6
モリーが階段の隅で丸くなって眠ろうとした時、その傍らに白い服を着た少女が立った。
少女はかがんで、そっとモリーの背中に手を触れた。
「あなたが悪魔を退散させた勇敢な猫さんね?」
モリーは顔を上げて、ニーと鳴いた。
「私が見えるの?」
「ニー」
「頼もしい子ね。じゃあ最初はあなたから。ご褒美に願いをかなえてあげるわ。それが終わったら、私は悪魔が不幸にしてしまった人たちを助けにいかなくちゃならないの。天使の仕事も、結構忙しいのよ」
こうしてモリーの願いは現実になった。
少女に姿を変えていた天使は、背中の翼を大きく広げて空へと舞った。
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