)


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