さくらいろセリフ集

掛け合いセリフ ６１～６２

61.今日の獲物は

a「今日もかっこいいよ〔b〕！獲物を盗み出す鮮やかなテクニック！視線だけで人を殺せそうな冷たい眼差し！もー大好き。」

b「お前，よく毎回ここまでついてこられるな。」

a「〔b〕について行くために鍛えたからね！」

b「そうか。ご苦労な事だな。」

a「そんなわけで私も一緒に盗んでいってくれない？」

b「その台詞も毎回同じだな。そろそろ聞き飽きたぞ。」

a「台詞変えて欲しかったら私も盗んで？そしたら変えてあげるよ。」

b「そうか。なら今のままで……いや，いいだろう。お前も一緒に攫ってやる。」

a「はいはいどーせ今日も断られま……えっ！？」

b「なんだその反応は。」

a「え，いや，だってもう断られて58回目だよ？？え？気でも狂った？？」

b「気が狂っているのはお前の方だろう。」

a「うん，それは認めるけどどういう心変わり？？」

b「お前を攫っていけば，台詞を変えてくれるんだろう？そろそろ，お前に本気で『愛してる』と言ってもらおうと思ってな。」

a「え，ちょっ，待っ，〔b〕さん？？急展開過ぎてついていけないよ？？」

b「気づいていなかったのか？お前はお前が思う以上にオレに惚れている。だが，オレもお前が思う以上にお前に惚れている。」

a「え？うん，何の話？？」

b「それともさっきの言葉は嘘だったと言うのか？」

a「嘘，じゃないですけど……」

b「なら黙ってオレに攫われろ。オレはお前を逃がすつもりは無い。」

a「……こうして私は，彼の重すぎる愛情に，身も心も盗まれるのでした。」

b「おい〔a〕。お前誰に向かって喋っているんだ。」

62.捨てた者，捨てられないもの

a「そっか，ブランも大変な子供時代だったんだね。」

b「真白。」

a「え？」

b「俺の本当の名前だ。今の『ブラン』と言う名も，そこから取った。……馬鹿だよな。俺を捨てた奴からもらったものを，いつまでも捨てられないでいるなんて。」

a「あんたを捨てたかどうかは分からないじゃない。何も知らないんでしょ？」

b「それはそうだが……」

a「名前は，アンタが唯一親からもらったものなんだから，捨てたくなければ持ってればいいよ。」

b「お前は前向きだな。」

a「嘘でも前向いてなきゃやってらんないよ。」

b「そうだな。少し気持ちが軽くなった。礼を言う。」

a「なんでも聞くよ。あたしが親代わりになってあげるから。」

b「自分の女を親代わりにする趣味はないんだが。」

a「アンタ，『自分の女』とか恥ずかしいことよく平気で言えるよね！？いーからちゃんと頼りなさいってこと！」

b「あぁ，そうさせてもらうさ。」