第7話 届かないのに

 〜栞side〜


「はぁ、はぁ、はぁ、」

 学校を抜け出していつも暇な時に使っている公園のブランコに腰を下ろした。制服を着ているため、周りの人から変な目でみられるので落ち着かなかったが、それよりも柊人に泣いてる姿を見られたくないという気持ちの方が大きかった。

「あ〜あ、嫌われちゃったなぁ」

 口にすると余計涙が溢れ出し、地面を黒く染めていく。突然、LINEの通知が鳴った。何も考えず開くと、その内容はなんと

「お前本当にどうしたんだよ。話聞いてやるから、ここのカフェに来い。」

 というカフェの写真と一緒に柊人から送られてきたものだった。

「なんで私なんかに優しくすんのよ、振り向いてくれるわけないって分かってるのに、、そうやって心配してくれたら期待、しちゃうじゃん。」

 栞は泣き腫らした顔で指示された場所へと向かった。

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