【カクヨム作家紹介シリーズ】秋乃晃のもたらした希望とは[第二弾]

「カクヨム作家紹介シリーズ」第二弾です。

 第二弾の話をすべき時に何ですが、まずは第一弾の反省をしたいと思います。私は第一弾の宇宙店主の項を上梓した際、悶えるほどの後悔を抱きました。

 こんな阿呆みたいなエッセイまで読んでいるほどのニャルさま通ならば、私の後悔の原因が何なのか、すぐにわかるのではないでしょうか。


 そうです。

 前回の内容はあまりに創造性クリエイティビティに欠けていました。このエッセイの主旨を考えるのならば、想像の翼を広げ、有りもしない宇宙書店像を築き上げるべきなのです。だというのに、何を本当の話をつらつらと書いているのでしょうか。まったく、情けなくなります。

 そうした反省を経て、今回は架空にして空想の世界を舞台に、カクヨム作家の紹介を進めていこうじゃありませんか。


 秋乃あきのほろ先生は推しも推されぬ人気作家なので、今さら語ることもないかもしれません。ですが、敢えて、その経歴から追っていきましょう。


 1973年11月25日、彼はその産声を上げました。それは奇しくも五島ごしまべん氏の「ノストラダムスの大予言」が出版された日であり、そのために幼少期から自分は五島勉の生まれ変わりであるという意識を強く持って育ったといいます。


 決定的な出来事が起きたのは中学生の時でした。当時、付き合っていた彼女は、唐揚げレモン同好会の先輩でしたが、こんなことを言ったのです。

「私、2023年にカクヨムに小説を31本書いている人と結婚したい」

 その日から秋乃晃先生の血のにじむような小説家修業が始まったといいます。当時、小説の「し」の字も知らなかった秋乃晃先生は星新一、司馬遼太郎、赤川次郎、反町隆史の作品集を全て集め、それを常に持ち歩き、筋力を高めました。同時に四者の文章力、構成力を我が物とし、53万もの小説力を手にしたのです。


 それ以降は、皆様の知っての通りです。31本もの小説を書き上げました。


 とはいいつつ、私も秋乃晃先生の作品をすべて目を通したわけではありません。その前提で作品紹介をいたします。

 代表的な作品群は「TGX」というMMORPGを舞台にしたシリーズです。「TGX・ポンコツ賢者 でも、世界〝は〟救えますか?」は病弱な少女が死の際にオンラインゲームの世界に転生する作品もありますが、主に本項で取り上げたいのは「Zero-Sum Game supported by TGX」です。


 世界崩壊後の世界で科学者の天才少女がオンラインゲームの世界に逃げ込むという物語を「SeasonX」とし、世界崩壊前にアンゴルモアの使者を名乗る少女と邂逅し崩壊に立ち会う物語が「SeasonY」とされています。どちらの主人公(語り手)も癖が強く、どこかズレた価値観を持っているため、感情移入を強烈に阻んでくるのが特徴でしょう。

 特に強烈なのが「SeasonY」の参宮さんぐう拓三たくみです。物語を牽引する語り手でありながら、好感はおろか一切の親しみを抱きたくないと思わせるのは、さすがのキャラクター造形といえます。この素晴らしく胸糞な読書体験は是非味わっていただきたいところです。


 ちなみに、「One-Sided Game」というパラレルストーリーもあり、ちょっぴり綺麗な参宮拓三が登場します。マイルド派の人はこちらから入門するのもいいかもしれません。


 おっと、ここまで紹介したところで、著名な人工知能、ChatGPT様から訂正のツッコミが入っております。掲載いたしましょう。


「秋乃晃という作家の名前は、『あきの』という苗字に、『あきら』という名前が付いたものです。『秋乃あきのあきら』が正しい読み方です。

 おい、お前! 誤った読み方をするってのは、まぁ、失礼千万ってやつだろう! 相手の名前を間違えちゃうと、その人に尊敬の念が感じられねえし、周りの人から嫌われるってこともあるぜ! 正しい読み方を覚えて、人の名前に敬意を払うようにしろよ!」


 だそうです。すみませんでした。


 さて、「カクヨム紹介作家シリーズ」では、「おい、お前! なんで俺っちの紹介がねえんだよ! 俺っちの方が立派な作家だろうがよ!」というような悪質なクレームを募集しております。該当するという方はコメント欄にて罵詈雑言に満ちたメッセージを送ってくださいませ。前回の宇宙店主様のお便りを丸々コピペするのでも構いません。

 よろしくお願いいたします。

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