第7話 修羅場
生活保護になって半年も経たない頃、事件が起きました。入ってきた年金で家賃を振り込まず、どんどんとお金をおろしていたのです。記憶がありません。短期的な記憶障害か解離性障害です。私は医者が悪いと転院しました。食べて行くお金がありません。入院しかないと思いました。しかし、障害者支援センターの担当者は、お金がないから入院というのは、筋が通らないと言いました。
元いた会社の同僚から、6万円振り込んでもらいました。女友達から5万円借りました。これは、収入申告しています。分割で行政に返しました。問題ありません。
東京の叔父からは、カップヌードル100個が届きました。これは有り難かったです。毎日、カップヌードルで飢えを凌ぎました。
医者からは後見人をつけろと言われました。東京の叔父も同意見でした。叔父は動いてくれました。そして、社会福祉協議会がやっている、金銭管理サポートを利用することになりました。
契約にこぎつけるまでが修羅場でした。10円以下の所持金で、4日間過ごしたこともあります。米、ふりかけ、卵、カップヌードル。それだけです。よく、凌いだものです。
しかし、こうして振り返ると、かなり無理がありますね。いま、こうしているのが不思議です。
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