第6話 Mac片手にスタバでブレスト

 前回はカクヨムの立場から自主企画の存在意義を考察し、述べて参りました。今回はランキング上位を目指す作者が対峙する自主企画のデメリットについて考察して参ります。


 まずカクヨム運営は必ずしもカクヨム運営は作者を妨害したくて自主企画参加者同士の評価をランキング反映対象外にしているわけではないと思います。最終的な目的はサイト利用者の減少を抑えるための防御だと私は考えておりますが、作者への善意ももちろんあると思っています。


 例えば、もし自主企画参加者同士の評価もランキング反映の対象としたら、きっと自主企画も手っ取り早い書籍化を目指すテンプレート作品であふれかえるでしょう。結果として流行から外れた作品はその中に埋もれてしまい、読者が付かないことに不満を感じたそれらの作品の作者が他のサイトに流れてしまいかねません。そうなってはカクヨム掲載作品に多様性が失われてしまいます。よってランキング反映対象外はカクヨムから作家への善意でもあると思います。


 余談ですがもう一つ、本来は前回語るべきトピックですが、自主企画以外に利用者減少に備えた防御機能としてよく働いていると思うのが近況ノートです。なろうやノベプラに比べてカクヨムの近況ノートはリンクが広く多く貼られていて作家同士の交流が生じやすい仕様になっていると思います。自主企画で知り合った他作家と交友を深めることで更にサイトへの定着率を高める相乗効果になっているのではないかと考えます。(ここは無根拠無検証ですが)


 話を戻します。せっかく努力して書いた自作にはランキングを駆け上がってほしいですよね? 作品を収益化したい私はランキング反映対象外を知り、自主企画利用を諦めるか悩み、考えました。ここで用いた思考法がメイン作品の「俺は英語が嫌いだ!」でも紹介している背理法です。背理法といっても考察の対象は数学の問題ではありませんから、言うなれば単なる逆張り思考です。


例えば――

・自主企画参加者同士の評価はランキングに反映されない


――という条件を課されたら――

・自主企画参加者同士の評価でランキングに


――と逆転させて、それを元にアイデアを練るのです。


 私も意識高い系が大好きそうなブレインストーミングをとにかくしてみました。中には陳腐なものもありますが挙げていきます。


・自主企画は諦めて他の手段を探す→何を?→Twitter→ハッシュタグ→#RTした人の小説を読みにいく

・何故自主企画を諦めた?→ランキングに反映される評価がほしい→評価してくれそうな人を探す→どんな人が評価してくれそう?→テンプレ作品以外を評価している人→どこで判断する?→プロフ画面のレビュー欄

・近況ノートにご挨拶する→規約は?→他人の近況ノートでの宣伝は違反行為だからダメ……×


 複数に枝分かれするブレストを文章で表現するのはとても難しかったですがだいたいこんな感じだったと思います。できるかできないかは別にしてまずは書きだし、その上でカクヨムの利用規約やガイドラインと照らし合わせてカクヨムの規約違反をしない手段を模索しました。


 読者の皆様も是非ご自身でカクヨムの規約を遵守しつつ逆張り思考で自主企画を活用できないか考えてみて下さい。自分も思考した上で他人の考えと照らし合わせた方が学びが深いと思います。では今日は疲れたのでここまで。

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