第1話 目覚めの時
ああ、テキーラを5本飲んだ時のように頭が痛い。
腹も焼けるように痛い。
体が重い。でも起きないと。
上の連中に叱られるのだけは勘弁してくれ……
ん?眩しい……
カーテン開けたまま寝てた?
いや、それより昨日お酒飲んだ?
「ングッ!?」
突然キスをされて目が開く。
目に直撃している木漏れ日を気にせず目の前の人を突き飛ばした。
「キャ!」
リアルではまず聞く事すら無い悲鳴を聞いた。
……え、待ってファーストキス奪われた?
いや、え?俺のファーストキスが?え?あ、いや。え?
「イタタ……」
「だ、誰ですか!?」
そう言い出た普段の何倍も高い声に戸惑うも、ファーストキスとゆう物が奪われた事で一瞬で頭の隅っこに追いやられる。
「す、すみません!」
そう言い謝るのでもう何がなんだかわからなくなり、思考は停止とゆう選択肢を取った。
寝てたら森の中。
ファーストキスを奪われた。
そこまでは知った。
で、目の前には人。いや、女の子が居る。
本当に何が起きた?
「申し訳ございません勇者様。永い眠りの時に起こしてしまって……」
「……勇者?それに永い眠りって。一体何が?」
「ッ!?まさか勇者様!記憶が?」
「記憶……」
そう、そして思い出した。
あの日。アイツと最後に相討ちになった事を……
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