第11話 「聖女様と戦闘後」

「いやー、クレアの奴凄かったなぁ! まさか炎の魔法まで使えるとは……!」


「うん、とってもカッコよかった」


「流石は聖女様っス! でも、クレア、

帰宅したと同時に、消えちゃったんスよね」


(そうなんだよなぁ……なんか暗い顔してたし大丈夫かなぁ?)



※※※


私は、毛布を頭から被り、今日の反省会を行っていた。


(はぁあああああああああああ!!!!ついに、やっちゃったあああああああ!!!!! つい、怒りに任せて、本気でやっちゃったわああああああ!!!気品のかけらもない怖い姿をユウタ様に見られてしまった……。

どうしようどうしよう。

あれ? うちの聖女なんか強くない? ちょっと検索かけてみよ……


『うちの聖女 前世 ゴリラ』


とかで検索されてたらどうしよおおおおおおおおお!!!!!


うわーん。もうお嫁にいけないわ。シクシク)


ピンポーン


(誰よこんな時間に……! もう! 今は放っておいてよ!!)


ピンポーン


(もう……誰よ。わかったわよ! 開けるわよ!! 開ければいいんでしょう!?)


ガチャッ。


「あ……クレア様……」


「ユ、ユウタ様!!? ど、どうして……」


「迷惑かとは思ったんですが、

どうしても心配でつい、きてしまいました……」


(まさか、私のことを心配して、わざわざ、来てくれたの……?)


「え……えっと、立ち話も何ですから……とりあえず家に上がっていきますか?」


「え……良いんですか?」


(あれ、私今サラッととんでもないこと言わなかった?)


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