第2話 綺麗なガラス玉

その発言が終わると彼女は何も言ってこなかった……

ただ、2人で、静かに帰っている空間が、とても気まずかった。

そして、僕の自宅前に着き、彼女にさよならと告げると、彼女が、

「これ、君にあげる!!」

と、言って、ずっと手に持っていた、ガラスでできた玉をほに手渡ししてきた。

僕は、ありがとうと言ってそのガラス玉を受け取り、自宅に入るのだった……

僕は、自室に入り、彼女からもらった、謎のガラス玉をじっと見つめていた……

「なんだろ、これ……」

ガラス玉をよく見てみると、微かに赤やオレンジなどの多数の色が順番にうつり変わっていく……

あまりの綺麗さに僕は、そのガラス玉を部屋に飾る事にした。

そして、夕食をすました僕は、自室に戻り、その綺麗なガラス玉を見つめた。

すると、

「あれ?

おかしいぞ?

さっきと色が光る順番が違う、というより、ずっと青だ……」

僕が見つめたそのガラス玉は、青以外に変化する事はなかった……

きっと壊れたんだろうな!そう思った僕は、気にせず眠りについた……

そして、僕は夢を見た……

夢の中で、

「助けて……

お願い、助けて……」

と例の彼女が叫んでいる……

それが悪夢となったのか、僕は、中々寝れなかった。

翌日、僕はいつも通り学校へ向かった。

その時に、ずっと頭の中は、

なぜあんな夢を見たのだろう……

なぜ彼女は叫んでいたのだろう……

でいっぱいだった……

そして、学校に着き、担任が朝の連絡をする為にクラスへきたが、その時には、いつもの席に彼女はいなかった……




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