第3話・ギルドカード発行
次の日、余は寝てる背中を優しく触れる感触で起きた。「余を背中を押して起こす奴なんていない……」と寂しい話で誰だと思ったが。頭が目覚めるにつれて状況がわかりだす。
「おはよう。飯、出来てるから降りてこい」
ただ一言、アイツは起きたことをわざわざ目で確認せずに部屋を後にする。起こすために背中を触ったのだろう。
「………襲われるか思ったが。大丈夫そう」
少し「襲われるのでは?」と身構えたが何もなく。余は着替えを済まして1階に降りた。今日も目玉焼きであり、皿に盛られたそれを食べながら勇者をみると皮鎧を着こみ。何処かへ出掛ける準備をしていた。
「ネフィア。ご飯は食べたら支度をしてくれ、冒険者ギルドで金稼ぎに行く」
「冒険者ギルド?」
「仕事を斡旋してくれる場所だよ」
勇者が壁にかけている剣を軽々と肩に担ぎ、背負う。その剣は昨日、余が持てなかった剣であり。勇者が慣れた手付きで背負った所から、本当は大剣使いなのが伺えた。
「傭兵みたいなものか?」
「何でも屋が一番近いな」
「ふむ。それで旅の資金を集めるのだな?」
「ああ、そうだ。それとネフィア」
「ん? なんだ?」
勇者が笑いながら、自分の頭を指差す。
「色んな物事に凝り固まっていたら大変だから。社会見学だ」
*
余も帯剣し、ローブを深くかぶった状態で勇者の家を出た。家の玄関は路地裏にあり、影が多く暗がりの中を進む。そう、声のする方へ向かった。
声はどうやら本通りの人々の声であり、路地から出た瞬間、暗がりから一転。出店の元気な客寄せの声と人々の話し声、太陽の光が出迎えてくれる。商売が盛んな道だと感想が出る。
「おっ、人間の店もあまり我ら魔族とは変わらぬのだな?」
「ネフィアは知ってるのか?」
勇者の驚いた顔で聞いてくる。どうやら……余の境遇を知っているようだ。
「まぁ、抜け出して遊んでいた」
遊んだとは嘘であり。引きこもりを脱走して逃げた事がある。だが、捕まって閉じ込められた。
「じゃぁ、ある程度は常識を知っているな」
「もちろん」
「安心した。そして城に見えるあれが冒険者ギルドだ」
勇者が大通りの一角を指差す。指の先には大きな建物が立っていた。王宮の様な、城のような建物。自分は驚いた。その大きさが言われたような城のようだったから。
「帝国の首都で本拠地だから大きい。首都自体が大きいからな、本店ばかりだぞ」
「そ、そうか」
王がいる場所ではないのにも関わらず。大きい事にドキドキする。初めて知る土地でもあるだろう。
そんな緊張を見透かされたのか勇者が背中を優しく叩いた。耳もとで、優しく勇者が囁く。そう、優しく。
「堅くなるなよ。敵とか忘れろ。今のお前は帝国の人間ネフィアだ。怪しまれるぞ」
「う、うむ。そうだな」
勇者の後に自分は静かについていく。建物に入ると、また凄く広い空間だった。大きな柱で建物を支える主柱が出迎えてくれる。
天井も高く、複合用途の施設案内が書かれていた。宿泊、酒場、訓練所。一つの町がくっついたような施設に「すごい」と盛らす。この城ひとつがギルドの持ち物らしい。
「面倒だから全部を入れればいいと考えたんだよ昔にな。他の冒険者ギルドも酒場と併設してる。あと、これを渡す。無くすなよ大切な物だ」
勇者が一枚の金属でできた板を渡してくる。それを受け取り、眺めるとネフィアと名前が掘ってある。名前以外の所は幾多の魔法陣が複雑に重なっており。わからないがすごい物だと感じた。
「これは、なんだ?」
「冒険者ギルドの身分証。何者も知らない奴に依頼なんて託せないだろ? 都市に入るのにも……いる」
「確かに」と自分は思う。少しでも信頼がおける人に依頼したいものだ。「もしや、冒険者ギルドは仲介人の役割をしているのか?」と聞くと彼は頷いた。
「重要な身分証だからな。早くそれを持って登録を済ませる。魔法陣に自分の情報を刻み偽装できないようにな」
「我は、魔族ぞ。大丈夫なのか?」
「冒険者に魔族もない。この板があればいい。だがな、これを手にいれるのも大変な物。大切にしろよ」
「大変? こんな薄い一枚で?」
「そうだ、特権みたいなもので。これひとつで相手に理解してもらえる。都市間を移動も楽だ。特に魔国にもな」
「ふむ」
「あそこで登録できる」
勇者が指を差す先に女性の使用人が受付をしているのが見える。余はその女性の元へ行き声をかけた。
「はい、今日はなんのご用でしょうか?」
「登録を済ませたい」
「はい、では見させていただきます」
カウンターから受付している女性がギルドカードを受け取る。「少しお待ちください」と言った後に魔法詠唱する声が耳に届き、体にまとわりつく魔力を感じた。体を探られているのだ魔法で。
「はい。確認がとれました。身分証をお返しします」
金属の板を受け取る。金属の板の魔法陣が光だしたあと、ゆっくり収まった。
「どうぞ。女性の方ですね」
「ち、ちがう!!」
使用人がキョトンとした顔になり。勇者が自分の肩に手を置き。顔を近付けた。
「ネフィア、行くぞ。仕事探しに」
「ま、まて!! 訂正させろ!!」
「ネフィア。体は女性だろ? 器が狭くみえるぞ?」
「か、関係ない!! 関係ないぞ!!」
「あのー」
恐る恐る使用人が話しかけてくる。揉めているのを察したのだろう。
「偽装、変更等は受け付けておりません。嘘はダメなのです。すみません」
自分は金属の板を勇者の顔に叩きつけて反抗を示した。
*
帝国の情報は5つの壁で守られ、外壁の外にも護られていない街が続く。しかし、街の外だけはいつだって魔物との危険が隣り合わせで危険らしい。外壁外の者たちは王国の民ではないらしくここへ流れて来た者らしい事を教えてくれた。勇者が5番目の外壁の上から指を差して説明してくれる。
ギルドカード登録後。二人で貰った仕事は外壁の監視の仕事。週、月と契約を結び。外壁の上から魔物と外の動きを監視する。そんな簡単なお仕事だ。
今回は1週だけでの短期。一番賃金が安いが勇者が仕事をしながら街を見れる。いい機会だと選んできてくれた。
「ネフィア。地図を見た通りだろ?」
勇者の言葉を流しながら。買ってくれた地図を見比べ、帝国の中を覚えていく。いつか戦争で攻める時に役に立つだろう。
「堅牢で、大きな首都だ」
5つもの壁を越えていかなければ行かず。短期決戦は無理なのがわかった。壁が都市の成長と共に増えていっている。
「化け物め、帝国人」
「だから、戦争で強い。満足か?」
「うむ。敵の情報を生で見えるのは素晴らしくいい。『百聞は一見にしかず』だ。だが、まぁ復権してからの話だな……遠い」
今はまだ。元魔王のままであり、戻ったとしても魔族が攻めるには力不足だろうと思う。しかし……いつかはしなくてはいけないとも感じている。
「本当に。あの席はそんなにいいものだったか? わざわざ戦争をしようとするぐらいに」
勇者がまっすぐ自分を見つめて話しかけてくる。何故か、心を見透かされているように聞こえる。
「お前はどこまで知っている?」
「お前の全て」
「はん? 全てだと? バカな!! お前ごとき……なにも知らないだろう!!」
勇者が手で怒声をやめるように促す。周りを確認したあとに自分の目を見て話を続けた。
「人はいないな……同じことを言うけど。『全て』知っている」
「いい加減なことを言うな!! 昨日の今日、会ったばかりだろう!!」
自分は声を荒げ、勇者を怒鳴る。怒鳴る理由は無い。「知っているわけがない!! 自分が監禁されていたことなんて!!」と思う。
「いいや。いい加減じゃないネファリウス。父、兄弟は何人だったかな?」
「何が言いたい!! 知らない!!」
「わかっているんだろう。みんな殺されたって」
勇者が溜め息を吐く。自分は言葉が詰まった。自分が考えていた事と違う。勇者は暗殺を知っている。
「俺は知っている。ネフィアに順番が廻ってきただけのことだと言うことも」
「ああ、そうだ。私は何もせず魔王になった。それがどうした!!」
「辛くないのか? 周りの目線は? 戦争は勝てば権力でも成果で動きやすくなるだろうから狙うんだろう?」
魔王城の今までの事と言われていた陰口を思い出す。剣の鞘を握る手に力が入った。
「ふん!! それがどうした!! 魔王は弱味を見せるべきではない!! 勇者、それ以上言うと斬る!!」
「いいや!! 言うね!! 全力で!!」
自分は勇者の言葉を聞いた瞬間、剣を抜く。そして勇者に向けた。何故か息が荒い。しかし、勇者は剣に怯えずに優しく安心させるように笑った。
「今は弱味を見せてもいい。誰もネフィアを魔王と思わない。それに男だとも思ってない。今はやっと自由なんだ。ネフィアは自由なんだ。だからもっと楽しまないとな」
優しい言葉。胸が……暖かくなる。
「……………楽しまないとだと?」
「そう、ネフィアは自由だ。俺が自由を保証するから。今は肩の荷を降ろせばいい。『護ってやる絶対に。俺は絶対に護る』」
勇者が強い言葉を投げてくる。芯の強い言葉。
「…………ふん」
自分は勇者の意思に負け、突きつけていた剣を納めた。顔が熱く背中を向ける。
「いったい、お前は余に何を望んでるんだ………まったく。楽しめだと……勝手に言いやがって」
勇者が何故、そんなことを言うのかわからない。
「望んでるだろ。幸せになれネフィア。俺はそれだけが望みだ。本当だぞ?」
「わかった。わかった。お前は変人なのはわかった。変人な考えが移る。黙ってろ、この話は無しだ‼」
自分は、黙りを決め込み。この日はこの話の続きは無かった。勇者が何を言いたいかも、今はわからない。
*
帰宅後。勇者が知らない部屋へ行き、魔法を唱えてそのまま声をかけてくれる。
「風呂沸かす。入るだろ?」
「風呂があるのか!! 温泉か!?」
風呂は好きだ気持ちがいい。
「いいや、水を引き込んで暖める。温泉知ってるんだな……意外」
書物で知っている。話も聞いていた。
「それよりも何故言わなかった!! 風呂があると!!」
「風呂釜を洗ってなかったんだよ」
「見せろ‼ うわ、ちっさ」
部屋を見ると小部屋の真ん中に鉄で出来た風呂釜がある。本当に質素な物だった。
「庶民で風呂釜持っている奴なんて珍しいからな。それに一人入れれば上等だぞ? 大衆浴場でも行くか?」
「なぜ、余が大衆に混じって行かねばならん!!」
「女湯行くしかないしな」
「バ、バカな!! いや、そうだな」
今は女。男の方へ行くと騒がれてしまう。逆に覗きに行けるかも知れないが性に興味がない。それに女と混じって入るなぞ恥ずかしいので却下だ。
「湯沸かし、パンを焼くから大人しく待っててくれ」
「仕方がない。小さいが我慢しよう。清潔にしないと病気になる」
部屋に戻り、動きやすい部屋着に着替える。慣れないがスカートは思った以上に動きやすく。気にしなければすごく楽だった。
「はぁ……疲れた」
愚痴をこぼして数分が経ち。「勇者のお湯が沸いたぞ」と言う声が聞こえたので部屋からでる。そのまま脱衣場へ直行。勇者が料理する横を通り抜けた。
「先に入る」
「俺も一緒に入る」
勇者が脱衣場までついてくる。ビックリして振り向いた。
「来るな‼」
「男の背中を流してやろうと言ってるんだぞ?」
それはいい心がけだが。
「くぅ……ダメだ!! 覗くのも入るのも!! 嫌だ!!」
何故か心が嫌がっている。「恥ずかしい」と思うのだ。
「そっか!! わかった!! やっぱ女扱いでいいな」
それを聞いた勇者が満面の笑みで脱衣場を後にした。気味悪い気分のまま自分は服を脱ぐ。
そして自分じゃない誰かの体のような姿を鏡で再度確認し、大きな溜め息をついた。
「いつになったら男に戻れるか………気分を変えていこう」
熱めの湯に四苦八苦しながら入り、小さいながらも肩まで入れる深さで思ったより窮屈では無く、ちょうどいい大きさで気持ち良いもので驚く。勇者が乗り込んで来る気がして身構えていたが、覗きも、乱入もなく本当にいい湯だった。
*
次の日、勇者が市内を一人遊んでこいと言われた。警備は勇者一人で行うからとお小遣いも手渡される。
唐突の提案だったが人間の生活に興味があり自分は受けることにした。
「どこ行こう。それより飯だな。アイツ、こうなることを考えて朝飯抜きにしやがった」
つくづく、思慮深く優しい男だと思う。店が立ち並ぶ通りを歩き、入りやすい店を見つける。酒場なのだが、営業中と札が立ち、木の板にメニューの表記をしていた。
「ここにしよう」
木の扉を開けると鈴の音が店に響き、可愛らしい店員が声をかけてカウンターに案内される。そこに座るとお水が用意され、何がいいかを聞いてくれる。もちろん頼むのはスパゲッティー。フードを外して店内を見渡して自分以外の客もけっこう入っているのを確認した。談笑などが聞こえ、賑やかな雰囲気であり……監禁生活とは違った空気に笑みが自然と出た。
「はぁ、なんだろ」
異世界に来たような気分を味わう。ここまで騒がしいのはトロール族の族長と抜け出した日ぶりである。魔王になったらもう二度と味わえ無いものかと思ったのだが。自分は何故か懐かしさを覚える場所にいた。異国の土地であるはずなのに。
「お客さん」
「ん?」
物思いに耽っていると声をかけられる。そちらに向くと中年のバーデンダーがカウンター越しに話を始める。
「君、ここで働かないかい? 見たところ冒険者ギルドに所属しているんだろうから、直接依頼するけど?」
いきなりの話で狼狽える。「どうして冒険者とわかったのか?」と考える。自分にお誘いがあるのかわからない。色々考え、纏まらず。首を傾げる。
「ああ、給料はしっかり払うよ。それなりに出すから1ヶ月試しにどうだろう?」
「すまない警備があって」
「倍は払おう。警備は何もないと安いからね。警備はいつまで?」
「今週末までだけど。えっと………」
「じゃぁ契約書持ってくる」
店の奥へ行き、一枚の羊皮紙を手に現れる。羊皮紙には金額が書かれており、指印が押されている。そのままペンを差し出しわからぬままペンを掴んだ。
「そのぉ………わからないのだが?」
「ここに名前と指印を書いて契約完了だ。本当に始めてなんだね。気を付けないと詐欺に会うよ」
「う、うむぅ」
書類仕事とか全部、したことがない。そして言われた通り、記入を済ませる。
「ありがとう。これここの制服が入った袋。契約書の控えに就労時間が書いているからね」
「あっ!!」
自分は記入し終わった後に気が付く。ここで働くことになったのだと。
*
防壁警備中。俺は座り込み空を見上げる。今日は青天で雲ひとつもない青い空が広がっているので剣を立て掛けて休んでいた。
「はぁ、気が休まる。不安だけど常識はあるようだし大丈夫だろ」
ネフィアにお金を少し渡し、自由にさせた。元々魔王になるレベルなので剣の腕は立つし、天性の魔力もそれなりにあると思う。ある程度は自分の身は自分で守れると信じている。一応、町中では。
「問題なし。魔物はいない」
空を見上げたまま、監視を行う。実際、警備という仕事は囮や時間稼ぎ、空からくる魔物たちの餌である。
外壁外は別の警備の依頼であり、あちらも同じである。だが、その危険の代わりに魔物を倒せばその素材は全て物にでき。報酬も上乗せされる。これだけで稼ぐやつもいると聞く。魔物殺しとして……昔は味方殺しの大罪人になった親友とそうして稼いでいた。
「あー、団長にも占い師にも会いに行くかな。これが終わったら」
知り合いを思い浮かべながら。警護の仕事が終わった後を考える。ネフィアには黙っているが実はお金には困っていない。
旅の資金もあるし、すぐに稼ぐぐらいには腕に自信がある。なぜ、言わなかった理由はネフィアに今の体に慣れてもらうためと情報を手に入れ吟味するためだ。
「さぁ、俺はここから始まったばかりだ」
胸の宝物のロケットペンタンドを開けて眺める。その中には小さな肖像画が入っている。ネフィアの肖像画が微笑みを浮かべた綺麗な絵が入っている。
*
お店でご飯を済ませたすぐに自分は家に帰ってきた。袋の中身をベットに広げる。中身は白い給仕服であり、フリルのついた可愛らしいスカートだった。そう、店員と同じものだ。スカートは短い。
「くそ、店主!! 女物ではないか‼ 畜生!!」
剣を抜いて燃やしてやろうかとも思ったが、仕事を受けた身。深呼吸を行い落ち着かせ、服を手に取る。
「…………」
ちょっと気になる。どんなものか。
「まぁ着てみて無理なら、断ろう」
ススッ
着替えを行う。着替えるのにどうすればいいか悩んだが。着こなせ、サイズはぴったりでビックリした。胸の谷間を見るとすごく複雑な気分になるが着れる。
「まぁ、着たけど。どうだろう? 変かな?」
鏡の前には金色の美少女が可愛らしい服を着て立っている。その鏡を触れると同じ動作をし、首を傾げた。
「これが自分?」
昔は鏡で積極的に自分を見るのが嫌だったが、まるで別人の自分を見ると何故か照れ臭くなる。鏡の女の子が照れている姿は魔王の威厳は無く。
ただの女の子のそれであり本当に少しだけある人に似ている。よく見て初めて気が付いた。
「そっか、余はもう別人。でも髪が死んだ母親に似ているのは嫌だな………」
目を伏せる。鏡を見るのを嫌がったのは自分がそこまで素晴らしい魔族ではない負い目だった。女になって死んだ売女の婬魔母親に似ているのを見るのが嫌になる。自分を金で生んで売った母を思い出す。
「自分は自分だ……あんな女じゃない」
そう、言い聞かせて自分を震いたたせた。
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