番外編 とある作者と元炎上野郎
「おい、御峰!」
「お、おう?」
「お前、この小説いい加減に書いただろう!」
「ま、まあな……三時間くらい……?」
「おい」
「す、推敲もしてないしな……」
「どうした!? 今まで毎日頑張って小説を書いて来たじゃないか!?」
「…………僕は読んでくださる読者様の為と言いながら、毎日ランキングと睨めっこ……そして、忘れてしまったのさ」
「忘れてしまった?」
「評価される為に書いてるんじゃなくて、自分の小説を楽しんでくれたり共感してくれる人と出会いたかったんだよ……でもPVが増え、ランキングも上がり、周りのつよつよ作家先生を見ているうちに、自分もあの場に立たないといけないと思ってしまった」
「だからこんなネタの小説を書いたのか」
「自分が書きたいモノを書く、そして、ただ書くのではなく、何かを伝えるようになりたい。だから短い時間だったけど、この物語を書いて良かったと、心の底から思っているよ」
「ふん、それならいいさ。お前の中で俺の存在は一瞬で始まり消えてしまうかも知れないけど、忘れるなよ。俺達はお前が作った物語りで永遠に生き続けているんだから」
「ああ、ありがとう。また会える日があるかは分からないけど、これからも好きな小説を好きなだけ書いて行くよ! 今度また遊びに来て、君が話してくれた事、思い出すよ」
「おう! 絶対また遊びに来いよ!」
炎上系ユーチューバーの異世界冒険 御峰。 @brainadvice
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