第32話 親衛隊? (2)
だから俺は面倒な女、沙紀に対して。
「ああ、わかっているよ、神宮寺……。お前が心配しなくてもちゃんと俺は、別れてやるから心配するな。あばよ……」と告げ。
「よく電話やL〇NEが飛んでくる。仲の良い彼氏と上手くやれよ」と。
俺は沙紀に対して嫌味を告げ終われば。
自身のカバンへと教科書、ノートを慌てて詰め込んで、その場! 沙紀の前を後にしようと動き出せば。
「ちょっと、待ってよ。和也!」と。
「和也、頼むから。私の話しを聞いてくれない?」と。
沙紀の奴が、自身の席から歩き始めた、俺の二の腕を掴み、呼び止めてきた。
だから俺は沙紀に、「はぁ~、新宮寺? お前、何を訳のわからないことを言っているのだ?」と呻り、吠えた気がするよ?
それも、今にもアイツ! 沙紀の奴を噛み殺してやろうか! とでも、言わんばかりな、恐ろしい形相で、呻り吠えたと思う?
でもさ、アイツは能天気……。
自身が朝方俺にしたことをすっかり忘れているのか?
俺自身も、あの時の沙紀は、一体何を考えているのだろう? と言った感じ、様子だったと思うけれど。
まあ、その日の夜と言うか?
学校帰りにアストラムライン……。
まあ、俺達広島の
俺はアトムの車内から下……。
眼下に見える桜並木や太田川の流れを見つつ思ったのだけれど。
多分、沙紀の奴は?
急にモテ期がきた、俺のことが欲しくなる。
そう、別れると言ったことに後悔を始めだして御機嫌窺いをしてきたのだろうと思う?
そう、また俺と仲直り、と言うか?
もしかて二股?
いや、絶対だ!
アイツ! 沙紀の奴は、今の大学生の家庭教師と俺とを二股にかけようと画策……。
邪な策を練り、実行してこようとしているに違ない?
だってさ、アイツ! 沙紀の奴は?
俺がアイツに『腕を離せ!』と怒声! 沙紀のつまらない言葉、言い訳? に対して、俺が聞く耳持たずで、アイツの前から姿を消そうとすれば。
「私、まだ和也とは別れると言ってないよ!」と。
コイツ! 沙紀の奴は! マジで俺に喧嘩を売っているのか!? と。
俺が首を傾げる、ではすまない!
俺が超憤怒! 怒声! を吐きたくなる衝動に駆られることを平然と告げてきたけれど。
俺はここで、グッ! と我慢!
今にも額の血管が破れ、ピュ~! と血が噴き出しそうだけれど。
とにかくさぁ、ここは冷静に……。
俺自身我慢をしろ……。
相手は女だ。
それも元カノだった奴だから、自身の腕を上げ、振り降ろす、のは、やめようなぁ!
頼むぞ、俺自身? と。
まあ、俺はこんな感じで、自分自身に言い聞かせつつ。
「はぁ」、「はぁ~」、「はぁ~~!」と、三回ほど深呼吸をして、自分の荒ぶれている気を落ち着かせ。
沙紀と冷静に話しができる状態へとすれば。
「あのなぁ~。沙紀~? お前さぁ~?」
俺はやっぱり荒ぶれている気が収まらないから、沙紀に対して呻りつつここまで告げると。
「はぁ~」と大きくまた深呼吸をして!
「朝のあの態度はなんだぁあああっ! それに授業中、お構い無しに俺以外の男からL〇NEでメールや電話ー! それに? 井上や澤田、大田達から俺とちゃんと別れるようにと諫められて、うん! と頷いていただろうがぁあああっ!」と。
俺は沙紀へと怒声を吐いた!
でも俺の荒ぶれた気はまだ収まりつかないから。
「それにお前なぁ~! 仮に俺と別れていないと言うのならば。俺がさ、浮気をしたような女を許すと思うのか?」
俺は沙紀に荒々しく問えば。
「俺さ、中坊の頃に浮気癖のある女と付き合って、凄く酷い目に遭った記憶があるから。俺は沙紀! お前のような浮気癖のある女ー! 俺以外の男と平然とキスをしてS〇Xまでしたようなビッチ女はいらねぇ! だから沙紀! お前が別れる気がなくても! 俺の方から別れてやるよ!」と。
俺はもう完全に切れ! 憤怒しながら、あのバカへと怒声を吐きつつ、罵ってやった!
でッ、最後には、自身の進路妨害をする椅子と机をドン! ドンだ!
俺が蹴りを入れて吹き飛ばすものだから、机と椅子は床に倒れ、大変に大きな衝撃音がをガシャン! と、だしてしまうから。
「「「「「きゃぁ、あああっ!」」」」」
「「「「「うわぁあああっ!」」」」」
未だ教室内に残っているクラスメイト達から絶叫が叫び、吐かれ。
「山田君が切れた~!」
「山田どうした~?」
「和也、何か遭ったのか?」と。
俺のことを心配してくれる声も多々出たけれど。
沙紀が唖然、呆然としている顔を見れば。
『ああ、なるほど』、
『そう言う事か?』、
『山田と新宮寺の喧嘩か』、
『相手にするまぁ』と言った顔をしながら、クラスメイト達は、自分達がしたいことを始めたらしいと。
俺は後日、加奈だったか? 蘭だった? 直人だったのか?
まあ、俺自身も忘れてしまったけれど、教えてもらった。
でッ、椅子! 机! 物に八つ当たりをした俺は、そのままプンプンと不貞腐れつつ帰宅の途に就いたよ。
俺の背の後ろ──。教室内では、「沙紀~、山田~。怒っているみただね~」と、井上がケラケラ笑う声と。
「沙紀はもう、山田にちょっかいをかけたら駄目だよ。沙紀には新しい彼氏もいるし。蘭だって山本さんや篠田さん達に対向して告白しのただから。これで沙紀が出戻りするなんて言ったら、蘭に恨まれるし、怒られるよ」と。
澤田の沙紀と蘭のことを心配している声が俺の耳へと聞こえてきた。
それと「うん」と沙紀の阿保の頷く声がねと、言った事件が。
今日だけでもこれだけ遭った! と。
俺は話の冒頭シーンへと戻るけれど。
あの日の帰宅後──。沙紀と別れた日……。自身のベッドの上で横になりながら。
「今日は本当に色々あったな」と、俺は独り言を呟き、終われば。
「ああ、本当に疲れたな」と。
俺は嘆くように、また独り言を漏らしつつ天井を眺めながら色々……。
そう、色々と俺は物考え……。沙紀の奴は大学生の家庭教師といつから付き合っているのだ? と。
蘭や加奈への返事はどうしよう? どう告げたらいいのだろう?
篠田達親衛隊の、あの大胆行動に対して俺は、今後どうしたらいいのだろう?
まあ、こんなことを考えていると。
俺は精神的な疲れとともに「スゥ、スゥ」だよ。
俺はついついさ、転寝をした記憶がある。
◇◇◇
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