第101話 Destiny Number 1 始めること

 使命は「始めること」。

 日常で「ここを改善したらもっとよくなる」と思う場面に出くわすでしょう。その思いを実践するのが1の生き方です。夢や希望を語るだけでなく、現実にする行動力があり、やり遂げることが使命といえます。


 なにもないところから生み出したり、始めたりするのは、簡単ではありません。ゼロからのスタートには大きなエネルギーが必要です。人々の先頭に立つ1が持つエネルギッシュな行動力とバイタリティーで、ゼロを1に変えるのです。


 失敗や挫折はつきもの。難局に立たされたときに打開するパワーと統率力が求められ、問題解決のアイデアが求められることも。恐れず壁にぶつかり、苦戦を強いられても持ち前の開拓精神とリーダーシップを発揮して乗り越えていきます。


 直感力にも冴え、次になにをするべきか、またなにをしたら建設的かを瞬時に判断できます。


 これまでリーダーを経験していない、積極性もなく自分にあまり自信がないのなら、ぜひ勇気を出して第一歩を踏み出してみましょう。とにかく能動的に始めてみること。眠っていた開拓精神が目を覚まし、新たな自分を見つけられるでしょう。


 周囲のサポートはおおかた有益です。応援してくれる声は励みになりますし、足りないところをフォローしてくれる仲間がいれば、ますます集中できるでしょう。


 自分と肩を並べられる能力のある人物を見抜く力にも優れています。実力のある相手と意見を交換したり、ブレーンストーミングをしながらイメージを広げていくことに無上の喜びを感じるでしょう。


 物事を順序立ててスピーディーに推し進めていく力がありますが、進行中になんらかの壁にぶつかってしまうと、せっかちになったり、必要以上に意固地になったりする傾向もあるようです。逆に、気分が乗らずに勢いづかないときは、とたんに内気になったり、優柔不断に陥ることも。


 ひとりで暴走状態になると、周囲は誰もついていけなくなります。勢いに乗っているときこそ、周りをよく見て謙虚さを忘れないようにしましょう。


 人やグループの前面に立っても、後ろを気にしないかも。

 得意なのは「自分ひとりで突き進むこと」と「旗を持って人々を牽引すること」であって、人の面倒を見たり、人を育てたりとは違うからです。

 とはいえ、あなたがひとたびリーダー性を発揮したら、多くの人が後ろから付いていきたいと望むでしょう。背中を見ていた後進が育つのを見るのも喜びとなるでしょう。


 やる気が出ないときも一定の継続力を持つこと、そして障害にぶつかっても忍耐強く慎重に進めることができれば、あなたは素晴らしい成果を残せるはずです。


■適職、天職

 先頭に立って活躍できる仕事や人々に指示を出す仕事に向いています。


 なので年功序列制の会社では息が詰まりがち。規模が小さくても自分の考えを実現できるような会社や、自らが起業して思うままに行動するほうが性に合っています。フリーランスの立場は職種にかかわらず力を発揮しやすいでしょう。


 誰も考えつかなかったアイデアを出して時代をリードする仕事は1の特権です。


 ただし、意見の合わない人との仕事や壁にぶつかったときなどは、気が焦ったり、イライラがピークに達して攻撃的になったりしてしまうことも。忍耐強さが課題です。


〈職種例〉自営業、フリーランス、起業家。イベント業。発明家。企画営業職。



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