第12話 遺志の村
この村には、古き言い伝えがあった。
勇者についての言い伝え。
もし勇者が、困っていれば、導くようにと言う。ただそれだけの事だ。しかしその言い伝えは、何代もの人々がそれを受け継ぎ、継承してきた。
そしてそれはまた、果たされようとしていた。
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――俺が暫く歩いていると、とても大きい森が見えてきた――まだ人里までは遠そうだ。
休みやすそうな草原があったので、そこで僕は寝転がった――空は綺麗な夕陽が輝いていたが、日本の空と、余り変わらなかった。
――僕は仮眠を取った。
起きたあとは歩き続けて、やっと町の様な物に着くことが出来た。
身体は、ステータスが高いので疲れないが、精神的に応えるものがある。
村はよく整備されていて、近くの道もきちんと慣らしてあり、とても歩きやすかった。民家も沢山あり、とても賑わっていていた。
――本当に、着いて良かった。
旗が掛けられ、音楽や踊りが、そこら辺でやっている。
祭りでもやっているのだろうか?
近くにいた女性ので、話しかける事にした――
「少しいいですか?」僕がそう話しかけると、
「大丈夫ですよ。」女性はそう、答えてくてた。
余り人と喋ってなかったから、上手く会話が繋がらない――そう思ったが何とか聞くことが出来た。
「この町はいつも、こんなに賑わっているのですか?」
「いえ、近々勇者様がいらっしゃるので、もてなす用意をしているだけです。」
「――そんなんですか。」正体は出来るだけ、明かさない方が良いのかも知れない。
「どうぞ旅人さんも、ゆっくりしていって下さい。」
「ありがとうございました。」――そう言って僕は、その場から離れた。
因みにボロス装備は、魔力を纏わせないと普通の黒い服なので、普段から着ていても問題が無く、とても楽だ。
――やっぱり、普段着として使えるのはありがたい。
町を歩いていると――服屋や八百屋、露店などが沢山あった。
その中でも、特に気になる店が4箇所もあった。
「預言者ローガのお告げ」
「結界師エーナの結界販売店」
「聖職者ナータの治療所」
「武技師ビータの武技修得所」
どこから行こうか迷うが、どちらにしろ全ての店に立ち寄るから――あんり変わらないか。
――最初の1歩を、僕は踏み出した。
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どうも、作者の椋鳥です。
なんと、70PVに到達することが出来ました。
これも、皆様のお陰です。これからも、宜しくお願いします。
最後になりますが、誤字脱字等があれば、コメントで伝えていただけるとありがたいです。
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