「え……このイヌッコロリンが、今回の捜索願いが出ていた魔物なのですか？」

「そうなんですよ！　いやー、イヌッコロリンは、人間に危害を加えることはないのでギルド特別認定保護生物に認定されているんです。この愛らしいルックスからペットして飼われることも多いらしいですよ？」

「へぇ……そうなんですね」

（ま、まぁ確かによく見ると、可愛い姿をしているわね。四足歩行で毛もフッサフッサで……可愛いかも）

「ワンワン！！　ワンワン！！」

「ちょ……！　くすぐったいてばイヌッコロリン！！　そんなところぺろぺろしちゃダメだってばー！！　あはは……って顔が固まってますけど、どうしたんですかクレア様？」

（は……？　は？　はああああああああああああああああああああああああああああああ！！？　ユウタ様に何してくれてんのよこのくそ魔物があああああああああ！！！！！　こ……こいつは可愛らしい顔をしながら雄太様を合法的にぺろぺろするただのド淫乱生物じゃないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！）

（……クレア様、魔物がペットになるの怖いのかなぁ）