第20話えぇ~なんですって!

七瀬は柿の種をぼりぼり咀嚼音鳴らしながら、発言する。

「先輩、僕は今まで隠していた事があります」

「な、なんだい?」

「じ、じつは倉橋先輩と付き合っているんです」

「えぇ~、なんですって!2人とも聴いたか?」

「君~何を戸惑ってんの?」

「そ~ですよ~、わたしはこの手の話しが好物なんです」

「で、七瀬はいつから、付き合ってんの?」

「かれこれ半年前からですね」

以前、杉岡に倉橋はバイだったって、喫煙所で話してたっけ。何がどーーなっとんだ?

「僕はこの前、倉橋さんから身体を清拭する日があるかもしれないから、頼む。って言われてたんですよ!」

中島が突然、話しだす。

「以前、倉橋主任から杉岡に誘われたら、断るなよ!」

っ言ってました。


「みんな、倉橋は悪いヤツじゃない。こうして、ユミと居られるのも、彼の効果だ……」

「君~、散々浮気して、何を言ってんだよ!」

「ば、ババアはだまってろ!よし、朝まで生テレビ!『倉橋の思想と陰部について』だ!」

「はぁ~、何それ」

ユミはハイボールを飲んでいる。


ーーー3時間後。朝、5時過ぎ。

「て、言うことで、倉橋の陰部はデカイでいいですか~?」

起きているのは杉岡しかいなかった。

ユミはイビキをかいて寝ており、中島は静かに寝て、七瀬は全裸だった。

七瀬は話が行き詰まった時に、スマホでアニメの音楽をならし、

「パニック、パニック、パニック、皆が慌ててる~♪」

と、全裸で踊っていたのだ。

この七瀬は実は倉橋の男だったのか~。

月曜日は荒れそうだ。

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