第40話 勇者たちの成長-帰還編-


賢人たちが帰ってきて数日経って勝吾たちのチームが帰ってきた。


「あ、勝吾!おかえり〜。遅かったね。」


「帰りにプルファーさんに稽古つけてもらったんだよ。……聞くか?ほんとにあったきつい話。」


「ふふ、何その言い方。怖い話でもするの?というか髪色変わってる?白くなった気がするけど……。」


「いやまあ怖い話でもあるんだがな。この髪は能力の副作用みたいなもんだ。なんか能力使ってたら白くなってきたんだよ。まあ髪が抜けるって訳でもないし放っておいていいだろ。原因は精霊の力だろうしな。」


「精霊?勝吾精霊さん捕まえたの?」


「人聞き悪いな!?色々とあって仲間になったの!ちゃんと仲良いから!」


「あ、そうなの。じゃあいっか。でもどこにいるの?」


「今は俺の体の中で休んでるよ。ここ数日はまじで使いっぱなしだったからな。いくら上位の精霊だろうと疲れたらしい。だから会うなら2、3日後くらいだな。」


「そ、そうなんだ。残念。」


「まあまた今度な。あ、上位の精霊で思い出したけど俺国王の所に成果発表しなきゃ!ちょっと行ってくるわ。」


「はいはい、行ってらっしゃい。」


********************

(side勝吾)


とりあえず国王様にはイスピー洞窟で起こったことと精霊と契約をしたことなど、報告するものを全部報告した。


「………という訳です。報告はこれで全部になります。」


「なるほどねー。こっちでも異常事態があったのか?いやでも報告を聞く限りこれは偶然………おっとすまないね。ちょっと異常事態が起こっててね。いろいろ考え事をしてしまったよ。」


「そ、そうですか。」


「うーん、うん!君には話しておこう。ちょっといいかな?勝吾くん。」


「あ、はい。なんですか?」


「そうだな、今の現状を包み隠さず君に教えよう。この話を信じるのも信じないのも君次第。他の仲間に話すのも話さないも君の自由だ。ただこちらとしては本当に違うという者にだけ言って欲しいんだ。」


「本当に……違う?」


「まず言うと君たちの誰かは裏切り者だ。それは確実に魔王側の人間としていいだろうね。」


「俺たちの中に…裏切り者が?まだそんなの決まったわけじゃ……」


「これは確定事項だ。私の能力において嘘、偽りなど、ありえない。……すまないね。少し語彙が強くなってしまったよ。ただこちらには魔王側の人間がいるというだけで誰が魔王かなんてまだ分からないんだよ。色々さぐったんだけどね。だから絶対に勇者側の人間で、なおかつ芯の強い君に伝えたんだよ。」


「俺なんてそんなに強くないですよ。直ぐにビビってしまいますし……」


「でも君はさっきの口調でも何一つ態度が変わらないじゃないか。それに国王である僕にここまでフランクに話せるのも君くらいだよ。」


「そうですか。それはありがとうございます。でもその話をして何をすればいいんですか?」


「それは簡単だよ。君にクラスメイトの監視を頼みたい。転移前と転移後で印象が変わった人とかは特にね。」


「分かりました。ところで現時点で怪しい人間って誰ですかね?」


「君は怖くないのかな?自分のクラスメイトが裏切り者だって言ってるのに。」


「いや〜、怖いですし疑いたくないですけどそれが確実なら話は別です。何とかして和解します。」


「はは、できるといいね。魔王側の人間をこちら側へ引き抜く。前代未聞だね!…それはそれとして現時点で疑わしい人だったね。そんなのに決まっているでしょ。」


「えっ!?夏美が!?なんで!?」


「それは僕が唯一能力の詳細が分からなかったのが彼女ただ1人だからに決まってるじゃん。なんにせよ彼女は最要注意人物だ。彼女の所作言動には十分注意して欲しい。」


「わ、分かりました。それでは僕はもう行きますね。」


「はいよー。それじゃあ頑張ってね。精霊達にもよろしく伝えててねー。」


「はい。」


********************

(side???)


「やっぱり国王は気づいてたか。まあ幸い僕が裏切り者だって気づいていないようだし大丈夫かな。それじゃあつぎは………………

魔王側の人たちと連絡でもとろっかなー。」


「いや、城に魔物を攻めさせるのもいいなー。」


「いや、勇者たち洗脳しちゃおっかなー。」

「うーんやりたいことが多すぎるなー。よし!どーれーにーしーよーうーかーなー…………………うーん、これだ!」




この選択が後の惨劇を引き起こすこととなった。


悪魔は嗤う。優雅に、邪悪に。

悪魔は慄く。人間の、底知れぬ悪意をその身で感じて。

悪魔は嘆く。どうしようもない、この選択に。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お久しぶりです。今日が文化祭なのでとりあえず勉強を休憩して気分転換に書きました。

多分この物語で『悪魔』は重要な存在になるんじゃないかと思います。(←まだ決めてない)

軽く現時点のネタに触れると悪魔に関する能力は後1個か2個くらい出ます。なんなら直ぐに出ると思います。楽しみにしておいて下さい。


※多分今年最後の更新です。自分は夢に向かって頑張っていくのでぜひ暖かい目で応援して欲しいです。


お読み下さりありがとうございます!

是非、評価等をしてください!喜びます。

拙い文章ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m


期間が開いた間、いいね、フォローありがとうございます✨それではまた!来年!

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