第11話
今日の仕事はこれで終わりだ。
「さぁ、シートベルトをつけて。名探偵さん」
「名探偵?」
「そう。香織ちゃんのことだよ。見事事件を解決したからね」
そういわれて胸の奥が熱くなるのを感じた。
名探偵。
事件解決。
そうだ、今日の絵日記はぬいぐるみ探しのことを描こう。
きっとみんな驚くよね。
「俺の探し物も、いつか見つかるかな」
運転をしながら藤田さんがとても小さな声で言った。
探し物ってなに?
そう質問しようとしたけれど、藤田さんの顔がとても悲しそうに見えて、香織は口を閉じたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます