第9話 モンスター討伐

 あのモンスターの再戦にあたって、残りのデスポイントを使ってもう1つスキルを取った。


 僕が取ったのは、「剣神・神速斬撃」と言うスキルだ。


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 スキル 剣神・神速斬撃


 剣術のレベルによって、速度と威力が変わる斬撃を放つことが出来る。


 レベル100になれば、斬撃を2つ同時に発動させることが出来る。


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 正に、凄まじいの一言に尽きた。剣神と付く名前に恥じない汎用性の高さ、神速・剣豪闘気との相性の良さ。


 全てが綺麗に高水準で纏まっているこのスキルは、とても使い勝手が良い。


 そして、今まで取ってきたスキルの魔力の消費量は、「空間・魔力感知」が5分で魔力1くらいで、「剣神・剣豪闘気」は、パッシブスキルなので消費はゼロ、「剣神・神速斬撃」は1回につき、消費魔力が1と言う、破格の数値だ。


 今の俺の魔力が8なので、魔力感知を入れたとすると、7発放てる計算になった。


 勝負は5分、魔力感知が切れるまでの間だ。武器はダンジョンを走っている間に見つけた、「名無しの片手剣」を使っていた。


 「名無しの片手剣」を使うのは、この武器を使えば神速斬撃が放てるし、これ以外の武器も無いからだ。


 僕は早速、あのモンスターを探しに行った。


 しばらく闇雲に歩いていると、がした。


「――ドスン!」「――ドスン!」


 ――今なら見える、あのモンスターの姿が。


 重い足取り、荒い息遣い、気味の悪い声、姿以外の音や臭いもあの時と同じだ。


 残り4分。


 状況はあまり良くない、神速斬撃を1発放ってみたが、敵は避けるのが上手いのか、上手く避けられてしまった。


 残り3分。


 神速斬撃を2発はなった時、なんと、2発目が当たった。だが、敵はまだ動けるようだ。


 残り2分。


 魔力感知の限界が近い。だが、敵の攻撃を食らってしまって、上手く左腕に力が入らない。


 残り1分。


 魔力感知がほとんど限界だ、残り全ての魔力を振り絞り、神速斬撃を5発連続で放った。


 残り5秒。


 ――これで全てが決まる。


「ボロス・マスターを倒しました。精算が始まります。」


  ――僕はあのモンスターに、勝ったらしい。




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どうも、作者の椋鳥です。


皆さんの応援のお陰で、40pvに行くことが出来ました。


これからも頑張って行くので、応援宜しくお願いします。


最後になりますが、誤字脱字等ありましたら、コメントで書いていただけると、とてもありがたいです。



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