第5話
「コンコン」
ドアのノック音が聞こえた。
「なにー?入っていいよー」
私はそう答えた。入ってきたのは玲華(れいか)だった。
「ねぇお姉ちゃん、変なものが見えたときどうすればいいと思う?」
いきなりそう相談してきた。
「え?もしかして玲華見えるの?」
私は玲華も見えるようになったのかと思いそう聞いてみた。
「え、いやーここに私にべったりな女の人がいてさー」
玲華はそう答えた。
「玲華それは幽霊だよ」
私は冷静にそう話した。
「え?まじ?てか、なんでお姉ちゃん知ってんの?」
玲華は純粋な眼差しで私に質問する。
「あ、うん私3年前から見えててね、」
私はそう答えた。
「そういえば玲華はこの人見える?」
私はそういい玲音を指さした。
「え?何も見えないけど」
玲華はそういった。
「え?もしかしてさ、玲華が見えてる幽霊って全部女の人?」
私はなんとなくそう聞いてみた。
「うん、女の人ばっかり見える。」
私は玲華の返答にそういう人もいるのかと、驚いた。
「その人に話しかけた?」
「え、この人何も喋らないよ」
私はその玲華の一言に更に驚いた。玲音は前からよく話してたし、なんでだろうと、思った。
「この子一応霊感あるけどそんなにない子なんじゃない」
玲音は、そういった。
「どういうこと?霊感の強さで見え方と、人って変わるの?」
「うん、すごい弱い人だったら影しか見えないよ、まぁそれでも影は見えてるんだけどねー 例えば10が、動物人間関わらず見えて会話もできる。1が影だけ見えるそんな感じにしたら妹さんは4〜5くらいかなー」
玲音はそういう。
「そういうもんか、」
私はそうおもった。するとお母さんが私の部屋に来た。
「玲子ー? え?!なんでそんな幽霊と一緒にいるの、離れたほうがいいわよ」
いきなりお母さんはそういう。
「えー、ただの幽霊じゃん」
そう、声を揃えて玲華と言う。
「あーめんどくさいやつだ」
玲音がそう離れながらそう言った。
「え?どういうこと?」
私は玲音に聞いた。
「いやー幽霊が見える人って色々あって例えばお母さんみたいなのは悪霊型、幽霊が、すべて悪いものに見えてしまうタイプ。他にはそれと正反対の良霊型とか、変霊型とか色々あるよ。んで、普通が通常型、そのまんまだね」
玲音が説明をしてくれた。私は幽霊の見え方の種類がそこまで多いとは思わなかった。
「多分お母さんは悪い霊に近寄られたくなかったんじゃない?」
そう玲音に言われたときに思った。お母さんは悪い霊しか見えてない。良霊と楽しく話すこともできない。そこがどこか損をしているように思えた。
「そういえばお父さん言ってたな、「お母さんとデートに行くと毎回場所移動が激しくて見えない人でも気配があるんだなー、」って」
と、私は思った。
「これからお母さんとの接し方とか考えないとだめだ」
そう思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます