第11話次元のかなた
『最後になるかもしれないと思ったから、話しておきたいと思ったんだ……』
「いきなりどこかの名言みたいな言い方だね」
『冗談じゃないんだ……、たった数体の魔神でこの世界はぼろぼろにされちゃったんだ』
「そういえば、そちらは剣と魔法の異世界ファンタジーだったね!? 交信のアレコレが衝撃過ぎて忘れてたよ……」
『私たちも頑張ったんだけど、いまも次元の扉が開きかけて、そこから777体の魔神と全てを滅ぼす魔神王がこの世界にやってくる。私とヤマトも最後まで……んっ、アッツ!』
「最後までヤるんだなぁー」
『……うん、最後までヤりきるつもり』
「ヤりきる言っちゃったよ……」
『いま関係ないけど、命の危険があるときに人は種を残そうと本能が働くんだって……アンッツ、デキちゃうぅぅうう!』
「思いっきり関係ありそうだけどね!?」
『ふふ……、そう、かも……ンッ、ヤマトも俺の遺伝子を残すぜ、と燃えあがってる、んっ、んっ、そんなに突かないの……んんっ!?』
「残さんでいい。消えてオーケーだ」
『あきら? そちらでなにかバリバリとかドーンとか、何かが爆発してるような音がしてるけど何?』
「ん? ああ、これ? ちょっと通るのに邪魔だから掃除してるんだ。 ……そこを退けェェエエエエエエエエ! 今から寝取り寝取られクズ野郎どもを成敗に行くんじゃァァアアアアアアアアア!! みぃちをぉおおおお、開けやがれェェエエエエエエエエエ!!!」
『もうー。幼馴染の恋人が部屋に行けなくなったからってまた部屋を散らかしたんだね? ダメだよ、掃除はちゃんと……ちゃんと……あっつ、ダメ! んっ、えっ? 俺も掃除して欲しい? いつも掃除してるでしょ? ココも……ンンンッツ!』
「待ってろよぉおおおおおおお!!! 世界のみんなァァアアアアア!!! 僕に力を貸してくれェェエエエエ! この世界にぃぃいいいい!! 幼馴染寝取りがラブコメの一部だという現実をのさぼらせて置くわけにはいかんのじゃァァアアアアア!!! 皆ぁああああああ! 僕にこの世界の不条理を超える希望の星の力を!! 力をこの手にぃぃいいいいいいいいい!!!!!」
『どうしたの、あきら? あきら? えっ!? 次元の向こうの魔神が急速に数を減らしてる!? なんで!? わからないけど、なにかが次元の向こうで戦ってる!? いったいなにが起こっているというの……アアンッツ!!!!』
「だから! だから、星をクレェェえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええエエエエッツ!!!!!!!!!!!」
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