第21話大団円

月曜日。喫煙所。

「倉橋君は七瀬の彼氏だったんだね。七瀬から聞いたよ!」

倉橋は笑顔で、

「ばれちゃったか~」

「やけに軽い反応だね。嫁さんいるくせに!」

「ま、僕は自分の性に向き合う事にしたんだよ。嫁さんとは今、別居中。杉岡君、キミはユミちゃんと一緒になるんだろ?」

「ま、そうなりたいたけど、色んな壁があって……」

「まさか、親の事言ってんの?」

「ま、まぁそうだな」

「親も大事だけど、一番は本人同士だからね」

「倉橋君。仰せごもっともなれど、それがし、未だ結婚は考えており申さず」

「ま、時間が解決するさ」

2人は喫煙所を出た。


そして、2年後。

倉橋は奥さんと別れ、七瀬と同居を始めた。

杉岡は、ユミちゃんの両親に挨拶すると、ご両親は大変、驚いていたが娘?をお願いしますと言われたのはいいが、自分の親を説得するには骨が折れた。

結局は杉岡の意見が通じ、2人はめでたく同棲を始めた。会社では、倉橋の狙い通り皆に祝福された。

すったもんだはあったが、最後くらいは2人を作者として祝福したい。

2人とも、おめでとう。これで、この物語を終わる事にする。



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パブロフの犬は喫茶店にいる? 羽弦トリス @September-0919

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