第9話LINEライバーになった少年、さりげない説明会です

 さてLINEライバーのイベントですが、なぜか二部構成です。

 まず、応援したいチームの公認ライバーの座をかけて九日間を戦います。

 そうですセブンデイズウオーです。


「オニルさん! どうやったらビーコル公認になるん?」

「まず九日間でチーム各に立候補したライバー達でポイント勝負するみたいよ。知らんけど」

「知らんのかい! オニルさんのライバルになるのは……。 五人か。」


 オニルさんは、まず五人のライバルにポイント勝負で勝って公認の座をゲットしなければならない。


 まずはチーム公認。

 そして三十六チームの代表が四ブロックに別れてのチャンピオン戦。

 そしてチャンピオン戦を勝ち抜いた四人によるファイナル戦。

 そこに栄光のゴールがまっている。


 まずは公認になる! むしろビーコルの公認になりたいのだから、それがスタートでもありゴールでもあり、やはりスタートである。


 二回目の配信からはトースッコさん、ラザニアさんのTwitterによる呼びかけもあり、アプリの入れ方が不明だったファンの方々も、ちらほらと視聴してもらえるようになってきた。


 そうなると気になるのは同じ予選にいるライバル達の存在である。


「オニルさん、ライバルも配信始める見たいだけど偵察に行ってくるわ」

「まかせる」


 配信中とは別人の対応なオニルさん。

 ほら、サンシャイン池崎もさ、楽屋では静かみたいだから。


 俺たちは、二十一時には寝てしまうオニルさんを置いて、深夜に配信をするライバルの偵察へ行くのだった。


 俺たち有志の戦いは今、始まったばかりである。




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