第2話 お前等、こんなところでいい加減にしろ!
(う~ん、それにしても、沙紀の奴は? こんな学園の近くに、自身の彼氏を車でお迎えなどさせて。アイツは一体何を考えているのだ? もしも学園側に露見すればアイツは、校則違反で停学処分になる可能性だってあるのに……)、
(それにアイツの今カレは大学生だろうに。ちゃんと自分の
俺は目線の先でイチャラブしている元カノと。
アイツの今カレを睨み、呻りつつ、こんなことを思案しているけれど。
これはあくまでも
アイツが学園の先生達に見つかり停学処分になったらいけないからと。
俺は心配しているだけで。
決して俺の目線の先の、イチャラブな二人に対して嫉妬している訳ではないからね。
ふぅ~ん、だ!
ふん! ふん!
ふん、だからね! と。
まあ、ツンデレみたいな台詞を漏らす、俺だけれど。
俺達は只今、大事な時期である。
『ああ~、花の~、高〇~、三年生~♪』だから。
マジで不味いと思う。
特に家の高校はね、公立高校なのだけれど。
真面目な男女の高校生達が通い学んでいる。
理数科もある進学校と言う奴だから。
沙紀の奴も学校側に校則違反になる。
不純異性交友をしているのがばれると不味いと思う。
だから、アイツも彼氏も、車を停車させ──車内でイチャラブがしたいのならば。
ここではなくもっとハイスクールから離れた場所──。
平和公園の方にすればいいのだ。
あの辺は観光客や修学旅行生、カップル等も多いいから。
車を停車させていても目に付きにくいからいいのに。
それか?
車内でそんなにイチャラブを無料でしたいのならば。
太田川の河川敷にいけばいいのだ。
俺が中坊の頃──。
悪さをしていた頃は。
太田川の河川敷やその周辺の公園で。
車にハイドロポンプと油圧のシヨックが装着されていなはずなのに。
男女が車内でハッスル! ハッスル! とS〇Xしまくり。
ハイドロポンを装着した車のように。
車体が揺れ、踊っていたのをよく見ては笑っていたし。
車内でハッスル! している奴等の車の窓をドンドン! と叩いたり。
車体のタイヤを蹴り、驚かしては。
自身の腹を抱え笑い楽しんでいた頃もあったけれど。
まあ、それぐらい。
カーセ〇クスしている奴等はいたから。
俺の目の先でイチャラブしている奴等も。
そちらへといけばいいのにと。
俺は、自身の眼をウルウルと、濡らしそうになりながら思う。
(うぅ、ううう、悔しい!)、
(でも、せつねぇなぁ……)と思いながら。
だってアイツ!
沙紀の奴は!
春休みを挟む以前の高校二年生の終業式までは。
俺とアイツは二人で仲良く手を繋いでスキップ、ラン! ララン! とリズム良く、和気藹々と、言っても。
俺達二人は、本当にスキップ等はしていないからね。
まあ、その辺はヨ・ロ・シ・ク。(笑)
と俺が冗談だからと説明をしたところで話しを元に戻すけれど。
俺の只今の心境は!
本当に悲しくて! 切なくて!
今にも泣き出しそうなぐらい悲しい。
でも二年間付き合った彼女をNTRされた俺だから。
悔しくて、仕方がない気持ちもある。
◇◇◇
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