第11話LINEライバーになった少年、予選は続くよ後たぶん四日ぐらい
動かない加東さんは、とりあえずほっておく。
予選となる配信をオニルさんは着実に堅実に継続していく。
だいたい同じ時間の夜十九時らいからの六十分。まさに女の六十分である。
あっ、オニルさんは男性。
オニルさんも視聴者も、だんだんとLINEライブがわかってき始めた頃愛。
なんとかポイントも少額であるが一位をキープしていた、が、ライバルの動きは今だに不明だ。
もしですよ!
誰かがスポンサーになって高額の課金アイテムで一気に逆転、はい!役満なんてこともありうるわけです。
でもね。オニルさんは絶対に課金してアイテム買ってくださいとか言わないんです。
毎日視聴者がログインすることで貰える無料のハートアイテムじゃ不安なのに。
オニル言わざること山のごとく。
「オニルさん! 課金アイテム買うよ。百二十円からポイント買えるし」
「無理しなくていいよ」
「でも、モデルさんやら芸人さんやらがスポンサーついたら! 負けちゃうよ」
「僕はね。みんなが楽しんでくれて、リーグが盛り上がって、自分が好きな横浜ビーコルセアーズの知名度があがって、それでまた更に、みんなが楽しんでくれたら、それでいいんだよ。だから強制とかしたくないのよね」
「そっか」
私は涙が止まらなかった。
そんなオニルさんだから好きなんだよ。そんなオニルさんを勝たせたいのよ。
個人がお小遣いの範囲で楽しむのはオケーいだよね?
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