第9話 スキル2
「なんで算術と鑑定がいいの?」
アリーにキョトンとした表情で聞かれ、
今度は俺がアリーのスキル説明について話した。
「貴族は読み書き計算ができないと、バカにされるんだ。だから…ちょっと羨ましかった」
これは貴族にとっては大事な事なので、俺はショボンとしながらアリーに言った。
「算術は計算ができるから、聞いた話だと平民は商人になる人が、女の人はギルドの受付嬢になる人が多いと言われてる」
「そ、そうなんだ…」
アリーは始めて知ったみたいな顔をしながら、「じゃ、じゃあ鑑定はどんな事ができるの?」
「鑑定は、物の名前や品質を調べるのに適しているんだ。でも鑑定を持ってる人は少ないから他人に言ったら駄目だよ」
「そ、そんなにすごいスキルなんだ…」
「うん、鑑定はレアスキルに入るからそれを狙って誘拐や監禁をするような人達がいるんだ。それに平民だと貴族からの勧誘とかは、嫌でも断ることが出来ないんだ」
アリーはそんなにすごいスキルだとは思わなかったのか、呆然としながらも真っ青になり今にも倒れそうな状態になっていた。
「な、何…そのスキル…」
「ごめん、一気に説明し過ぎた」
俺が気づいた時は遅かった。俺は一回スイッチ入ると、周囲を見ないで話し始めしまう。
アリーの顔を見るとパニックになっているのが見て分かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます