僕の20行くらいの物語り(美人局)
アオヤ
第1話
ここは天国だろうかか・・・?
俺の身体は温かくて柔らかい何かに包み込まれ心地よかった。
俺の耳に風が吹きつける。
なんだかくすぐったい。
なんだ夢か・・・
目が覚めると女の子が頬を俺にくっつけて、暖まった俺の布団の中に入ってきた。
「オハヨー。 来ちゃた♡」
「紗菜か? "来ちゃた"って隣りの布団からこっちの布団に移動して来ただけだろう? 日曜なんだしもう少し寝させてくれ。」
紗菜は頬をスリスリして俺の布団に入ると絡み着いて来た。
そして自分の方に布団を少しずつ引っ張っていく。
俺の耳にふうッ~と息を吹きかけられたのでくすぐったくてビクッとした。
紗名は楽しそうに目を細めた。
「アナタの奥さんにこの事を話しちゃおうかな?」
「別に・・・ 話せばいいじゃないか!」
「チェッ! 今月10万円の臨時収入はいるんでしょ?それが欲しいな~♡」
「分かった! アナタのお母さんに渡しておく。」
「エッ? ケチケチしてるとカンチョーだぞ。」
小6の俺の娘の“美人局ごっこ”は過激になって行くのだった。
僕の20行くらいの物語り(美人局) アオヤ @aoyashou
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