第41話 でッ、学校帰りに戻ります (1)
「いや、あの……」
蘭に二人……。絵美と由美はどう言っているのか? と問われた俺は……。まあ、こんな感じ……。正座をしたまま二人へと土下座……。自身の顔を真面に上げることもできずに、俯き加減で二人へと言い訳を先ほど始めたのだ。
「自分達も蘭や加奈のように、俺の彼女の席に戻れるように、お前等二人へと嘆願し、話しをしてくるようにと言われた……。ごめん」と俺は最後に蘭と加奈に謝罪をしたと思う?
まあ、半日近く前の話だけれど。俺自身があの時は、少しばかりテンパって、動揺をしていたから、余り覚えていないのでごめんなさいと、みなさんに謝罪をしたところで話しを元に戻すけれど。
この後も俺は蘭に後頭部へと女王さまの足踏みと椅子にされ。加奈には相変わらず馬乗り──。俺は『ハイヨ! ハイヨ! シルバー!』と、加奈に自身の尻を叩かれる。まあ、こんな感じの折檻を二人から受けながら、絵美と由美の件を飲んでくれと。
俺はクラスのみんなから白い目、冷たい目……。
そう三日前の俺は沙紀から一方的に別れ話……・
それも学園の同級生達の注目を浴びる中での悪態を受けたので、『山田は惨い』、『山田は可哀想な奴だ』と、クラスメイト達から同情心をもらっていたのに。
絵美と由美の件で冷やかな目、冷たい目を浴びつつ謝罪を続けたよ。
でも最後には、「はぁ~」と二人から嘆息が漏れ。その後は俺に惚れた二人だから「致し方がない」で片づけて頂いた。
だから俺は二人に『ごめんよ』と『申し訳ない』と。その後も謝罪を続け、一日の授業を終える。
でッ、その間に篠田達親衛隊のメンバー達からも絵美のことは……。
そう、絵美の奴は篠田と同じで、駅横の塾で仲がいいみたいだから。絵美の奴は、沙紀の件は、『こいつ、何で知っているのだろうか?』と思えば。篠田の口から直接聞いたみたいだ。
篠田達親衛隊のメンバー達も含めて、絵美が元鞘に収まり、俺の許へと戻る件に関しては不満は無いらしい。
でも、自分達の後輩でもある、新一年生の由美の件に関しては知らない訳だから。
『山田!』、『和也!』、『どう言う事?』となり。
俺はみなに一斉に責められるようになり。罵声を一斉に浴びた後に俺は、しどろもどろと、幼少期の頃の由美との仲を、真っ赤な顔をして説明をすれば。
『ロリコン!』、『変態!』、『ドスケベ!』、『痴漢!』と罵声を浴びるのだが。俺自身も幼いガキだから、『ロリコンは酷くねぇ?』と不満を漏らせば。
『煩い!』、『黙れ!』、『シャラップ!』と怒声! 罵りも受け!
その後はラブコメのテンプレ通りの、親衛隊のメンバー達から俺は袋叩きに遭い。その後は、放課後、帰宅時間の例の冒頭のシーン……。
沙紀の阿保がモテ期の俺へと当てつけで、アイツの大事、大好きなはずの? 現役大学生の彼氏、家庭教師……。あの、いけ好かねえ男! 吉田薫の奴を呼び、待たせ。自分達カップルの仲の良いところを俺に当てつけで見せびらかして、自己満足……といきたいところだったけれど。
俺が沙紀の大事な彼氏の吉田薫の奴へと悪態を行為をとり、喧嘩になりそうになったのを加奈と由美の二人が止めてくれて。俺自身が大変なことにはならずにすんだ。
でも、気が高まり、荒ぶれている俺だから、自身の苛立ちが安易に収まる訳でもなく。
『神宮寺ー! 次に俺の目につくところに彼氏を呼んで、車を停めているのを見かけたら。彼氏の車をボコボコしてやるからな』と、俺は二人……。
そう沙紀の奴と今カレの悪人らしいから、俺は悪人らしく怒声を吐いてやったのだが。それでも俺の怒りと興奮は収まらないので。
『おい! ビッチ! 俺に二度と話しかけてくるなぁ~! 学園内でもだぁ~!』と、俺は本気で沙紀の奴へと『ビッチ!』と言って、アイツのことを罵り、話しかけてくるなと怒声を吐いてやったよ。震え、涙を浮かべる沙紀の奴にね。まあ、俺の妹へと毎日のように電話やメールをしてきては、『やり直したい』と言っていたことは、沙紀の大事な薫君には黙ってやったよ。俺優しいからさ。
でもアイツの彼氏が俺達の許から逃げるように、ユーノスロードスターで走り去る時に目についたのだけれど。
沙紀の奴さ、本当に泣いていたのが、俺の両目、瞳に映ったから。俺は少しやり過ぎたと後悔をした。
だから俺は「ざまぁみろ」と、にへらとわらいつつ、加奈や由美に聞こえないぐらいの小声で呟き。
(これで沙紀、本当にサヨウナラだ……。今の彼氏と仲良くやれよ)と思う。
◇◇◇
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