第10話LINEライバーになった少年、動き出したライバルと動かない加東さん
「トースッコさん!」
「あれ! ラザニアさんも」
モデルさんで大学生でバスケットしている女性の配信の偵察での出来事である。
LINEライブ中にコメントすると、アイコン写真と登録した名前が表示されるのよ。
ペンネーム的なもんだけどね。
もちろん私もラザニアさんもトースッコさんもお互いのアイコンを知ってる訳で。
「これアイコンで面が割れて、オニルさんのとこ出入りしてたら」
「あー、スパイだとバレバレだよね」
なんて器用な会話を視聴中にLINEですよ。
まあ、結論としては正直者でいこうってことで。
モデルバスケット女性さんへオニルの応援者と伝えたうえで健闘しあうってことにしたの。
「オニルの友人です」
「大学でバスケットされてるんですか?」
「ビーコルのファンじゃないですよね? なんで応援ライバーになろうとしたの?」
などなど。結構、赤裸々に質問したり普通にバスケットの練習の会話したりしてました。
これが意外と楽しいのよ。
不思議な世界だなーって思い始めたのも、この偵察がきっかけだったわ。
結論から言うと。こちらのライバルである女性は、日々の練習とアルバイトと学園生活が忙しくて、そう二十四時間戦えますかみたいな。
あっさりとフェードアウトしていきました。
「あと気になるライバルは?」
「「加東さん」」
ラザニアさんとトースッコさんがLINEでハモったのが、動かいない男(配信しない)ライバルの加東さんだった。
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