第5話軽トラキャンプ
軽トラで、山道を走る。
ユミはビッグマックを片手に運転している。マニュアル車を手慣れた様子で操る。
軽トラドライブである。
杉岡は、朝ご飯の後だから、アイスコーヒーを飲んでいる。特段、話す事はない。
荷台の荷物がガタガタ揺れていた。
「杉岡君、そこにカセットテープがあるから、ここに差し込んで」
杉岡は今は珍しい、カセットテープをセットして、再生した。
オバチャンの笑い声が聴こえる。
「ユミさん、これ何?ドリフ?」
ユミは、口をモゴモゴさせながら言った。
「キミマロ」
「は?誰?」
「知らないの?綾小路きみまろ先生だよ!」
「へ、へぇ~、きみまろ先生ねぇ~」
杉岡は興味ないようだ。どんどん、山の中を軽トラは走る。
「どこに、向かって走ってんの?」
「杉岡君が好きなとこ!」
「ら、ラブホテル?」
「バーカ、キャンプ場だよ。荷台にはキャンプ道具を積んでいる~の~だ~」
コイツ、本当に数学を教える塾講師なのか?
僕もバカだが、コイツバカ過ぎるぞ。
「ゆ、ユミさん。僕は月曜日夜勤なんです。日曜日はゆっくりしたいのです。今日はドライブで帰して下さい!」
杉岡は、睡眠薬を持参していない。今夜はゆっくり寝たい気分なのだ。否、寝なきゃ、自律神経失調症になってしまう。
そうこう考えていると、軽トラは減速した。
「これでも?」
杉岡が振り向くと、ユミはDカップはあるだろう、生乳を見せた。
杉岡は
「こ、今回だけだぞ!」
と、言った。
YES!YES!YES!YES!この日を待ちわびていた。ま、乳首はどどめ色だったが形は良い。3ヶ月前のヘルス以来だな。生乳を拝めたのは。
年増だが、愉しませてもらうではないか?
「杉岡君!そこっ!テント張るのは後にして
!」
「な、何っ!なんてコッタイ」
杉岡はDカップに反応してしまった!もう、デリカシーの無いジュニアだ!しかし、コイツはもう僕の女だ!
「ユミ!ここ一体どこ?」
早速、呼び捨てになった。
「岐阜県のキャンプ場。さ、早くテント張ってよ!」
「既に、テントは張っておりますが?」
「バカッ!日が暮れる前に仕事して!」
杉岡とユミはテントを2人で張り、火を起こしてバーベキューを始めた。
クーラーボックスには、缶ビールがぎっしり。
「で、では、ユミの生乳に乾杯!」
2人は缶を合わせた。
「何か、久々のキャンプは悪くないね?」
「そうでしょ、私はソロキャンプが好きでね、でもたまにはゲストがいてもいいな~と、思ってて連れて行くならイケメンの年下の男の子って決めてたの」
「ま、ママ~」
杉岡はトングでユミの胸を挟もうとした。
「バカな、男の子ってかわいいよね」
ユミはクスクス笑った。
「な、何を~、これでも主任だぞっ!必要ない役職だがな~」
「あぁ~私の見る目は衰えてないな」
「一体、何考えてやがるっ!」
「君の大きな、ナニの事」
「な、ナニ?いや、何?」
杉岡は酔い始めた。だが、長い夜が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます