22:Trip
今日から旅行だ。二泊三日で、日光に行く。東京から日光と考えるとかなり近場だが回れる所は沢山ある。
俺以外みんな女性だからなんか緊張するな。
今は駅前で待ち合わせ中。俺が一番早く来た。と言うか早く来すぎた。まだ集合時間の三十分も前だ。気合いが入りすぎと馬鹿にされないだろうか。
「おっはよー海斗くん」
「おはようございます」
俺の次に来たのは真優さんだった。海に行く訳でもないのに麦わら帽子なんかをかぶっちゃってる。なんなら今日曇りだぞ。
その後に御崎姉妹は一緒に来た。
移動中は寝てしまい、起きたら日光に着いていた。
どこに行くのかは知らない。
「じゃ、早速行こっか」
まず来たのは東照宮。こういうのに興味がある訳では無いが、世界遺産なだけあって惹かれるものがあった。
次に華厳の滝に来た。滝だ。正直何が良くて有名なのかは全くもって分からない。
テンポよく観光をし旅館に到着した。部屋は一緒らしい。
てか旅費一円も取られてないんだけど、後で請求されたりするのか?大丈夫か?
夕飯。まあ、なんか。すごく量が多い。そして質も良い。困ったな、後で金よこせって言われても払える気がしない。てか誰が金出してんのこれ。
色々ありつつ個人的に楽しみだった温泉の時間だ。温泉に行く前に女子たちに覗かないでよ、と言われた。こういうの言われると覗いてくれって言ってるような気がしてきた。とか思ってると、完全に仕切られていて、おそらくどれだけ頑張っても覗けない。別に覗くつもりはなかったけどな。
温泉というのは久々だが、やっぱりいいな。夏ということもあって少し暑苦しいが大きな風呂に入ると楽しい。
ちょっと目眩がするな、のぼせたかな。
あっという間に寝る時間までやってきた。部屋は一つな訳なんで同じ部屋で寝る訳だが、これが抵抗ないのよねみんな。俺の存在気づいてるよね?普通、男と同じ部屋で寝るって言ったら女子は抵抗するものだと思っていたのだが……
「おやすみ〜」
電気を消し就寝。目を閉じ少しすると、あの女子たち何故か恋バナを始めた。楽しい旅行が修学旅行みたいな気がしてきてしまった。てか、俺いるんだけど?まじで、躊躇いが無いな。
横で、ぺちゃくちゃ喋ってる間に俺の意識は落ちた。
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