第39話勇者たちの成長-治療師編2-
聖堂の中を見て回ってるけどやっぱり綺麗だなぁ。昔からあるって聞いたけど外も中も真っ白で驚いたよ。あとなんか凄そうな楽器もあるなぁ。あれは……ハープかな?実物を見るのは初めてだなぁ。あ、今度は誰かの像かな?どこかで見たことあるような…………ああ!あの神様だ!結局神様って何がしたかったんだろう。いつか聞けるのかな?お祈りしておこっと。
「歩さんが治療を始めましたのでそろそろ…おやお祈り中でしたか。それは失礼。」
「いえ、もう終わったので大丈夫です。ところでこの像ってなんという名前なんでしょうか?」
「名前、ですか。実はその神様には名前がないんです。正確には私たちに色々とお告げをくださるだけで名前を仰らないんです。しかし自分は神様の中で一番偉い神だと仰っていたと記録にあるので私たちは『最高神』とだけ呼んでいます。」
「そんなんですか。あ、歩くんのところに戻りますね。」
「分かりました。しばらくは来ないと思うのですが一応気を引き締めて頑張ってくださいね。」
「はい!」
歩くんをあんまり待たせないように急いでいかないとね。
「…行きましたか。たしか今の勇者をここに召喚したのも最高神様ですね。戯神でありながら最高神へと上り詰めた1柱。前代未聞の15人の人間を同時に別世界に召喚できる神様。ただ確認できるだけであってもっと召喚しているでしょうね。末恐ろしい。」
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「ごめんね。ちょっと迷っちゃった。」
「大丈夫大丈夫!人も来なかったしどうせ暇だったし。じゃあ頑張ってな!俺も色々見て回ってくるわ!」
「わかった!行ってらっしゃい!」
「おう!」
結局あの後治療に来る人はいませんでした。嬉しいような悲しいような。
「まあ治療する人がいないということはみんなが健康ということですからね。いいことです。それでは今日はここまでにしましょう。また明日明後日もお願いしますね。」
「「はい!」」
2日目・3日目
初日とあんまり変わらなかった。治療師って案外暇なんだね。初日の夜に聞いたことだけど華ちゃんはやっぱりすごく大変らしい。なんか申し訳ないよね。あ、でも3日目にちょっと厄介な病気になっている人が来たなぁ。病気自体は治療できるんだけどどうやら感染力がかなり強いらしく病気の治療の能力と感染力を無効化する能力を同時に使うことをした。能力を使ったあとすぐに別の能力を使うことはできるけど能力の同時使用はかなり高度な能力制御が必要らしく歩くんと2人で治療した。ものすごく大変だった。ちなみに華ちゃんは余裕でできてた。すごい。私もできるように頑張らないとね。
7日目
今日は治療師として最後の日だ。華ちゃんから色々とアドバイスをもらって5日目に能力の同時展開をできるようになったのは嬉しかった。まだまだ練習は必要だけど成長したなって感じる。そして今日はとうとうダンジョンに行った人達が帰ってくる日だ。みんなのために自由な時間を使ってできるようになった能力を使ってあげたいなぁ。多分もうすぐ帰ってくるだろし急いで戻らなきゃな。
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「あ、賢人たち!おかえり!」
「ああ、ただいま。ほんとに疲れたぜ。しかもダンジョンで異変もあったからな今すぐに国王様に伝えなきゃいけないんだよ。」
「そうなんだ。でも疲れてるだろうからこれ使ってあげるね。『
「おお!なんか疲れ無くなった心も軽くなったぞ!ありがとな!」
「うん!役に立って嬉しいよ!」
「まだあの中にいるから出来ればさっきのやつあいつらにかけてやってくれない?」
「うん!わかったよ!」
「えっとおじゃましま〜……す?だ、大丈夫!?」
「ああ、夏美か、大丈夫に見えるか?」
「あれ?夏美ちゃん?どうしたの?」
「…………」
「Zzz…」
「全くちょっと時間が空いたから訓練してやったって言うのにすぐにへばりやがってよぉ
ぉ。体力からつけなきゃな。」
「と、、とりあえず『精神回復』」
「おお!なんか元気になったぞ!」
「す、すごいね夏美ちゃん!ありがとう!」
「………」
「Zzz…んぁ?着いた〜?」
「あ、蝶野さん。おはよう。」
「うぃ。はよ〜。てかなんでこんなとこに居んの?」
「色々疲れてそうだから疲労を取ってあげたの。疲れない?」
「元々疲れてないから大丈夫よ。多分もう1組は明日くらいにしか帰って来ないからあとはもう休みましょ。」
「う、うん。」
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次回!第2章勇者編最終話です。
お読み下さりありがとうございます!
是非、評価等をしてください!喜びます。
拙い文章ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
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