第25話 新しい教室の席へとつけば? (1)
(う~ん、マジでくそ歯痒いな、あいつ! あいつが俺に、別れの引導を渡す前に。俺から沙紀の阿保! ビッチ! セフレに引導を渡してやろうか? マジでムカつく歯痒いな)と。
あの時の俺は、沙紀の悪態に対して、頭にきてイライラ……。
自身の脳裏で、こんな不満を漏らせば。
(あいつ……。絵美の奴は今頃何をしているのかな?)と。
俺は中坊の頃に、やはり沙紀の阿保ではないが。
将来を約束し合った彼女……。
そう、実は俺、H大の医学部志望でさ、全国模試や塾模試で一応はH大の医学部B判定のがり勉君なのですが。
元々素行の悪い俺が、ヤンキーを辞め、医学部を目指す原因となった彼女がね。
俺の近所の整形外科の娘さんでね、俺の幼馴染と言う奴で。
病院の跡取り娘のあいつを自分の嫁にしようと思えば。
俺も医者を目指すしかないと、始めたのがガリ勉野郎でさ。
俺の医学部目ざせ! は、大変に不純な動機と言う奴なのだが。
あの時の俺は、別れた元カノ……。
それも自然消滅をして別れた絵美のことを思いだしながら。
俺は立ち止まり、辺りをキョロキョロと挙動不審者のように見渡した。
俺さまの新しい教室内で使用する机と椅子は、一体何処にあるのだろうか? と。
俺は教室の後方──!
窓に近い席の方を見渡しながら探索を始めた記憶がある。
だって俺の苗字は【山田】だから席は多分? 最後尾──!
後ろの方の席だと思うから。
俺はキョロキョロとすれば。
クィクィだ!
多分俺のことを手招きしているように見える、ショートカットの美少女の姿が。
そう、家の学園にこんな可愛い娘が居たってけぇ? と。
俺が思う、美少女さまの姿が、目と瞳に映るから。
俺は自身の首を傾げながら、己を指さすジェスチャーを本当に情けない顔……。
面白い顔でしたと思うよ?
あの時の俺はね?
でもさ、その娘! あの娘! 謎の娘は!?
「うんうん」と。
俺に向かって何度も頷き。
彼女も、こいこい! 早くこい! と。
俺を急かすジェスチャーをするから。
俺はコクリ! と頷き。
ショートカットの麗しい彼女の許へと、女郎蜘蛛の赤い糸に巻かれたようにクルクルと慌てて駆け寄った記憶がある。
◇◇◇
「あ、あの、君……。俺に何かようかな?」
俺は、一応は照れ恥ずかしそうに、ショートカットがよく似合いですね、君……。
可愛いですよ! と、言いたくなる彼女……。
そう、自身の心に傷を負っている俺に優しく? 手招きしてくれる可愛い少女へと問いかける。
「山田君、自分の席を探しているのでしょう?」
彼女は笑みを浮かべながらではなく、無表情で俺へと尋ねてきたと思う?
だから俺は「うん」と頷いた。
「やっぱりねぇ……」
そんな俺に、ショートカットがお似合いの可愛い彼女は、独り言を呟くように言葉を漏らし、納得をすれば。
「山田君の席ならばここだよ!」、
「私の隣の席……」と。
彼女は、自身の隣の席……。
そう、俺の席らしい机の上をポンポン! と叩きながら。
バカ女! ビッチ女!
元カノ沙紀のために、心に傷を負った俺のことを慰めるように告げてくれる訳ではなく。
俺の隣のショートカットがよくお似合いですね! 貴女は! と告げ、褒め称えたくなる少女は。
俺に無表情、感情を入れずに教えてくれたから。
俺も沙紀のことでクヨクヨと考える暇が。
そう、俺の隣の席の少女のことが気になり、と言うか?
(な、何だ! この娘は?)と。
俺は呆気にとられながらも、ショートカットがお似合いですねの、麗しい少女のことを。
俺は自身の席へと移動しつつ、ジロジロと観察しながら。
彼女に「ありがとう」と、微笑みかけながらお礼を告げ。
ショートカットがよく似合う少女の背──後ろを通過しながら。
俺は自身の席へと「よいしょ、よいしょ」と、独り言を言葉を漏らしつつ移動をした記憶がる。
すると彼女の頭からシャンプーの大変に良い香りが漂ってきた。
だから俺はドキだ!
この後俺は沙紀から別れ話を告げられる可能性が大なのに。
そのことを忘れるくらい俺は、ショートカットがよくお似合いですね、お嬢さまに魅入り、ドキドキした!
だってこの娘も沙紀とは違うタイプの娘だけれど。
本当に可愛いからね。
それにさ?
俺、自身の席への移動の最中に、彼女の女性のシンボルとも言える二つのオ〇パイ──!
そう、ショートカットがよくお似合いですね、お嬢さんの少女の胸の谷間に目がいき、見えた! 確認できた!
でも残念、無念……。
(お願い)
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