第41話 自由って最高だろ?
(side阿倉川)
俺の名前は
俺は昔からスポーツも勉強もなんだってできていた。
だがどれもつまらない。何をやろうにもルールだのなんだの邪魔でしかない。だからルールのない喧嘩が俺にとって最高の時間だった。
歳上のやつとサシでやりあった時も、報復だとかいってきて何十人と同時にやりあった時も、最高だった。
何せルールがない。邪魔するやつもいねぇ。つまり自由だ。
自由こそが俺の求める理想。邪魔はなんであろうと潰す。
そうやってきた俺は何となくで入った高校に入学する時には他の不良共から"狂焔"とまで噂されるようになった。
学校に行くことは少ない。あんな所で先公の話を聞くよりも自分でやればどうとでもなる。だが最近少し面白いやつがいる。そいつは学校に来ても授業中もずっと眠たそうにしていやがる。いい所がねえはずなのにクラスで1番可愛いとか言うやつに好かれている。あんなのの何がいいかはわかんねぇが1番面白いのはそいつが何を考えているか全く分からねぇってとこだ。。
俺は相手の感情が何となく理解出来る。中には理解し難いやつもいたが全く分からないやつはいなかった。
こういう奴は決まって二つの人種に分かれる。
「呆れるほどどんくせぇ愚か者」か「人を傷つけようとも殺そうとも何ひとつの感情が湧かねぇ化け物」か、だ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【やあ、今回は面白い人がたくさんだね。魔王候補さん?】
「誰だてめぇ。ここはどこだ?殺すぞ?」
【お〜こわいこわい。まあそんなことより話を聞こうよ?退屈しか感じない君に悪くない話だよ?】
「……っち。とっとと言えよ。ボコるのはそれからだ。」
【はいはい。まずは君たちは別の世界に言ってもらいます。そこである目的を遂行してもらいまーす。】
「は?なんで俺がそんなことやらなきゃなんねぇんだよ。」
【別にただ目的があるってだけでそれをするかしないかは君次第だ。】
【それに目的も教えてあげるよ。まず君が選んだ魔王側の目的を言おう。それは「人間を減らすこと」だよ。】
「減らす?殺すってことか?」
【別にどう解釈しようとも問題ないよ。それも選択肢のひとつだねー。】
「っち、さっきから癪に障る喋り方だな。ちょっとは統一しやがれや。」
【はいはい。それで勇者の目的だけどまあ想像通り魔王側の妨害、滅亡だね。】
「まあだろうな。で、どうやって殺せばいいんだ?」
【殺すだなんて物騒な。まあ転移者にはみんな強力な能力が与えられてるよ。君は特にいい能力だけど色々難しいから教えてあげる】
「能力だぁ?なんだそれ。力でも強くなんのか?」
【概ね間違っては無いけどね。まあ百聞は一見にしかずというわけで見てみよう!なんか適当に念じてみてね。】
「念じる?………こうか?うわっ!なんか出てきやがったなんだこれ?触れねぇ。」
【能力の確認したかな?】
「なんだこれ、きめぇな。」
名前:阿倉川焔(あくらがわほむら)
能力:叡智の
備考:悪魔を召喚し、使役することが可能。使役方法は悪魔が服従を認めること。
召喚対象:0
「ソロモンっていやぁ昔の王様だろ?どういう能力なんだ?」
【そうだな。ソロモン第72柱って聞いたことない?】
「言葉だけならあるな。後はなんか悪魔の事だろ?」
【おーけーおーけー。なら話は早いね。君の能力はその72の悪魔を使役し自由に使える能力さ。今はまだ居ないけどね。今回は特別に一体だけ契約の補助をしてあげるよ。はい、これをあげるね。】
「本か?で、どうすんだこれ?」
【うーん君、爵位とか分かるよね?今回は第37悪魔、侯爵のフェネクスにしようか。「フェネクス我に力を」とかなんか好きなように言ってね。最悪爵位と名前さえ言えばいいから】
「侯爵、フェネクス。来い。」
呼んだ瞬間に赤い炎が立ち込めてきた。
『私を召喚したのは貴様か。何が望みだ。言うが良い。』
「こいつが、フェネクス、、、フェニックス?不死鳥か?」
【正解!じゃあさっさと契約しよっか?なんか適当に言ってごらん?】
「………俺に従え。」
『舐めた態度だな。そんなもので私を………
……っう……なにを……』
【もっとちゃんとお願いしないと。わかった?ほら、彼に力を貸してやってくれない?フェネクスさん?】
『分かったからやめてくれ!』
【おっとごめんよ?】
『まったく。おい小僧。』
「なんだ。」
『お前は私を使役するのだ。私は悪魔の中でも高位の悪魔だ。半端な実力じゃいつでも燃やしてやるからな。』
「っは!やれるもんならやってみやがれ鳥風情が!」
【はいはい。契約の仕上げだから後で話してねー。】
『っち、減らず口だけは達者だな。まあ良い。世話になるぞ。』
「うるせぇとっとと俺の下僕になりやがれ!」
『このガキ!下手に出てもその態度か!』
【アッハッハッハッハッ!…ふう、無事契約完了だね。能力確認してみて。変化があるはずだよ。】
名前:阿倉川焔(あくらがわほむら)
能力:叡智の
不死の力(フェネクス)
火焔弾(フェネクス)
備考:悪魔を召喚し、使役することが可能。使役方法は悪魔が服従を認めること。また、その悪魔の力を使用することが可能。
召喚可能対象:1体
・フェネクス
「色々と変わったな。」
【でしょ?チュートリアルはこれでおしまい!それじゃあ異世界に行こう!なにか希望はあるかな?】
「1番強ぇやつのとこだ。」
【だよね!じゃあいってらっしゃーい】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お久しぶりです。若干余裕ができだしたのでテストに影響しないよう気分転換に更新をしていこうと思います。よろしくお願いします。
変更点
基本的に能力には神の名前を付けるようになりました。ただあらゆる神話から適切そうな名前を付けるのでギリシャ神話だったりメソポタミア神話だったり日本神話だったりしても許して欲しいです。一応『付与』や『氷結魔法』『七つの大罪』等の例外はあります。
どうやら俺は魔王になったようです。クラスのみんなは勇者になっているだと!? 華ノ木 @clownliar
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。どうやら俺は魔王になったようです。クラスのみんなは勇者になっているだと!?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます