第9話感度が良くない?
『あきら……、あきら聞こえる? この更新も残すところあと3回が限度。ここまでの短い更新がとても長く感じたよ』
「交信がまた違う言葉に聞こえるよ、ゆかり」
『……やっぱり感度が良くないみたい。魔神の侵攻でこの世界は大混乱に陥っているよ。あきらとも……アンッツ、あと何回、繋がれるか……ンッツ』
「さっき3回と言ってなかった? キミらは絶好調に繋がっているよね?」
『絶好調だなんて。私はヤマトほどのチートは持ってないからどうしても追い込まれてばかりだよ。ヤマトはいつも自慢の魔力棒で暴れ馬みたいに突いて、突いて、あんっつ!』
「突かれているのは誰かってことが問題だよね」
『世界が1つにならないと、ンンッ、いけないときに国の政府高官が自分たちの利益のために魔神を引き込んだことがわかったの……アッツ、もうちょっと、我慢して、いっちゃダメェ……』
「キミたちは1つになってるのにね。そちらの世界では陰謀論と呼ばれるものも当たり前にあるよね」
『はぁはぁ、ごめんね? どうしても交信したかったからヤマトには無理をイっちゃった』
「言葉一つ一つがソッチの言葉に聞こえてきたよ」
『そっかぁ。やっぱり感度が良くなイィィイイイイイイイ!』
「メチャクチャ良さげだよ!?」
『はぁはぁ……、イッちゃう前にあきらの今日の出来事を教えて?』
「ああ、今日は世界の研究者を集めて超波動振動弾を応用した次元空間移転装置を実験していたんだ」
『次元空間移転装置?』
「そう。闇のダーヴァサーバの侵攻があったんだけど、外宇宙の親善大使レピュエルさんの助けを得て、僕が開眼した超級覇王撃滅地球破壊砲でダーヴァサーバの侵攻を食い止められたんだけど、その際に次元のひずみができることを発見したんだ。それで世界各国首脳に依頼して研究者を集めてもらったんだ」
『ねえ、あきら、軽くチート転生者以上の活躍をしてない? それにこちらの世界よりもよりもずっと一つにまとまってない? あと超級覇王撃滅地球破壊弾で地球壊れてない? 大丈夫?』
「大丈夫。これで次元の扉が開けるかもしれないんだ。だから……」
『えっ、なに? ごめん、あきら。ちょっと感度が……ヤマト、もっと我慢……えっ、我慢できな……アッツ、アッツ、激しくしないで、ダメダメ、ヤマト! ダメェエエエエエ、そこは突いちゃ……ダメッツ、アッッァ!』
「だから、首を洗って待ってろよぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
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