第14話  大穴からの脱出




 巌斎妃伽にとっての初めてのモンスター狩猟。下位。負傷箇所あり。故の行動制限もあり。それらを踏まえた上でのラプノスの狩猟ではあるものの、生きているモンスターに対して機転を利かせて討ち破った。


 彼女の性格なら、本来真っ先に突撃するだろうことは想像に難しくないのだが、穴に落とされて後先考えない行動が自分の首を絞める結果に繋がることを何となく理解した。その部分は頭に入れておいて欲しかった黒い死神の采配によるものだが、彼女は数日前の彼女よりも余程成長している。


 狩人にとってモンスターと戦うために必要な武器。それは命に直結する欠かせない代物だ。それがナイフ1本ともなると心許なかっただろう。対峙すれば解る生物としての恐怖。それを乗り越えて、懸命にナイフを振るった。勝者は立ち、敗者は伏せる。決定的な差が、ラプノスと妃伽の間にはあった。




「──────ふぐっ……ふぐぐぐぐっ……っ!!かっ……てェなァコイツの肉ゥッ!私の歯ァへし折るつもりかッ!」




 そして今、妃伽は狩猟したラプノスの肉を切り取って焚き火で焼いて食べていた。食べようとして黒い死神からのストップが無いので流石に大丈夫だろうと思い、焼いて食べてみたのだが……はっきり言って美味しくなかった。筋っぽいし硬いし、そもそも味が美味しくない。


 折角狩った獲物なのに食べないで終わりにするのは勿体ない気がして食べているが、こんなに美味しくないとは思わなかった。戦闘の際に雨が降り、焚き火は起こせなくなってしまったので、取り敢えず食べる分だけの肉を剥ぎ取って次の朝の早朝、雨が止んでいたので焼いて食べた。


 肉を剥ぎ取る時だが、やはり皮はかなり斬りづらかった。ナイフの刃が上手く通らず、時間を掛けて肉を取ったのだ。戦った後の興奮で眠気は遅れてやって来たが、ふと肉を取り終わって少しすると眠気が一気に訪れて気絶するように眠った。




「マジでコイツ……っ!硬すぎだろっ!顎疲れるわっ!……まあ、切り取った分は食うけどさ……」




 いつも食べていたウサギの肉の数倍の時間を掛けて、ラプノスの肉を食べた妃伽はよしっ!と言って立ち上がる。空は晴れた。体調も問題ない。朝飯は(美味しくなかったけど)しっかりと食べたし、雨が降ったお陰で水分の補給はできている。食べながら植物図鑑は読んでいたので、次にやることは決まっている。


 壁登り。ロッククライミング再開である。何も考えず突っ走ることは鳴りを潜め、少しは考えるようになった妃伽だが、この穴から自力で脱出してやるという気持ちは変わらない。黒い死神は頃合いになったら出してやると言っていたが、ここまでされて出してもらった……では格好悪くて嫌なのだ。


 絶対に自力で脱出してやる。そう拳を掲げて気合いを入れる。今日はどのルートから行こうかと悩みながらいつもの壁に向かって歩き、到着すると壁に手を掛けた。慣れた様子で上へと登っていく。当然、登る前にクッションの弾力性が失われていないことの確認は済んでいる。


 次々と壁の凹凸に手を掛けて、掛けられるところに足を乗せて登る。高い身体能力を持っている妃伽はあっという間に半分の10メートル地点までやって来た。しかしここからがキツいのだ。反り返った壁を掴んでいることができない。どうしても、湿った壁によって手が滑るのだ。


 今回もしっかり掴んで離すつもりはなかったのに、意思とは無関係に妃伽の体は落ちていった。落下の浮遊感を感じながら、このルートもダメかと溜め息を溢した。背中から自然のクッションに受け止められて、大の字で寝そべる。どうも半分から上が行けないのだ。ここを脱出した者達はどうやって登ったのか是非知りたいものだ。




「この壁なー。ずっと湿ってるからマジ滑るんだよなァ……どうやってあの反りを抜けるんだよ……」




 大の字に寝転がりながらぼんやりと空を見上げる。白い雲が、無垢な鳥のように空を流れていく。何も考えずに雲を眺めて時間が過ぎていき、彼女は立ち上がった。何度も何度も落ちていて、落ちない方法を考えるが、どうも考えつかない。


 どうしたら良いんだ?と悩みながら壁に手を付く。表面を撫でると岩の壁らしくざらりとした感触がある。そして、何故開いている円形状の細い穴。これが未だに何なのか解っていない。もしかして壁登りに使える道具を、落ちたときに偶然持っていた人が居たのか?と怪しむ。


 ちょっと情け無いが、羨ましい。自分にもそういう道具があれば、今頃穴の上に到達していたのだろうかと考える。無いもの強請りなので良くない思考に向かいそうになって、頬を両手で叩いて思考をリセットする。羨んでいる暇があれば登れる努力をしろと、自分に言い聞かせた。


 穴指を入れて登る方法も考えたが、入れられる指の本数は精々2本。それ以上になると入らないので、2本の指だけで全体重を支えなくていけなくなる。それは流石に妃伽でも厳しいものがあるので、普通に登る方法を選んだ訳なのだが……この時、何となく指を穴に突っ込んだ妃伽は閃いた。


 忘れてしまわない内にラプノスの死体のところまで走って戻り、腰からナイフを取り出して振り下ろした。ざくり、ざくりと何かをしているとすぐに作業は終わり、壁の方へ戻ってくる。彼女が持ってきたのはラプノスの足に生えていた鋭い爪だった。歪曲した弧を描く爪ではなく、そのとなりの一番長い爪だ。


 2本剥ぎ取って持ってきた妃伽は、恐る恐る壁の穴に向けて爪を近づけていく。そして穴に刺し込んでいくと、大きさは違えど概ね穴のサイズに合っていた。これだ。壁に開いた穴の正体はラプノスの鋭い爪だったのだ。それを突き入れて壁を登る手掛かりにしていたらしい。これなら滑ることはないかも知れないと思うとワクワクしてきた。


 試しに既に開いている穴にラプノスの爪を刺し込んだまま握り締めて壁を登ってみる。第1から第2関節のみで体を支えるよりも、爪を握って登った方が妃伽としては登りやすかった。なるほど、こうして自身よりも前に落ちた人は登ったのかと納得し、同じく穴にラプノスが落ちてきたのかと驚いた。もしかしたら死骸だった可能性もあるが、兎に角面白いことを考えるものだ。


 お試しだけで反り返る壁の場所まで登り、そこからも爪を刺していけば登れそうだという事が解った。握力さえ無くならなければ登ることができそうだ。そこで妃伽は少し反った部分を登って感覚を覚えると、態と下に落ちていった。次登るときは万全な状態に仕上げるために、今日はやめておくのだ。


 クッションに落ちた妃伽は、焚き火を起こす定位置に戻って植物図鑑を開いた。一通り読んだが、狩人に必要な知識なので頭に叩き込んで忘れないようにするのだ。今日は大半を勉強に当てる日だなと頷き、見慣れた事細かに植物の詳細が書かれ、絵まで描かれている図鑑を読んでいった。





















「──────よーしッ!今日でこの大穴ともおさらばしてやんぜッ!!」




 明くる日。妃伽は穴の中で探して見つけ出したツルを使って植物図鑑を背中に背負う形で体に巻き付けた。置いていくわけにはいかないし、かと言って手で持っていると登れなくなってしまうので、面倒だから体に括り付けたのだ。落ちないようにすれば良いので、解けないように何重にも巻いている。


 ナイフはいつも通り腰に差して持っているので大丈夫だろう。他に必要な持ち物は無いので、今から最後のロッククライミングに入る。まあ、今必要なモノを他で挙げるとすれば、絶対に登りきってやるという覚悟と気合いだろうか。


 やる気に満ち溢れた妃伽は、何の憂いも無く壁に手を掛けた。慣れた様子で順調に壁を登っていく妃伽を上から眺めている黒い死神は、これなら今日中どころか、すぐに登ってくると考える。


 運動神経に難が有ったりすれば、登るだけに時間が掛かるものだが、穴に落とされてから妃伽は欠かさず壁を登っている。何度落ちようと諦める様子を見せなかった。それどころか次に登るのはどのルートからにしようと考え、効率を求めている節がある。学が無いとは言っていたが、学が無いだけである程度の頭を持っているようだと分析している。


 閃きもまあ良い線をいっている。もしかしたら気づかないやも知れない……と思っていたのが杞憂だったように感じるくらいには、良い線の考えを立てる。今の妃伽の立場が狩人であったり、サバイバルの経験がある者ならば、この程度は出来て当たり前だという評価をしていたが、最近まで一般人だった妃伽が思いついて実行するならば評価は高い。




「イイぞ私……ッ!順調だぜ……ッ!」




「……反り返った壁に到着か。……ん?」




「……ここまではアイツの爪無しでも来れた。こっから先は私が行けなかった領域……けどッ!前の奴が作った穴は使わねェッ!『私』の力で登ってやるよッ!!」




 前に穴に落ちた者が同じようにラプノスの爪を使って壁を登った跡である穴。正直ここまでは爪を使わず自力で登ってくることは出来ていた。いつも通りの調子で登ってこれるように、敢えて最初から使わなかったラプノスの長い爪。反り返った地点にやって来て初めて、彼女はポケットから爪を取り出した。


 反り返る壁は妃伽が登れなかった領域。正確には1度登れることを確信するために少しだけ登ったのだが、それをカウントしないならばこれが初めて。故に妃伽は誰かが登った跡を使わずに、自分自身の力で登ることを決めていた。


 落ちない程度に全力で振りかぶって爪を突き立てる。先端が鋭く、妃伽の女とは思えない腕力で叩き込まれたので1度で必要な分だけのめり込みを見せる。少し体重を掛けて抜ける様子が無いことを確認すると、反対の手の爪を寄り上に突き刺した。強くやりすぎると折れる可能性があるので、強すぎず弱すぎない力でやっていく。




「あ゙ー……ッ!爪ぶち込むと手にくるわァ……けど、もうこれで終わりなんだ。さっさと登りきってやるよ……ッ!!」




 壁がかなり反り返っている。足を引っかけているのもかなりキツくなっていて、気を抜くと足場から離れてしまいそうだ。殆ど腕の力に頼っている部分があり、壁にラプノスの爪を突き立てていることも合わせれば負担は大きい。突き立てる時の衝撃が手に響いて痺れそうにもなる。


 けれど、こんなのもこれで最後だと考えると、自然と力が入るのだ。壁の登りもあと少し。目に見えたゴールほど全力疾走しやすいものは無い。妃伽は無自覚で口の端を吊り上げて笑う。2週間以上世話になった忌々しい大穴から脱出なのだ。そして、妃伽は反り返りまでの普通の壁に掛かった時間以上を掛けて、大穴の頂上……地上に手を掛けた。


 腕が震えて力が入らなくなっている。足も踏ん張りすぎて攣りそうだ。ずり落ちてしまいそうになる腕に、今込められる力を全て込めて体を持ち上げる。片脚が地上に掛けられるようになったので、急いで脚を持ち上げて掛けてやり、体を上に持ってくる。どうにかこうにか地上に体を放り出して寝転ぶ。


 大穴からじゃない空が見える。これだけ苦労して疲労困憊としているのに、腹立つほど晴れた空が広がっている。荒い息を繰り返しながら、天に向かって傷だらけの拳を突き上げた。やってやったぞと言っているようで、彼女の顔にも変わらず笑みが浮かべられていた。


 疲れているが体を起こして立ち上がる。視線の先には純黒に彩られた黒い死神が立っていた。最後に見た時と全く変わらない姿。これまでのことがまるで無かったかのように感じるくらい変わらない姿に、何故か不思議と安心感を感じてしまった。妃伽はよろりとした足取りで彼の元へ向かっていった。


 地上から出たら、何も言わずに大穴に落としてくれた黒い死神に、ほんの気持ちとして拳をプレゼントしてやろうと考えていた。絶対ぶん殴ってやると心に決めている。黒い死神は動かない。そんな彼へと手を伸ばし……抱き締めた。




「……っ?」


「……っ……黒い死神よぉ……お前っ……いきなり……っ私のこと落としやがってよぉ……あのモンスターも寄越しやがるしっ……死んだらどーすんだよっ」


「……………………。」


「ちっと……私に抱き締められろ……っ!くそがよぉ……っ」


「……良くやった。今回のは正式に俺の弟子と認めるかの試験でもあった。お前は合格だ。これからよろしく頼む」


「……正式な弟子じゃなかったのかよ……くそむかつく……」




 正面から抱きついてきた妃伽に困惑する黒い死神。てっきり殴り掛かって来るだろうと思っていたのだが、その予想に反して彼女は強く抱きついてくるだけだった。壁を登って力が入らない腕を使っているのに締め付けるような抱擁に、黒い死神はそれだけ心細かったのだなと察した。


 口調が荒く、男よりも男らしく、大人の女のように発育の良い彼女だが、まだ十数年しか生きていない少女である。ましてやずっと一般人として生きていたので、今回のようなイレギュラーは精神的にもきただろう。自分の存在が、大穴の生活をしていても乱心しなかった要因だという事を知らない黒い死神。


 妃伽は自分1人で大穴に落とされて、上に誰もいなかったらここまで正常の精神ではいられなかっただろう。誰も居らず、1人だけで独りというのは、気楽に思える以上に精神的にもダメージが大きい。遭難して1人で居る内に精神を病んでしまう者も少なくないのだ。それが原因で死ぬこともある。自殺という形で。狩人にも、そういった話はある。


 モンスターに襲われて命辛々逃げ果せることに成功したと思えば、命である武器を破壊されたか無くしたかしてしまい、助けを呼べない状況で1人で居るしかない。周りにはモンスター。いつ襲ってくるか分からない状況。無力の自分。心寂しさ。それに耐えきれず自殺するか、衰弱死してしまうのだ。これは、そういったものの一端を知ってもらい、経験してもらうという面もあった。


 なので、妃伽にとってキツいと思える今回の修行は誰にとってもキツいものだった。肉体的にも辛いところが確かにあるが、それよりも自分以外には居ないという状況が精神的に辛くなる。黒い死神は少しやりすぎたか?と思ったが、このくらいのことを経験しておかなければ狩人としてやっていけないことを知っているので、修行としてやらせたのだ。故に後悔も罪悪感も無い。




「良くやった。お前は、良くやったぞ」


「っ……。いきなり……褒めんじゃねーよ……くそッ」




 土や乾いた血で汚れている妃伽を、軽く抱き締め返した。背中に回る男らしい腕。顔を埋めている胸板は硬く温かい。鼻が麻痺して自分が異臭を発していることに気がつけていないが、それでも変な臭いはしているんだろうなということは自覚している。それでも抱き締めてくれる黒い死神の温かさを感じ取った。


 優しく背中を撫でてくる大きな手に、鼻の奥がツンとした。つい勢いで抱き付いてしまったが、まさか抱き返してくれるとは思ってなかった。突っぱねられるか、離れるように冷たく言われると思っていた。少しでも一肌が欲しかっただけなので、すぐに離されても文句を言うつもりはなかったのだ。


 思いの外、優しく触れてくるので我慢していた涙がポロリと零れる。流したくないのに、少しずつ大粒となっていった。まだ少女と言える歳で、本当に危険なことから離れて生きていただけに、彼女は悲しみとも苦しみとも言えない、安堵からくる涙を流した。そうして抱き付き、抱き返して数分。頬を少し赤らめた妃伽が離れた。


 フードがあって暗闇に隠れて顔は見えないが、何だか気恥ずかしくて黒い死神の顔が見えなかった。見られているのも何だか嫌で、つい俯いてしまう。そんな彼女の頬に、黒い手袋を付けた黒い死神の手が触れてくる。目の下の涙を親指で拭い、正面から体を退けて脇にズレる。すると黒い死神が壁になって見えなかった奥には、綺麗に纏められた焚き火セットと、葉の皿の上に置かれた美味しそうな肉が見えた。




「あれだけ一心不乱に食っていれば、肉が好きだということは解った。これは街へ戻るまでの腹ごなしだ。食べるといい」


「ずずっ……。こんなんで機嫌取れると思うなよなっ!……うっめぇ……♡」




 さっさと焚き火の近くに行って、骨付きの肉を手に取り食べ始める妃伽は、自分で捌いて食べたウサギの肉やラプノスの肉とは大違いの柔らかさと美味しさに目を見開いて瞠目し、口いっぱいに頬張って食べた。


 黒い死神は焚き火の上に来るように調節した小さな鍋の中から、お玉で中のスープをプラスチック製の黒い茶碗の中に注ぎ込んで妃伽に渡す。受け取って口を付けて飲むと、優しい味が口に広がった。虎徹の味と似て、どこか優しさを感じる味付けにまた涙が流れそうになる。






 ほろほろと流れる妃伽の涙を見なかった事にして、差し出される空になった茶碗にスープを注ぐ黒い死神。彼等の仲は、少しだけ近づいたような気がした。







 ──────────────────



 巌斎妃伽


 今回、大穴から自力で脱出を果たした少女。風呂には入れず、出来ても雨に打たれるくらいだったので臭いがキツいだろう事を自覚していたので、誰かの傍に寄りたくなかったが、そう思っても我慢できずに黒い死神に抱きついていた。


 負けん気が強くて負けず嫌いで、男勝りな性格をしていようと蓋を開ければ未成年の少女であり、今回のような自体に陥った事が無い一般人だった。精神的にやられなかったのは、上に黒い死神が居るということを確信出来ていたから。





 黒い死神


 まさかいきなり抱きついてくるとは思わなかった。そういうことをする性格に思えなかったし、なんだったら殴り掛かって来るだろうなとすら思っていた。汗の臭いだったり泥の臭いだったりラプノスの血の臭いだったりで異臭がする妃伽を、そんなこと気にせずに軽く抱き締め変えしてやった。勿論、困惑はある。


 やり方がキツいことは自覚しているが、そうしないと狩人という職で生きていくことは到底不可能なので越えていってもらわないと困る。けど、初回でこれは中々にキツかったかと少し反省した。ラプノスがやり過ぎかも知れん(正解)



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