第2-2話 それぞれの気持ち 2
〜栞side〜
「ねぇ!ねぇ!助けて!!」
「ん〜?どうしたの?あ、分かった!また柊人の話ね?」
「え!なんで分かったの!?」
「自分で鏡見てきなよ!柊人の話する時いっつもニコニコしてるから」
「え!嘘!?そんなに分かりやすい?」
「全く〜今日はどうしたのさ」
今柊人に対して想っている気持ちとどうなりたいのかを全て打ち明けた。
「そんなことで迷ってたの!?こんなことでウジウジするなんて栞らしくないね」
「ですよねぇ。いいなぁ真子は彼氏できてさ!彼氏の名前は
「そうだよ!広大くんは優しいし、ちゃんと気遣うことが出来るし、もう最高なの!」
「あ〜分かった分かった、もういいから。でさ、具体的に何をすれば意識して貰えるかな?」
「もう!冷たいなぁ、具体的か〜難しいね。1回アタックをやめてみるのは?押してダメなら引いてみろ的な!」
「分かった!やってみる!ありがとう!!」
ちょうどその時昼休みの終了のチャイムが聞こえてきた。
〜柊人side〜
キーンコーンカーンコーン
何事もなく授業が終わっていき、6校時の終わりを知らせるチャイムが学校中に鳴り響く。
ここからは後は
いつもならここで栞がいつものように一緒に帰ろうと誘ってくるのだが、それが来ないのである。あると思っていたので少し面食らったが、あいつにも色々ある。友達になにか誘われたんだろう。そう思いながら、栞の方を向いた。栞はこっちの方をずっとみていた。目が合うと、別の所を向かれてしまった。
「なんで来ないんだろう。」〜〜!!今自分にびっくりしてしまった。いつもはそんなこと思わないのに、急に1日誘ってもらえなかっただけで、なにか大切な物を失った気になった。(いや、きっとたまたまだ。僕は寂しいなんて思ってない!)
結局最後まで一緒に帰ることは無かった。
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