第7話 5 自由、変化、好奇心

■テーマカラー:グリーン


 「5」は、安定や現実を表す「4」の世界に「枠を超えたい」エネルギーをもって「変化」を生み出していく数です。

 空間と時間を超えた数だといえるでしょう。

 そこに「発展性」「成長」「進化」があり、さまざまな「好奇心」が芽生えるイメージです。

 「枠に収まりたくない」ので、いつも「自由や変化」を求めています。


 「5」は「五体」「五臓」「五指」「五感」など「人間そのもの」を表す数です。

 そこから人間の特性である「自由と変化」「好奇心と冒険心」「行動力」「情報とコミュニケーション」「知恵や直感力」などを意味する、動きのある数とされます。

 身体のすべてを使って動きまわる人のイメージです。積極的に自由に、そして「活発」に動きまわる性質があります。



 「4」は目に見えるものを大事にしますが、「5」は目に見えないものに惹かれる傾向が強い。


 「5」は理想を求める数です。今ここにないものを望み、未来を見つめているため、直感で「これ」と思って「ヴィジョン」を思い描いたら根拠がなくても突き進める。そんな強さがあります。

 常に理想を求める「5」は、逆にいえば現状に満足できないイメージにもつながります。好奇心も旺盛なので、興味を惹かれる対象が次々に変わる傾向です。

 そういった意味では「コロコロ変わる、飽きっぽい」「揺れ動くバランス」「浮き沈みが激しく、変化が早い」「欲求不満」な印象を持たれてしまう。そんな側面も否定できません。

 自由でありながらも不安定な状態を表す数でもあります。



 安定の「4」から飛び出すことを意味するので、「活動的」「機敏」であり、なんでも「臨機応変」機知に富んだ対応ができます。ピンチでの「危機脱出力」に秀でています。

 器用なので「多芸多才」。なんでもできますが「器用貧乏」に陥る面もあります。

 ひとつのことに興味を持つととことん打ち込み、力を存分に発揮します。

 逆にいえば、興味のないことはやりたくない、という極端さを併せ持っています。

 興味があることにはとことんハマっていきますが、ひとたび興味がなくなると、そのことはどうでもよくなります。ですから、周囲からはとても「気まぐれ」に見えるのです。

 興味があるとパッと飛びついて、器用だからこなせてしまう。でも、できてしまうとつまらなくなって飽きてしまい、次に興味が移ってしまう。

 もっと極めれば、かなりの実力がつくかもしれないのに、極める前に次のことをはじめてしまいます。

 また、ノッているときはひじょうに高いパフォーマンスを発揮しますが、調子が悪いときはどん底をさまよいます。このように、気分の変化の波が激しいのも特徴です。



 雄弁でもあるので、一緒にいると楽しい人ではありますが、周囲の人を少し振りましてしまうかもしれません。

 「5」を持つ人を周りが見ると「この間言っていたことと、今日は別のことを言っている」というふうに映ることがあります。

 「5」の人はごく自然に根っからの自分の興味のままに動いているだけでも、周りからすると「言っていることが支離滅裂」「やることがコロコロ変わる」という印象を持たれてしまうこともあるのです。



 キリスト教では、四大元素に5番目「神の息吹」とする考え方があります。仏教の宇宙観では四大元素に「空」が加わります。「5」の世界は、ある意味、壮大で果てしなく「拡大」し広がっているといえるでしょう。



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