第11話 外の世界へ
ステータスを確認したあと、僕は準備を整え、ダンジョンから出ることを決意してボタンを押した。
「ダンジョンの外に移動します。」
そのアナウンスが聞こえた瞬間、俺は外へ投げ出された。
「――痛い。」尻もちを着いてしまったみたいだ。
出た先は――真っ暗だった。まあ、そうだよな。
――僕は魔力感知を発動させた。
ダンジョンを出た先は、広大な砂漠が広がっていた。時間帯は丁度、夕方頃なのか、夕陽がとても綺麗だった。
僕は久しぶりに地上を見た事で――涙が溢れてしまった。
両親を殺した罪で裁かれ、あのダンジョンに置いていかれて、僕は死んだ――筈なのに生きている。
――自分でも正直、よく分からない。
本当に――色々あったな。いや、色々あり過ぎた。
この国の人達も、悪い人ばかりじゃ無かった。良い人だって沢山いた。あの王様や声を掛けてくれた兵士。故郷の村の人々、本当に――沢山いたんだ。
別に僕を間接的に殺した人を、恨んでいない訳じゃ無い――死んだのは僕のせいだしね。
でも次、母さんや父さんに手を出したら――絶対に許さない。
そう、心に誓った。
――さて、次はどこに行こうかな。帰る家はもうないと思うし、あったとしても、現在地も分からないから、どうしようもない。
仕方ない、取り敢えず前に進むしかないか。
――そうして俺は、歩き出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも、作者の椋鳥です。\(°∀° )/
いつもお世話になっております。
なんでこんなに主人公は、前向き?なのか。などの質問がありましたら、是非コメントで書いていただけると嬉しいです。
最後になりますが、誤字脱字等ありましたらコメントで書いていただけるとありがたいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます