10

 硬度計は、翌日、手術台の横に置いてあった。手のひらで覆える程度の大きさしかない、小さな装置だ。高志は硬度計を手に取り、ソファーに座ってしばらく考え込んでいた。

 弓子はスパコンを駆使して撮影データの整理にかかっていた。最初は操作に戸惑ったものの、なすべき作業は基本的に会社と同じだ。慣れるに従ってスピードも精度も上がっていった。

 しばらくしてから、弓子が尋ねる。

「その肩こりの機械、どう使うんですか?」

 高志は微笑んで、腰を上げた。

「すぐに分かるよ。テストに、筋肉をひとつ再生してみたい」

 弓子はすぐに整理作業の手を止める。

「どこの筋肉ですか?」

「完全に準備を終えている場所は?」

「肘から手首まで終わりました。手のひらは手つかずですけど」

 高志ははっと目を上げる。

「手首まで? ほんとに?」

 弓子に歩み寄り、傍らから立ったままキーボードを操作する。ランダムに弓子のデータを開き、精度をチェックする。

 椅子をずらして場所を空けた弓子が不安げに問う。

「問題がありますか?」

 一心不乱にフォルダを開ける高志がはっと気づく。

「いや、ない。いいマッピング素材ができる。でも、どうしてこんなに早く……? 撮影した画像の数は半端じゃなかったのに」

「あなたのプラグインとマシンの性能だと思います。それに……」

 弓子が言葉を切った。

「なに?」

「……不安なんです」

 高志がうなずく。

「人質、かい?」

「ええ……」

 気にしないそぶりは見せていた。だが、恐怖を振り払うことなどできない。〝天の声〟は次に何を始めるのか――予測できないだけ、恐れは大きい。

 高志は慰めるように言った。

「急げば、きっと実力行使はやめる。ハッタリかもしれないし」

「そう願っています。それに、仕事に集中していないとそればかり考えてしまって。指を動かしていれば、落ち着けます」

「僕も同じだ」

 弓子は努めて明るく言った。

「わたし、お役にたててます?」

「完璧に。じゃあ、長母指屈筋、分かる? それを3Dスキャナでスキャンする。マッピング素材も準備しておいて」

 高志が3Dスキャナの準備に向かう。Macの電源を入れてケーブルを接続すると、手術台の横に大きさが違う2台のスキャナを並べた。

 弓子は写真のファイル名から該当する冷蔵庫を調べ、かちかちに凍った筋肉が入ったパックを取り出す。

「解凍に少し時間がかかりますけど」

「凍ったままでデータを取る。融かしてからだと、変形が大きいから。問題がなければ解凍の手間が省け、効率が上がる」

 高志はラテックス手袋をはめた。弓子から筋肉が入ったパックを受け取る。小さな筋肉を指先でつまんで、手術台に置いた。

 マッピング素材をドロップボックスに入れ終えた弓子は、じっとその手順を見守る。

 大きい方の3Dスキャナを取った高志は言った。

「撮影開始――」

 中腰になった高志は筋肉にレンズを向けて手術台の周囲を回りながら、周囲をスキャンしていく。一周を終えると、小さな方の3Dスキャナに持ち替え、さらに筋肉に近づいてゆっくりとスキャンを繰り返した。

「まずは大づかみに対象物の形を把握して、次に細部を詳細に記録する。細かいデータは、こっちの小さなスキャナの方が操作しやすいからね。細部はゆっくりと、死角ができないように、注意しながらデータを採取していく……これなら作業時間が短いから、融ける前にスキャンを終えられるな」

 高志は弓子に作業の意味を説明しながら、スキャンを進めた。上になった面が終わると、筋肉の上下を入れ替えて同じ作業を繰り返す。

 スキャンを終えた高志はMAYAでデータをチェックした。

「しかし、早いマシンだな……。僕のMacもF15並みだと思っていたけど、表示を切り替えるだけでワンテンポ遅れる。こいつは瞬間だ。まさにエンタープライズだな」

 弓子がわずかに首を傾げる。

「エンターなんとかって……?」

 今度は高志がきょとんと見返す。

「スタートレック、知らない? ワープ2とか……ま、いいか。早いには違いないから」

 弓子も小さく肩をすくめる。重要なことではないらしい。

「でも、このマシンは他のチームも使っているんでしょう?」

 高志が真顔に戻る。

「確かに。もたもたしていられないってことか。すぐにマッピングに入ってみよう」

「はい。勝たないと、何をされるか分からないし」

 高志はMAYAの新たなプラグインを起動した。

 作業工程が弓子から見えるように、体を斜めにして視界を開けていた。弓子がまだ見たことがないインターフェイスがモニタに広がる。弓子が制作した素材をフォトショップで開き、確認する。

 高志が操作しながら説明する。

「マッピングデータって、結構複雑なんだ。撮影した画像をそのまま投射すれば簡単だが、それでは動きに追随できない。アニメ化は無理ってことになる。だから2次元画像を組み合わせて、3次元のワイヤフレームを包装紙で包み込むような画像を作る。UV展開って呼ばれる行程だ。いろんな方向から撮った5、6枚の画像をつなぎ合わせるんだけど、どう組み合わせるかで見た目が変わる。センスが問われるのさ。データ自体を平面に広げるとデフォルメされたマンガか、不気味なモンスターみたいに見える。そこから立体化した完成図を想像できないと、仕事にならない。正解がない方程式のようなものだ。それとも、指先でミクロン単位の凸凹を見分ける旋盤職人の技と言った方が近いかな。だからこのプラグインを開発した。秘密兵器Cだ」

「秘密兵器って、いくつあるんです?」

 高志はいたずらっぽく笑った。自分のこめかみを指差す。

「必要なだけ。ここから湧いてくるからね。このプラグインでは、マッピングの元データをいくつか指定すると自動的にデータを調整して最適な組み合わせを割り出して、モデリングデータを包んでみせる。画像のつなぎ目はピクセル単位で一致する。その後にこのスライダを動かせば、境界線を移動できる。自分の感性に合った――今の場合なら、最も実物に近いデータを、画面を見ながら選び出せるわけだ。僕がだいぶ以前にMEL言語で作ったものだ」

 高志はインターフェイスの各部分を説明しながら、弓子が下準備した画像を指定していく。そして合成をスタートさせた。その早さは、またしても高志を驚かせることになった。スライダ操作に対する反応もリアルタイムだ。

 モニタには、本物そっくりの長母指屈筋が浮かんでいた。すでにレンダリングを終了しているのだ。

「解放されたら、このシステムを僕の家に作ろう。さて、長母指屈筋はこれで終了。今はシェーディングは要らないだろう」

「これを腕のデータに組み込むんですか?」

「まだ難関がある。このデータにはまだ〝柔らかさ〟が書き込まれていない。筋肉が解けるまで、少し休もう」

 弓子はコーヒーを入れ、ソファーに深く座った高志にカップを差し出した。高志は、コーヒーを飲みながら3Dスキャナの癖や注意点を細かく説明し、弓子は真剣な表情で聞き入った。

 高志は言った。

「筋肉、もう融けたかな」

 弓子が手袋をつけ、手術台に向かう。嫌な顔も見せないで長母指屈筋に触る。

「融けてますね」

 高志は感心する。

「じかに触れて、平気なんだ……」

 弓子は始めて気づいて、うなずく。

「不謹慎だけど、なんだか料理でもしている感覚……」

 事実、それが人間の臓器であることを忘れていた。極端に細分化され、原型からかけ離れていたからだ。思い出さなければ、不気味さも恐怖も感じない。

 高志は無表情に言った。

「その手触りが重要なんだ。それを計測して数値化する」

「どうやって?」

「だから、硬度計」

 高志はMacへ移動し、いくつかの操作を加えた。手術台の筋肉の前に移ると、硬度計を取る。

「君は僕のMacへ」

 弓子が座ってモニタを見ると、レンダリングされた筋肉にいくつもの赤い点があった。点には横に小さな数字が振ってある。

「この赤い点は?」

「計測点。1をポイントして」

 カーソルを合わせてクリックすると横に小さなボックスが開く。

 高志はモニタを確かめてから、筋肉に硬度計の先端を当てた。

「15・2。入力して」

 弓子はボックスに数字を打ち込んだ。

 高志は計測点1の硬さを計ったのだ。手順を呑み込んだ弓子は2の計測点をポイントした。高志はその動作に満足げに微笑むと、次の計測点を計って数値を読み上げた。

「16・7」

 こうして10カ所の点で筋肉の硬さが測定された。

 Macの席を変わった高志が説明する。

「これで硬さは入力された。次は、実測値をデータに反映させる」

 再び後ろで見守る弓子が言う。

「秘密兵器D?」

 高志は笑い声を漏らした。

「ビンゴ。この画面は、すでに新しいプラグインだ。ここをクリックすると……」

 何も変化しない。思わず弓子がつぶやく。

「はい?」

「変わらないよ、見た目は。でも……」

 高志が画面をワイヤーフレームに切り替えると、交錯する無数の赤い線が増えていた。今まで見たことがない映像だ。

「これは……?」

「FEM。〝有限要素法〟という変形シミュレーションだ。この筋肉の中には〝エレメント〟と呼ばれる同じ大きさの四面体が詰め込まれている。赤い線がそれだ。エレメント間の力の受け渡しを連立微分方程式で計算すると、物理的に正確に全体を変形させられる。でもこれは、筋肉の中心部だけの話。このモニターでは見えないだけで、そのまわりを何層もの筋で覆っている。さっきの実測値は、エレメントや筋の配置や大きさを決定するために必要だったんだ」

 弓子はモニタを凝視する。

「この細かい線を、他の臓器にも入れるんですか……?」

「入れる。薄い皮膚の中にも。この変形シミュレーションはウェタが〝アバター〟で本格的に導入した。そして今も進化し続けている。つまり、敵も必ず使ってくる。ここで精度は落とせない。臓器を組み合わせた後はもっと複雑な工程を経て、臓器同士の干渉や皮膚の滑りを再現するつもりだ」

「そんな難しそうなこと……わたしにもできるのかな……」

「プラグインさえ仕込んでしまえば、操作手順を覚えるだけだ。今まではパワー不足でやろうとも考えなかったけど、このマシンなら可能だ」

 弓子は自信なさそうにうなずく。

「はい……」

「さて、僕はさっき言ったプログラムを組む。丸1日はかかるかもしれない。君は自分の部屋でMAYAの勉強でもするといい」

「進めておく作業はないんですか?」

「昨日は少し無理をしたからね。方向性がしっかり固まるまで、待機していなさい。焦って走り出すと、軌道修正に時間を取られる。それに、君が基礎知識を持っている方が全体の作業はスピードアップする」

 高志は自室へ去った。

 弓子は部屋を片付けた後に、MAYAの教則本に取り組んだ。


     *


 2日後、モニタには満足できるまで磨き込んだ長母指屈筋の画像が表示されていた。

 全ての準備を終えた高志は言った。

「あれこれ欲が出て、ちょっと時間がかかってしまった。その分、精度も高まると思う。じゃあ、書き換えるよ」

 高志が表示を切り替えて、ワイヤーフレームの内部を見せた。筋肉や血管が絡み合う、内部構造を見て取れる画面だ。それぞれの臓器は微妙に違う単色で塗られていた。安価な人体模型のようで、リアリティはない。その周囲を、腕のワイヤフレームがグリッドで囲んでいる。

 高志が長母指屈筋のデータを置き換えた。直後に、周辺の筋肉が微妙に移動する。

「――って、クリックした直後に、もう終了。これで元データが実測値に変わって、また実物に近づいた」

 仮想の筋肉が、ひとつだけ〝本物〟になったのだ。それに伴って、他の仮想値が微妙に位置をずらした。

「こうやってひとつひとつ入れ替えていくんですね」

 高志の表情は暗い。

「退屈な繰り返しだ」

 弓子は、これまでの作業の中で高志の性格を掴んでいた。困難な仕事には闘志を燃やす。反面、単純作業では集中力が途切れがちだ。トンネルを掘ることには没頭するが、そこに敷いた線路に時間通り列車を走らせることには関心がない。そういうタイプだ。

 逆に、弓子の表情には自信がにじんでいた。時刻表を守る運転手でいる方が安心できるのだ。

「やり方、だいたい分かりました。わたしには、単純作業の方が合ってると思います」

「やってみるかい?」

「はい」

 弓子は高志に見守られながら、次の筋肉で作業を実習した。

 2時間後には、MAYAの操作に一通りなじんでいた。そして、新たな臓器のデータ化に取りかかるたびに、スピードが上がっていく。高志の仮想データは、臓器を入れ替えるたびに少しずつ実物に迫っていく。

 その間、2人は交代で仮眠を取りながら、数回休んだ。弓子が眠っている間に、そのデータを高志が修正する。高志の修正は、回数を追うごとに少なくなっていった。

 4日後、左腕のデータは血管や骨まで完全に置き換わっていた。

 だが、高志の口調は不満足そうだ。

「データ自体はこれで完成したと言えるかな……」 

「まだやることがあるんですか?」

「まだ、ね。FEMで臓器の関連付けはしたが、完璧じゃない。一カ所に力が加わった時、全体がどう変形して、表面にどんなしわが寄るかとか、指をひねった時にどの筋が突っ張って、どの筋肉がどう緩むか、とか」

「そこまで分かるんですか?」

「このデータはアニメというよりシミュレーションだから、分からないとまずい。スキニングのパラメーター調整も必要だ」

 高志は、モニタの腕をわずかにひねる。臓器全体も微妙に伸びたり縮んだりする。

 弓子は言った。

「動いてますけど?」

「滑らかさに欠ける――いかにも、計算機が出した結論です、って言ってるみたいだ」

 高志はすでにアーティストの目でデータを見ている。

「わたしには分からないけど……」

 弓子には、まだ微妙な違いを見分けるポイントが呑み込めていないのだ。

「そのうち分かる。体液を満たしてみよう」

 高志はMAYAを操作した。

「何をしたんですか?」

「臓器はぎっしり詰まっているように見えるが、実測値とはわずかな違いがあるはずだ。その差分を計算した。なるほど――」

 高志はさらに操作を加える。

「空間に体液相当の粘性を持たせた。粘り気のある液体を注いだって感じかな。これで臓器同士のつながりがスムーズになるはずだ」

 再度腕をひねる。納得がいかないようにMAYAのスライダを動かす。

「それ、なんの操作です?」

「体液の粘り気を変えてる」

 高志は繰り返しひねっては調整した。6回目にひねった時、弓子にも臓器の動きが不意に滑らかになったように見えた。

 変えたのは、ほんの微細な数値にすぎない。だが、その固有の数値には、他では発揮できない独特の力が宿っているようだった。数字には〝神〟が宿ることがある。そしてその〝神〟を導き出せるのがアーティストであることを、弓子は知った。

「粘性が決まった。内部はこれでいい」

 それがアニメーション化の最後のテストだった。

 高志が言った。

「皮膚のマッピングに入る」

 高志は次々に弓子が作った画像を指定し、プラグインを走らせる。MAYAは高志の調整に素早く反応していく。瞬く間にマッピングが終わった。それはまさに、モニタの中で空中に浮く、〝実物〟の腕だった。弓子は次々に変化していく画面に見入って、言葉を出せずにいる。

「シェーディングで詰めだ」

 シェーディングは、マッピング後に光が当たった画像を計算する工程だった。いわば、出来上がった陶器の人形にライトを当てて、より艶やかに見せる〝仕上げ〟だ。だが実際には透過光や反射光など、光の種類は多く、その組み合わせは多彩だ。照らされる側も、透明なのか、きらきらと輝いているのかなど、変化に富む。光源の数や方向、そして照らされる側の材質まで考えれば、組み合わせは無限になる。1カ所が変化すれば、結果も変わる。リアルさを追求するということはすなわち、その膨大な組み合わせから最適なものを選び出し、計算していくという作業だった。

 高志は新たなプラグインの操作で、データの表面に微妙な陰を加えた。拡大表示しても、指紋やシワが現実感を失わない。高志は何度も首を傾げながら、スライダをわずかずつコントロールしていく。

「透明感がいまいちなんだ……」

 弓子には違いが実感できない。どれも充分にリアルに見える。

「ダメなんですか、これでも……」

 高志はわずかに考え、自ら判定を下す。

「ダメだな。敵が敵だから。問題は、時間だ。根本的にマッピングの方法を変えてグレードを上げるには、時間がかかる。かかりすぎれば負ける。どちらの危険を冒すか……」

 弓子は即座に言った。

「信じています。あなたが納得できる方法で」

 高志の決断も速かった。

「少し複雑な方法をとる。手抜きはしたくないから」

 弓子もきっぱりとうなずいた。


     *


 高志が自室にこもったのは1日だけだった。大急ぎで制作したプラグインをMAYAに組み込んだ高志は、Macの前で説明した。

「これで、皮膚の精度が飛躍的に上がる。時間のロスも最小限にできるはずだ」

 弓子は身を乗り出した。

「どんな方法なんですか?」

 技術的な解説を積極的に取り入れようとしていた。

「パラメータ・コントロール」

 弓子が読んだ解説書にはなかった用語だ。

「聞いたことがないですけど……?」

「シェーディングで質感を表現する方法のひとつだ。最初に平均的な画像をマッピングする。アルベド・マップと呼ばれるものだ。その上にレイヤーを重ねて、各部分の透明度を書き込む。透明度はパラメーターとして調整できるから、Macを見ながらコントロールして納得できるものを探す。このプラグインは、すでに撮影が終わっている画像から、アルベド・マップと透明度を計算する。手の甲に適用してみる」

 高志はプラグインを走らせた。モニタには手の甲と指先がアップになる。弓子は指と甲の境界線に眼を凝らした。

「もう変化してるんですか……?」

 やはり、違いが分からない。

「変化している。でも、調整は必要だ」

 そして、プラグインのスライダを微妙に動かした。と、いきなり指を止める。

 モニタを見つめる弓子も思わず声を上げる。

「あ……」

 高志が弓子を見つめる。

「見えた?」

 何を聞かれたのかがピンときた。一瞬、画面内で手の甲が自然な立体感を増したのを感じたのだ。

「たぶん……」

〝神〟だ。岩戸から〝神〟を引きずり出すことに成功したのだ。

 高志が確信を持ってうなずく。

「これを腕全体に適用すればフィニッシュだ」

 3時間後、全ての作業は終了していた。

 高志が言った。

「完成を宣言するよ」

 弓子がうなずく。

「はい」

「これなら勝てる」

「そう思います」

「君の能力に助けられたからね」

 高志は天井に向かって叫んだ。

「できたぞ!」

〝天の声〟が反応する。

『見ていた。だが、ウェタは10分前に終了を宣言した。君たちはナンバー2だ。ナンバー2は必要ない』

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