第10話「ブレイキンバトルの本質」




 週末が明けた月曜日に普段通りダンスの練習に励んでいたときだ。

 突然踊り場に叫び声が響いた。


「おいリク!!なんでダンス部にまたこんなオタクを入れてんだよ!!」

「またお前かよ、池谷。ヒカルがどうかしたのか?」


 池谷大輝いけやだいき……ロックダンサーの3年生で部活紹介のパフォーマンスでユニット組んでたウチの1人の先輩だ。髪はスッと刈り上げられていて、細身で背の高いのが特徴。彼の取り巻き達も会話に加わった。


「そんなオタクばっかりをうちのダンス部に入れてんじゃねえよ、ダンス部の品格が下がるだろうが」

「そうだそうだ、陰キャは大人しく家でエロゲーでもやってれば良いんだよ」


 どうやら何かと理由をつけてリクさんに意向返しを謀ってるようだな。ダンス部の中でも不真面目な部員として評判の悪いだ。どうしてこうも自分のカーストばかりを気にする人間がいるのかねぇ、ただ楽しく踊りたいってだけなのに。リクさんがリーダー格の男に反論する。


「そんなことは無いぜ?お前らがサボってたうちに、このヒカルは見事に俺の入部試験を突破して見せたのさ、しかも一発でだぞ?最高にカッコよかったぜ」

「はっ、どうだか。どうせお情けでそいつを入れて、オタクの育成ゲームでも始めてんだろ?可哀想じゃねえか見るに耐えんわ、さっさと解放してあげなよ?」


 そんなこと言ってる間にヒカルがビクビクしてたから俺とセシルが彼の肩を叩くと少し落ち着いたようだ。……それに、そんなこと言ってたらリクさんが黙ってられるハズがない。案の定、顔に笑みを張り付かせながらも目を細めて応戦する。


「女に目が眩んで遊びまくってる池谷に言われても説得力がゼロだぜ?それに、俺にまだ1度も俺に勝ったことが無いくせに良くそんなことを言えたな?」

「てめー……何だとこの野郎!!」

「大輝やっちまえ!!こんな奴返り討ちにしてやれ!」

「……良いだろう。そこまで言うなら挑発に乗ってやるよ!!」


 踊り場に険悪な空気ができ始めたので、その騒ぎを聞きつけた向井堂部長と副部長たちがリクさんと池谷の間に入って、空気を和らげた。


「また2人ともそうやって険悪な空気を作りやがって……新入生達が怯えてるじゃねえか。ほんと飽きないよなお前ら……喧嘩する程仲が良すぎんか?」

「ふざけんなアオト、そんなんじゃねえ。俺は弄ばれてるオタクを解放する正義の味方だ!!今日こそコイツを負かせるからジャッジをしてくれ!今日こそ吠え面をかかせてやるぜ!!」

「ハッ、ああ俺の方からも是非頼むぜアオト?」

「全く……良いだろう。アヤカ!リンカ!お前らも一緒にジャッジしてくれ」


 どうやら今からダンスバトルが勃発するらしい……呆れるほどに予想通りな展開だな。井上彩華いのうえあやかさんはの、山下凛香やましたりんかさんはのそれぞれの指導者の3年生たちだ。恐らくジャッジの公平性を主張するために他ジャンルのダンサーを呼んだのだろう。


「皆聞けー!今から突発的なバトルイベントを開催するから、皆で大きな円を作ったらどうぞ気楽に、楽しんで見学でもしていてくれ!……では、ルールを出すぞ。1人ムーブで、ワンムーブは最大45秒までだ。準備ができたら2人とも真ん中に集まれ」


 ほう……突如発生したこの問題ごとを咄嗟に利用して新入生達にも、ダンスバトルとはどんなものなのかを見せるために利用したか、流石教育的な観点がしっかりしてる部長だ……だったら俺も、今できる俺の役割を果たそうか。


「ヒカルは俺の隣に座れ、ブレイキンバトルの何たるかを学びながらバトル鑑賞と洒落込もうぜ。……お〜いセシル!リオ、ユウカ、クルミも近くで見ようぜ!」

「……!有難う御座います、ハルトさん!」

「おうよ!ヒカル、あの先輩が言うことは真に受けるなよ?」

「そうよ、ヒカルくんは立派に頑張ってるんだかんね!」

「うん、だから大丈夫、屈辱はリクさんが晴らしてくれるから」

「来た来た〜!久々の先輩同士のバトルとか超燃えるわ〜!」


 ダンス部の皆で大きな円を作るようにして座っていき、俺たちも最前列に加わった。そうやって横一列に並んでると、リクさんが水入りのペットボトルを、池谷さんは取り巻きの2人を引き連れていきながら、中心へ向かっていった。


《よぅ〜しお前らぁ!盛り上がってるか〜!?リク、ダイキもバトルの準備は良いか〜?DJもユーレディー!?》

「もちろんだ!!」

「おうよ」


 全く……向井堂さんも相変わらずのMC狂だな。マイクで喋るのどんだけ好きなんだよ。ちなみにリクさんに有利なブレイクビーツしか流れないことも考慮したのか、クルミは音源を流す係から除外されてるようだ。まあ妥当な判断だろう。


《よ〜し!じゃあ、バトルスタート〜!》


 向井堂さんの合図でスピーカーから音楽が流れ始める。これは……ロックダンスの定番曲で女性のアップテンポでノリノリなボーカルが特徴だ。軽はずみなドラム音のビートも刻まれている。……しかし一度間近での睨み合いから下がっても、2人とも出ずにリクさんがカモンしてるが池谷さんは無視してる。


「……ハルトさん、何で2人とも仁王立ちしてるんですか?」

「それはバトルにおいて後攻の方が圧倒的にだからな。そっちの方が相手がどれくらい今のムーブに力を投入してるのか見極められるし、後攻はそれを上回るムーブを披露すれば良いからな。それに曲の全体的なを把握して、どんなムーブをしようかとも長くなるからだ」


 20秒経過しても睨み合いが続いてたので、部長がボトルスピンをした。くるくる回るとやがて止まり、池谷さんが取り巻きに肩を叩かれて出てきた。


《先攻はダイキだ〜!レッツゴーレッツゴー!!》

「あんな風にボトルが真横にでも止まらない限り、傾いた方角に近いダンサーから出ていくのが決まりなのさ」

「凄い……高速で動いたと思ったら一瞬で止めたりして面白いですね……!」


 軽くステップを踏みながらリクさんの前まで来ると、本格的に体を動かし始めた。人差しポイントをリクさんの顔に向けると、上半身を前に倒して両足をビートに合わせて細かく動かしながら音に乗っていく。次に横にもポイントをするとトゥエルをして両手を腰まで下ろし、パッと腕をロックさせた。その後も軽く踊って行く。


「あの手を耳の横でグルンと回したり、片足の踵を上げながら上半身をガシッと固める動き面白いですね……!」

「最初のはと言って手首を耳の真横で巻き上げる動きのことだ。最後のはと言って、腕を体の前で停止させる動きだ。今のところ基礎しかやってないようだけど、1ムーブ目だし様子見の段階かな……」


 やがて池谷さんが後退の意思を見せると、リクさんがステップを踏みながら前進した。ノリノリのボーカルに合わせるように軽はずみなステップを踏むと、やがて池谷さんの目前に辿り着いては、手を当てては片方の手で、架空のを池谷さんの顔面に突き付けるポージングを取って、またトップロックに戻った。


《ウッハハハハ〜!ここで唐突な下ネタとか最高かよ!!そうやって下品な言動を吐いても忌々しい事に何故かモテまくるのはこの男!!BBOYリクぅ〜!!》


「えっ……何だったんですか今の下品な行動は?」

「アハハハ〜!ああ、今の表現はまさにその通りでチ◯コを池谷さんの顔面に突き付けたんだよ。これはマジの話で、今のはブレイキン文化における焦がし……と言って、そのうちの1つのさ。この下品なジョークの主な目的なことにある」


 その間にもリクさんはトップロックをして、やがて床に入ってアレンジを加えた6歩を披露して、キックアウトに入ると飛んでジョーダンのフリーズを決めていく。


「何でダンス中に相手を不快に思わせるんですか?」

「それはだな……ヒカル。ブレイクダンスのバトルが元々はギャングの抗争から生み出されたもので、武力で血を流す代わりに優劣を決めるようになったのは知ってるよな?」

「はい!」

「じゃあ聞くが、そのが具体的に何を基準にしたものだったのか、ここまでは知ってるか?」


 その間にもリクさんが更にムーブを継続してるが、今はヒカルの指導に集中して行こう。これを知ってるか知らないかで、バトルでの勝率が大きく変わるからな。


「ええと……純粋に音楽に乗れててどちらがより難しいことをできるかどうか、ですか?」

「いや違うぞ、もしそうだったらフィギュアスケートみたいになるだろう」

「じゃあ、どちらがよりオリジナルなダンスができたか、でしょうか?」

「それも違うぞ、なぜなら今ヒカルが挙げた2つの例はどれも、勝負に勝つためのな要素でしかないからだ。本当の正解はこうだ……」


 部長の声や周りの歓声にこれから伝える大事な言葉が消されないように、ヒカルの目を見ながら力強く言う。


、だ」

「相手を、悪く見せる……?」

「そうだ、これが元々の優劣を決める原点だったのさ。元々ブレイキンとは競争心が強く好戦的なダンスだろう?だから俺たちが元々やろうとしてることは、相手に屈辱的な思いをさせて、ことなのさ」

「ハルトさん……それってマジな話ですか!?初めて聞きましたが」


 そりゃそうだろうな……なぜならこの真実が語り継がれてるのは余程ブレイキン文化に入れ込んでる業界側の人間か、知ってる側でも一部の人間のみしか情報を開示しないからだ。だが文句は言えないことだ、俺がこのを知ってるのは本当にたまたま運が良かっただけだけだし、教えてくれたには感謝してる。


「ああ、これは別に極秘情報って訳でもないが、言い伝えを受け取ってる人間が限定的なだけ故に起こっている情報格差なのさ。どうだ物凄く驚いただろ?」

「本当にそうですよ……」


「だから俺たちが本来しなければならないのは……バカにすることでことだ。……お前がどれだけ凄いダンサーで、独自性のある動きや技を使いこなせていて、どれだけ音楽に近づいたダンスができたとしても……バトルが終わって泣いていたり、『くっ……負けたのは俺だなこりゃ』って少しでも自信を失ったりすれば、お前の負けなのさ」


 余程衝撃的な情報だったのか、口をあんぐりと開けるヒカル。

 その間にも池谷さんの2ムーブ目が始まろうとしていた。


「本当に興味深いですね……!」

「ああ、そうだろう?そのために相手の自信を奪う方法は大まかに4つある。1つ目は『』って思わせて自分の性格やボディランゲージ、ムーブ中に動きを投げることで相手に訴えかける手段だ。2つ目に『』という会話を相手のダンサーと試みることだ」


「どっちが上なのかを競うことですか?」

「その通りで、ここで大事なのは例え自分の技術が拙くても、相手の技をやり返すことだ。例えば相手がスレッドを披露したら後攻の俺はより高精度なスレッドを披露して『どうだ俺の方が上手いだろ?』と訴えかけて煽る」


 この要素もあるせいでブレイキンバトルでは後攻の方が有利だと言われている所以だ。相手の技を返せば大抵、観客が物凄く盛り上がるしな……。


「そして3つ目に、『』または『』とバカにする方法だ。これはこの前言ったバイトサインをやるなどして、ことが肝要だ。そして4つ目に、などで相手を不愉快に思わせるバーンズだ」


「なるほどです……」

「けど勿論相手の欠点を笑いものにすると言っても、相手の容姿をバカにしたり、私物を相手に投げて、相手に友好的じゃない動機で接触したり……モラルから逸脱した手段を用いればそれはアウトだし、何よりも悪者になるのはやった自分自身だからな。そのために許容範囲内のことが大事なのさ」

「つまり、その線をギリギリに攻めたラインを狙えば最高ってわけですね」


 コイツ……本当に将来が有望で楽しみなやつだな。あまりにも正確な理解が早くて笑みを深めてしまう。今からバトルの最終ラウンドが始まろうとしていたが……。

 

「相手の自信を奪うことだ大事だとわかりました……けどもし相手がやり返したらどうすれば良いんですか?」

「ふっ……そん時は徹底的に叩き潰せ!相手がチ◯コ出してきたら向こうが引くレベルに巨根を飛ばしてやれ。相手が銃を持ち出したらムーブ中に相手を執拗に撃ちまくる動作を盛り込め。だから大事なのは相手の煽りで自分を見失わずにことだ、少しでもジャッジに自分の自信が欠け落ちてると伝わったら不利になるぞ」


「目には目を、ってやつだなヒカル。でもだからって、ハルトが言うように必ずムーブ中に焦がしを入れなければならないって訳でも無いんだぜ?」


 するとセシルも会話に割り込んできたようだ。ヒカルも突然のことで「そ、そうなんですか……?」と驚いてしまってるようだ。


「セシルの言う通り、この概念を知っていても正々堂々とダンスのみで競い合いたいと考えてるダンサーも居るからな。そして当然だが勝負を判定するジャッジがどの要素に注目してるかも十人十色な訳だから、必ず通用する訳じゃない」

「要素……具体的に何のですか?」


「そうだな、ヒカルにはまだブレイキンのを説明してなかったな。先ずは1つ目に、挙動・音の強弱の表現・技の難易度だ。これは誰がよりクレイジーな動きができたか?誰がより上手にスキルを披露できたか?と物理的な技のことで、パワームーブやトリックなどもこの分野に当てはまる」

「はい」


「2つ目に、実行・完全性。これは技を失敗クラッシュさせたり間違えないことだ。向こうのクラッシュを相手に訴えるジェスチャーとして、動きがある」

「なるほどです」

「3つ目に独自性・創造性。その技はお前が作ったのか?それともただのパクリなのか?を問いかける分野だ」

「その分野を中心に突き進んでいくのは茨の道な気がしますね」

「否定はしない、作り出すのにとにかく頭を捻り絞る必要があるからな。けどその分ここを重要視してるブレイクダンサーは多いし、とても有効的な観点だ」

「はい!」

 

「4つ目に、基盤・本質的な要素(真髄)・音楽だ。これは誰がダンスをよりブレイキン的なフレーヴァーや、音楽との向き合い方が上手かったかを問う。そしてどちらがよりブレイキン風なスタイルでダンスできたかをも基準にする。まあ今回のように他ジャンルのダンサーと戦ってる場合に限って、この分野は重要視されないけどな」

「自身も大事な訳ですね」


「ああ、そして最後の5つ目に、サイファー・議論だ。これは『俺の方がお前よりもこの技上手いし』などを掘り下げた分野だ。バトルにおける駆け引きや態度も含まれる」

「わかりました」


「だからさっきの話が戻るが、バーンズが必ずしも通用する訳じゃないけどそのスキルを習得た方がバトルにおいて有利になるのはわかってもらえたか?」

「はい先輩、けどまだ冗談や焦がしについて良く分からないです」


「そうだな……例えば西洋ののアニメに、相手の足元を銃で撃ちまくることで『踊れ!踊れ!』と強制的にステップを踏ませる冗談があるんだ。これを実際にダンスに取り入れた例もあるからな、また今度見せるよ」

「それが冗談に繋がる訳ですね?」


「そうだよ。だから大事なのは例え違う言語や国の出身で、相手に自分のディスり方が伝わらなくても、それを皆にわからせるように工夫して伝えるのはデカい技術で、上手いバトラーに近づくためには有効的な観点という訳だ」

「ちょっと待ってくださいハルトさん、観客もですか?」


「ああ、前にも話すしただろう?バトルにおいて観客は武器になると。だから様々な手を尽くして観客の心を掴むとし、相手もそうしようとやり返してくるから、負けないようにやり返すのが大事だ。観客から笑いや叫び、指差しなどの反応を引き出せたら、かなり良い状態だ」

「凄く興味深いですハルトさん!僕もバトルで参考にしますね」


「参考にするのは一向に構わないんだが、ただ銃をぶん回したりするだけで勝てるとは思い上がるなよ?冗談などの煽りはそのダンサーが今まで人生で経験した、環境や生き様、生活習慣などあらゆる要素で引き出されるから、ただ上部だけを丸ぱくりしても響かないことが殆どだ。何事も試行錯誤の繰り返しだがな」

「それもそうですね」


「だから基本を覚えてくれたら良いよ。相手を向こうのことが出来れば、周りに自分が勝ったと思わせられることだ。……だって相手が怒ったり、自信が奪われて、ジャッジに対してプンプンしながら接してたりするとダサいだろう?」

「そうですね、技術が凄くても残念な印象にしか映りません」

「だから今日説明したことを忘れないで居てくれると嬉しいよ、勿論わからないことがもっとあれば聞くから、いつでも相談してくれ」

「本当に有難う御座います、ハルトさん!」


 ……まあこの要素を理解してる側からするとバトルで手応えをまるで感じられてないと、ついつまらなかったり焦ったりすることもあるんだよな。過去に何度か踏み越えてはいけない線を、越えたことも何度かあり負けにされたこともあったしな……。


「フォー!!」

「リクさん相変わらずやべえー!!」

「人間の動きじゃねえだろ今のん!?」


 ああ、ついヒカルの指導に熱を入れてたらいつの間にかバトル終わってた……。まあ途中にもしっかりとお互いのムーブ見てたけど、ヒカルに解説できてないや。


《ワーオ〜特大なフリーズのかましで、バトル……終了ぅ〜!》


 曲が止まるとリクさんは元の位置に戻って水を一口飲んで、3バカの先輩方と睨み合いをした。今は先輩方の判定待ちの時間だ。


《さあて観客の皆〜!この2人による超熱いバトルに拍手ぅ〜!》


「パチパチパチパチ〜」

「ヒュー!ヒュー!!」


《イェア〜。良しじゃあジャッジのアヤカとリンカも、アーユーレディ〜?》


「コク」

「コクコク」


《おっしオーライッそれじゃあ行きましょう!ジャッジに入るぜ!スリー、ツー、ワン。ジャッジ!!》


 ジャッジの全員が左手を挙げた。そちらに立っていたのは……。

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