15話:疑問

森の中を進んでいると、雑草の平地が見えてきた。


 アーク「ここが獣人帝国だった場所か」


さらに中心の所に進む。すると、500メールほどのクレーターが見えた。


アークは、足元の土を拾い上げる。「マウ、この土を鑑定してみてくれ」


マウが鑑定のスキルを使う「汚染レベル2、触れる事は問題が無いけど、体内接種は無理みたいなの」


やはり、土の浄化をしないと、農作物は、無理のようだ。


とりあえず、目的地に着いたから、今日は、ゆっくり休もう。


テントを2つ張り、一つのテントに、俺・ローギス・トトで使い、もう一つのテントにユピテル・マウが利用することになった。


テントの張りの合間に、ユピテルたちを見ると、料理をしてる様だ。


一通り終えると、夕食の準備が終わってた。適当に付き食べると、美味しい。



 アーク「これユピテルが作ったの?」


 ユピテル「不味い?」


 アーク「いや、凄く美味しい」


 ユピテル「良かった。実は、人前に出すのは初めてなの」

「今まで、自分で作って、一人で食べてたから」


ユピテルが苦笑いしながら、食べる。


周りに親しい関係が、いなかったのだろうか?「ユピテル、時間が空いてる時は、料理をお願いしたい」


 ユピテル「うん」返事をする。


その後、食事を済ませ、眠りにつく。




   [復興1日目]


アークは、魔法銃を上空に向けて射つ。すると、ウォーターボールが、上空に舞い上がり弾ける。弾け飛んだ水はシャワーの様に地面に降り注いだ。


この水は、光と水と闇の調合した水で、浄化水になり、土の汚染が消える。


このペースなら土壌汚染の処理は1週間で終わりそうだ。


問題はクレーターを埋める方法だ。魔法銃で寄せ集める土魔法は、せいぜい10メートルで、効率が悪すぎる。


本当は、ウィザードの広範囲土魔法を使えれば楽なのだが、どうするか・・・


 アーク「レアの土魔法なら簡単に埋められるのかな?」


 ユピテル「合ったら殺されるよ?」


 アーク「そうなんだが、ウィザードの土魔法があれば、クレーターを何とかできそうなんだが」


 ユピテル「だったら、覚醒の秘薬の調合をすると良いわよ」


言われた通り、覚醒に関するページを見てみる。



職業の覚醒・魔神の覚醒


[職業の覚醒は、全種族が可能。職業LVが5以上で、他の職業を最大LV5まで習得可能]


[魔神の覚醒は、魔神のみ覚醒が可能。職業LVが5以上で、他の職業を最大LV10まで習得可能]


なるほど、聖都騎士団のエマが、職業を複数あるのは、魔神の秘薬だったのか


そうなると、エマと魔神とのつながりがありそうだ。


そしてもう一つ気になった事がある「ユピテル、覚醒の説明が分かってたみたいだけど、読めるのか?」


 ユピテル「読めるけどどうして?」


おかしい、レアは、読めなくて俺に質問してきた。だけどユピテルは全部の文字が読める。


魔神がキライと言っていた事と、魔神の文字が読める事、ユピテルは魔神との関係に深く関与してる。

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