セリフ 301~324
301.利用
「いいか,ひとつ覚えておけ。利用されるな,利用しろ。お前が嫌う家名も,詰め込まれた教育も,全部お前だけに与えられたものだ。他の誰のものでもない。これからもずっと,お前を利用しようとする輩はいくらでも現れる。そこで黙って利用されるか,利用してやるかはお前次第だろ。」
302.約束
「何度も諦めたくなるよ。もういいやって,これ以上苦しんでどうするのって。でもその度にあの日の約束が私を突き動かすの。お前の決意はその程度なのかってね。だから私は立ち止まらないよ。あの人との約束がこの胸にある限り,進み続けなきゃいけないから。」
303.偽りの姿
「どうして,どうして俺を捨てた!?どうして俺を裏切った!?俺は……。私はこんな姿になることを選んでまで,お前を探し続けた!復讐することだけが私の生きる意味だった!なのに,殺せない……。あなたを殺すなんてできない……。だって私は!私はまだあなたを!!」
304.問いかけ
「あの時終わりにできていたら,どんなに楽だったかな。いつもいつもこんなに苦しくならなかったのかなぁ。どうしたら,笑って生きられるのかな。」
305.一雫の強がり
「視界が滲んで,目の奥が痛くて,息が苦しくなって。でも,その先へは行けない。心の奥で溢れかえった感情は,そこで進むことを諦めてしまう。あと一歩が,もう一歩が怖いのだろう。そうしてまた,心の奥底に還ってしまう。」
306.矛先は何処へ
「何でだよ!!何でお前がこんな目に合わなきゃいけないんだ!!こんなの理不尽だろ!!なぁ,俺は何を恨んで,何を憎めばいい?何にこの怒りと苦しみをぶつければ,俺は呪縛から解放される?」
307.分かれ道
「当たり前のように,いつまでも一緒に進んでいくんだと思ってた。突然の別れ……。別に,特別な思い入れがあるとかそういうことじゃないんだけど。急だと少し寂しくなるっていうか,ちょっと感傷に浸っちゃうよね。でも大丈夫。一緒に歩んできた道は,変わることはないから。」
308.音
「音が聞こえる。胸の奥を抉るような懐かしさと共に。この音が聞こえる度に記憶がザワつくの。苦しくって,切なくって,痛くて。だけど暖かくて。大好きな音なんだ。」
309.埋められないピース
「心のどこかでずっと,そんなはずないって思ってた。だから軽く考えてた。突きつけられた現実を受け入れたくなんかなかった。ねぇ,何で騙したの?何で置いていったの?……考えるだけ無駄なのもわかってる。だけど,でもね私はまだあなたが好きだよ。」
310.魔女の叫び
「私は永遠の刻を生きる魔女。愛する人と一緒に逝けないことぐらい分かってる!だからせめて,愛する人の最期を見届けたいの!私の知らないところで,勝手にいなくなるなんて,そんな経験もうしたくないのよ!」
311.解離
「心はずっとザワついてて何の整理もつかないのに,頭は酷く冷静で事実だけを淡々と受け入れている。そのせいで悲しみも怒りもうまく表現出来ない。……そっか,大好きだったあなたは,もういないんだ。」
312.権力の乱用
「すみません,驚かせてしまって。……ああ,今のですか?ちょっとした権力の乱用です。これでもかなりの権力持ってるんですよ?まぁ,始末書は書かされると思いますけど。大切な人を守れるのなら,始末書ぐらい何枚でも書きますよ。」
313.やりたいことノート
「あなたがやり残したこと,私が全部叶えてあげたくて,夢中でページをめくった。海で貝殻を拾って,観覧車で街を見下ろして,電車で旅をして,家で映画を見て。でも,ごめんなさい。最後の『僕を忘れて』って願いだけは,どうしても叶えられなかった。」
314.積もり,積もる
「降り続く雪は止むことを知らないのでしょうか。まるでこの世界に1人取り残されてしまったようです。道行く人の足跡も,私の涙も隠していくのですね。それならば,あの人の罪も隠してくれますか?あの人を待つこの心を,許してくれますか?」
315.旋律
「初めて彼の奏でる音色を聴いた時に,美しいなって思った。哀しくて,苦しい音なのに,美しかった。ねぇ,彼はどんな過去を背負ってるんだと思う?僕は彼の音楽にたくさん助けられたから,今度は僕が助けてあげたいんだ。」
316.泥棒猫
「オレのものに手出すとかいい度胸じゃん。御託はいいからアイツを返してもらおうか。……え?泣いてんの?……お前ら,巫山戯るなよ。そいつを泣かせていいの,オレだけなんだけど。ねぇ,覚悟は出来てるよね?」
317.揺らぐ覚悟
「死ぬ覚悟なんてとっくにできてた。でもあなたに出会って,あたしは弱くなった。もう二度とあなたに会えないのかって思ったら,急に死ぬのが怖くなった。どうしてくれんのよ!あたしは,あなたなしじゃもう生きられないのよ!」
318.セイギトギセイ
「たぶんみんな,誰かの犠牲の上に自分の正義を成り立たせてる。正しさなんて相対的なもの。だからボクは何者も咎めない。ボクは全てを認めよう。その代わり,ボクの邪魔をするやつは,誰であろうと容赦しない。」
319.こぼれおちる
「グラスに注いだ水は,傾ければ溢れてなくなる。なのにどうして涙は,止まることを知らずに流れるのかしら。零れ落ちて,なくなってくれたらいいのに。……そうすれば,貴方にこんな泣き顔,見せないですんだのに。」
320.面影
「似てるんだよね,あの人とあたしの師匠(せんせい)。人を惹きつける魅力とか,でも時々幼い頃のままみたいな可愛さをみせるとことか,無茶な命令出すとことか,そのくせ仲間を失うことを人一倍恐れているとことか。だからかな,なんか無性に支えてあげなきゃって思うんだよね。あのときあたしが師匠に出来なかったことを,せめてあの人にはしてあげたいんだ。」
321.病と勝敗
「『病に打ち勝て』と最初に言った人は,きっと丈夫な体をもっていたんでしょうね。何故勝たなくてはいけないのでしょうか。病に倒れることは負けなのでしょうか。そんなこと僕は認めない。それを抱えて,必死に生きて,その結果がどうであれ,それが負けであるはずがない。勝敗なんてつけられるものじゃないんです。」
322.遠い憧憬
「やっぱ,アンタすげぇな。どうあっても敵わないや。……でも,オレやるよ。アンタみたいに誰かの孤独に触れられるような,そんな人になる。そしていつか,アンタの隣に立てるように。」
323.時代遅れの剣
「あははっ,それ刀?時代遅れだねぇ!でもボクもそっちの方が好きなんだぁ〜。自分で斬ってるって感じがするよねぇ!オッケー,じゃあボクも剣で戦ってあげるよ!時代に置いていかれたもの同士,精々楽しもうじゃないか!」
324.霧の先に
「あの人のこと,知れば知るほど分からなくなった。ひとつ知ればまたひとつ分からないことが増える。まるで霧の中にいるみたい。どこまで行っても終わらない,辿り着けやしない。だけど追いかけ続けたい!そうすることでしか,あの人の孤高の強さには触れられない!」
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