第8話 ダンジョン攻略
ダンジョン攻略と言っても、目が見えないから気配を探るしかない。
早く此処を出て安全な場所へ移動したいな。
――少し歩いていくと重い足音が聞こえた。
「――ドスンッ!」「――ドスンッ!」
恐らく敵だ。速度は結構遅めだった。
早速デス・カウントで得た、新たなスキルを試そう。
その瞬間――モンスターが突撃してきた。
「ボゴォォォ」――痛い。まじで痛い。あばら骨三本は軽く持っていかれた。
――死にたくない。僕は気づいた時に、走り出していた。
「こんなところで死にたくない!」
この世界での、どんな時よりも早く僕は走った。地面を強く踏み込み、遠くへ走った。
何処でも良いから、安全な所へ行こうとしたが、あのモンスターの方が早かった。
――最初は遅かったのに。いきなり速度を上げてきた。
――何で。――何で。――何で。
「――グリァァァ」「――グリァァァ」
モンスターが回り込んできた。やるしか無いか。
――剣を構えた瞬間僕は、吹っ飛ばされた。
そして僕は壁にぶつかり、意識は暗転した。
――僕は2度目の死を迎えた。
蘇るとそこは真っ暗な所だった。目が見えないから当たり前か。
また死んでしまった。あんな強そうな雰囲気の奴と、目が見えない状態で戦うなんて無謀だと、僕もそう思った――それでもここから出る為に、恐らく僕は、あのモンスターを倒さないといけない。
そして、分かった事もあった。死んで蘇る度に、死ぬときの痛みが段々無くなっていくと言うことだ。これは実際、かなり嬉しかった。
死ぬ度に痛みを味わっていたら、僕の精神が持たない所だった。
――俺はステータス画面を開いた、予想通り、デスポイントが一つだけ上がって、気になっていたスキルを取得する事が出来た。
――成功だ。やっと僕は、魔力が感じられるようになった。これでまともにモンスターと戦える。
因みに、俺が取ったスキルは、「空間・魔力感知」というスキルと、最初に取った、「剣神:剣豪闘気」と言う、パッシブスキルだ。
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スキル 空間・魔力関知
自分の周りにある魔力を、形として認識する事が出来る。
レベル100になれば、人間の視力の100倍の距離の魔力までを、形として認識すことが出来る。
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パッシブスキル 剣神・剣豪闘気
自分の持っている剣術のレベルが常に、2倍の状態になる。
剣術のレベルが上がりやすくなる。
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魔力関知のお陰で、物に宿っている魔力を見る事が出来るようになった。
――やっと物が見えるようになった。魔力の消費があるのでまだ使っていないけど、速く使いたいな。
そして、「剣神:剣豪闘気」も効果が凄いので、戦闘にとても貢献してくれそうだ。
今更だが、ステータスは目が見えなても、脳内で見れた。
これからは、忙しくなりそうだ。
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どうも、作者の椋鳥です。
無双するかと思いきや、また下げたな〜と思った人も多いと思います。主人公には頑張って欲しいところです。
最後になりますが誤字脱字等ありましたら、コメントに書いていただけると有り難いです。
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