第224話 めしつかわれる

 変なエルフ族の兄妹と共に地獄の冒険者ギルドを出る。

外に出たからといって安心はできない、このシルバーガーデンという街はどこもが地獄なのだから…


 そんなモノローグが頭をよぎりつつ、とりあえず歩きながら二人にもう少し詳しくどういうことなのやら説明してもらおうと思ったのだが、微妙に話しかけづらい。


 というのもこの二人、ギルドを出てから俺に何一つ言ってこないどころか、そこにいるかどうかさえ気にしてないようで、俺の前を二人で楽しくおしゃべりしながらすたすた歩いて行くのである。

あまりに自然なその態度に一瞬俺は自分が霊体とかになったのかと思った。


 仮になんかいじめ的な悪意を持って俺をシカトしているのなら、どれだけ無視しようと必ずどこかでチラっと俺の反応を伺うと思うのだがそれすらないのでやはりただ、俺に注意を払うことなく歩いているだけのようである。


 ひょっとして俺のことを完全に忘れているのではないだろうか、という不安が胸をよぎる頃、二人は一軒の建物にスッと入って行った。

ここが家…?俺もとりあえず後について入る。


 家ではなかった、道具屋だった。

入ってすぐ色んな物がごちゃごちゃ棚に並べられて値段書いてあったので気づいた。


 そして二人は店主らしき男と何やら会話した後、ようやくここで俺の方を振り返り一言言った。

 

「荷物はそこの召使いが運びますわ」


 言ったのはお嬢様の方だ。

どうやらギルドを出る時に召使い呼ばわりされたのは気のせいではなかったようだ…


 ていうか召使いになった覚えはない、パーティーに誘われはしたがそれが召使いになることだとは聞いてない。


「おい誰がめしつか…」

「はい、んじゃあこれがまずテントな、それからマントに照明の魔道具、赤鉄板とそれから…」


 二人に文句言おうと近づいた俺に店主が荷物を押し付けてくる、反射的に落とさないように両手で持ったらその上にどんどん商品を積み上げていく、いやあの、ちょっと待って。


「あ、青鉄庫はどうするか…一緒に持っては…」

「無理」


 既に前方が見えないレベルで荷物の山を持たされてるのにその上、日本の四人家族くらいが使いそうなサイズの冷蔵庫、もとい青鉄庫を見せられた、これ以上どうやって持てというのか?

力があっても人間が物理的に持てる容量を確実にオーバーしている。

なので俺はわかりやすく店主の言葉に対し食い気味に無理だと言った。


「だらしない召使いですわね」

「任せておけ妹よ、この兄に名案がある、店主よ、この者の背中に紐で青鉄庫をくくりつけるのだ」


 お兄様何言ってんの?狂ってんの?

名案じゃねーよ、なんで前方の視界が全て埋まってる人間に冷蔵庫背負わせるという発想が出てくんの?


「い、いやあ旦那…とてもいい案だとは思うのですが、ここはひとつ荷車に荷物を載せてこの男に引かせてはどうでしょう、せっかく買ったモンをうっかり落として壊されたら旦那も困るでしょう?」


 どうやらまともな人間は一応いたようだ…さすが商売しているやつは違う。


「荷車など持っていないのだが」

「お任せ下さいお兄様、このわたくしに名案がありますわ!店主!荷車を売りなさい!」

「へい、まいど!金貨5枚になります!」


 …兄よりは妹のほうが名案のセンスが良かったな、ただし荷車に金貨5枚は…恐らく相当ぼったくられてると思う…


 しかし兄妹は何の疑問も持たず追加で荷車の代金を払っていた。

店主が急いでどこからか荷車を調達してきた後は、とりあえずそれに全部の荷物をのせた。

なぜかつい当然のように俺が働いて全ての商品を運んでしまった。

あとやっぱりどうみても金貨5枚の価値はない、ぼろい荷車だった。


「では帰りましょうお兄様」

「うむ、行こうか妹よ」


 そしてまた当然のようにすたすた歩きだす兄妹、荷物のことなどまるで気にしていない。

俺がこれらを放り投げてどこかへ行くという可能性を考慮していないのだろうか?


「あ、あのー釣りをお忘れですが…」


 その場を去ろうとする二人を店主が慌てて止め、お釣りを渡そうとしていた。

いろいろぼったくってる感じなのに釣りはちゃんと渡すのか…いや、逆にあまりにぼったくりすぎて罪悪感を感じているのかも…ここの住民に罪悪感を与えたとしたならある意味凄い。


 まあ店主が引く気持ちもわからなくはない、どうみてもあの二人、金銭感覚がおかしい。

これだけいろいろ買って値段になんら疑問を持つことなく金貨だけで支払いをしていたからな。


 …美男美女で金持ちなのか…そう考えるとなんかむかついてきたな…

そんなやつらにいきなり召使い呼ばわりされ、なぜにこの俺が大量の荷物を運ばなければならないのか。

事前に一言あるならまだしも何の説明もなしにこれである。


 ふつふつと心の中に怒りの感情が湧いてくる。

もうこんなやつら知るか!勝手にどこへでも行け!!

俺も勝手にどこかへ行くからな!


「釣りですって?小銭を持つのは面倒だから、全部あの召使いに渡してくれたらいいですわ」

「よ、よろしいのですか?せめて銀貨の数の確認だけでも…」

「ははは良いのだ店主よ、その程度の小銭なら召使いにあげても別に構わないからな」


 ………もう少し様子を見よう。

今はまだ逃亡はベストの選択肢ではないはずだ。


 俺は店主からお釣りの入った袋を渡されると、元気よく荷車を引いて二人の後について行った。


………………


………


 そしてようやく二人の家らしき建物についた。

…でけーな、二人で住む家とはとても思えない、だって庭があるレベルの二階建ての家だ。


 二人はやはりいいところのぼっちゃんお嬢ちゃんなのだろうか。

でも確かお兄様が「借りてる家」だと言ってなかったか…?

別荘なのかもしれない、さっきあれだけ買い物したのは借りてすぐでまだ家具とかが不足しているからか?なんにせよとにかく金持ちだとはわかる。


 庭へと続く門の前で兄妹が立ち止まる、何だろ、なぜ入らん。

門に鍵がかかっているとか?


「何をぼーっとしておりますの?早く門を開けるのですわ」


 俺かい、俺が開けるんかい。

荷車を引いてるこの俺がスムーズに通れるために二人で門を開くという発想は1ミリも無いようでとにかく俺が開けるまでそこで待ってるつもりのようだった。


 はいはいもう開けますよ、ここまで来たらやりますよやりゃあいいんでしょ。

門は普通に押したら開いた、重いとか錆びついてて開けにくいとかは一切ない。

この二人でも簡単に開けられただろう、俺は考えるのをやめた。


 家の扉は二人が自分で開けた、金持ちのこだわるポイントがいまだよくわからない。

門はだめで家の扉はセーフなようだ。


「ああ、疲れましたわ」


 お嬢様がふうやれやれといった感じでそう呟く、お前ただ歩いてただけだろ…


「ははは、この程度で疲れていては明日から大変だぞ妹よ」


 お兄様のおっしゃる通りだよ、明日からなにがあるのか知らんが。


「でも確かに疲れたな、召使いにおぶってもらって部屋まで行こうかな」


 やだよ!どんだけ疲れたんだよ!

そこはせめてお嬢様ならまだ許せるがお兄様なんかおんぶしたくねえよ!


「お二人ともお帰りなさいませ」


 うわあびっくりした、急に人が増えた。

いつの間に来たのか、俺たちの前にはメイドさんがいた。

ぱっと見でわかるメイドらしい服を着ているからメイドさんで間違いないはず。


「ただいまルビー、今日は先にお風呂へ入りますわ、夕食はその後に」

「かしこまりました」


 ルビー、と呼ばれたメイドさんは黒髪に赤い目が印象的な落ち着いた感じの人であった。

しかし人族ではない、耳が長くとがっている。

黒髪のエルフ族は初めて見た。


 お嬢様はルビーさんの返事を聞くとすたすたとその場を去ろうとしたが


「お待ちください」

「ぐえ」


 ルビーさんに首を掴まれて止められた。

主人の首を掴むメイドって果たしてメイドなのかどうか怪しくなってきた。


「こらこらルビーそんなぐえ」


 お兄様が何か言おうとして首を掴まれた。

このルビーさんがラスボスか何かであればそのまま二人を持ち上げて「脆いな…」とか言いそうな空気であった。


「お部屋へ行かれる前にお二人に少々お尋ねしたいことがあります」

「わ、わかりましたわ…」

「首は…やめてくれ…ルビー…」


 …怖えな、表情変えることなく二人の首を容赦なく掴んだメイド。

ここに来てまたこの街に対する恐怖度が増加した。


「そちらの男性はどういったお客様ですか」

「はー…苦し…え、ああこれは今日雇った召使いですわ」


 ここでようやく俺の存在に触れてもらえた、ただしコレ扱いだが。

最初話しかけられた時はパーティーに入るかどうかみたいな勧誘だったと思うんだけど二人にとってそれは召使いを雇うという認識だった様子。


「ほ、ほら、ルビーだけでは何かと大変だろう?だから冒険者ギルドで使えそうな者を雇ってきたんだよ」


 どおりで会って五秒でスカウトされたわけだわ。

この二人は最初から俺がどういう人物だろうかどうでもよかったのだ。

たまたま、ちょうどそこにいたから声をかけただけ。

単に荷物持ち的な存在を探していたにすぎない。

名前どころか俺が冒険者かどうかすら確認しなかったのはそういうことなのだろう。

でも召使い雇うにしても普通もうちょい…なんかあるやろ、面接的な…無いの?この世界無いの?

絶対そんな訳ねえ。


「そうですか、ではその雇われた方の後ろにある大荷物はなんですか」

「これはわたくしとお兄様で買ってきたのですわ!」

「ああ、この家はロクなものがなかったからね、気を利かせて二人で買ってきたんだよ」


 そこでルビーさんは目頭を押さえてはぁーとため息をついた。


「…買い物は全て私がすると申し上げていたはずですが」

「わたくしたちは子供ではありませんわ!買い物くらいできますのよ!」

「ではいくらお金を使いましたか?」

「えっ…それはお兄様に聞いて下さい…お兄様が支払いをしてましたから…」

「しかし妹よ、品物を選んだのはお前なんだぞ?」


 つまりお互いに把握してないわけですね、わかります。

ここで心優しい俺は二人のために助け船を出してあげることにした。


「あのー、少なくとも荷物を載せてる荷車は金貨5枚でしたよ」


 ルビーさんの頬がピクっと引きつった。

そして威圧感のこもった目で馬鹿兄妹を睨みつけた。

あの視線が俺に向いていたら思わず漏らしていたかもしれない、それくらいパワーがある目だった。


「今後勝手な買い物は控えていただけますね?」

「「はい」」


 馬鹿兄妹は声を揃えて綺麗な姿勢で返事をしていた。

お嬢様は股間を抑えていたが漏らしてはいなかった。


………


「それで、貴方は自称冒険者のヴォルガーさんというのですね」

「はい…まあ…冒険者カードが今は無いので自称になるんですが…」


 馬鹿兄妹はルビーさんに怒られた後、逃げるように階段を駆け上がって二階へ行った。

その後はとりあえず、ルビーさんから荷物を家の中に運んでくださいと言われたので俺はなんの口ごたえもせず淡々と荷物を運び指示された場所に置いた。


 最後の大物である青鉄庫を台所に運び入れた後、ルビーさんがお茶を入れてくれたので、今こうして一休みしつつ俺の素性というか二人に雇われた経緯を話しているところ。


「リンデン王国のコムラードから旅立って、オーキッドに渡り、マグノリアを通ってここへ来たと…かなり珍しい経路で旅をしているのですね」

「いろいろありまして…」

「まあその辺りの事情は深くお聞きしません、それより確認しておきたいのですが二人に雇われたというのは本当なのですか?」

「なんか最初はパーティーに入れみたいな感じだったんですけど…気づいたらそうなってました」


 ルビーさんが目を細めてふう、とため息をついた。

あの馬鹿兄妹に仕えて相当な苦労をしてきたことが伺えるため息であった。


「…では改めて申し上げます、正式に雇用契約を結び、今後も使用人として働く気はありますか?」


 おや、なんか思ってたのとちょっと違うことを言われた。

てっきりではお帰り下さい的なことを言われるのかと。


 正式に雇ってもらえるなら金は稼げるよな…このルビーさんは常識人のようだし、あの二人も逆らえない様子だった、給料もちゃんと払ってくれそう。

ここで働きつつ金ためて皆の情報を探すのはアリな気がする。


「えーっと…給料でるなら使用人としてでも働けます、しかし、雇ってもらう前にいくつか事前に言っておかないといけないことがあります」

「どうぞ、お聞かせください」

「では…まず俺はマグノリアを旅していた途中にはぐれてしまった仲間を探してこの街に来たので、いつまで働けるかははっきり言えません、あと自分で言うのもなんですが、素性の怪しい俺を雇ってくれる理由が知りたいのです」

「そうですね…期限に関しては事前にきちんと報告してくれるならば、そちらの都合でいつ辞めてもらっても構いません、そして素性に関しては問題ありません」

「随分こちらに都合がいいですが、なぜですか?」

「期限について詳しい理由は教えられません、ただし素性の方はお答えできます、それはこの街の者を雇うくらいなら旅人である貴方を雇うほうがマシだからです」

  

 なるほど…期限はともかく二つ目の理由は大いに納得できた。

この街クズのバーゲンセールだもんな。


「話はわかりました、俺を使用人としてこちらで働かせてください」

「はい、それではこれからよろしくお願いします」


 やったぜ…!これで最悪の事態は回避できる!

野宿して朝起きたら全裸にされて川流れたとかにならなくて本当に良かった!


 ルビーさんから正式に使用人として採用してもらった俺はとりあえずあれこれ説明を受けた。

まず名前もわからないお兄様とお嬢様はセサルナティアとカルルナティアという名前だった。

兄がセサルで妹がカルルだ、エルフ族特有のなんか言いにくい後半部分はやっぱりついてた。

呼ぶときは兄はセサル様でいいのだが妹の方はフルネームに様をつけるか、お嬢様と呼ばないと機嫌が悪くなるらしい、めんどくせえお嬢様であった。


 ルビーさんの名前は普通にルビーだけだった、後半部分が存在しない。

エルフ族なのになんか不思議だなと思って聞いたら「人族とのハーフなので族名は名乗れない」と教えられた、ハーフなので黒髪だったようだ。


 ゾクメイ、というのが馬鹿兄妹で言うとナティアという部分にあたる。

人族の貴族が使う苗字、いわゆる家名に近いらしい。

へーそうだったのかーと新たな知識を得てふと、ミュセとプラムは娘と母の関係でありながら後半部分がなんか違ったような気がしたことを思い出した。

でもはっきり思い出せなかったのでどうでもいいや。


 それより俺の住む場所についてだが、同じ家の一階の端の部屋を使って良いと言われたのでそこに住むことになった。

一階にはルビーさんの部屋もある、馬鹿兄妹は二階だ、ただそれでもまだまだ部屋が余ってる状況。

なぜたった三人で生活するだけなのにこのサイズの家がいるのか?

特に大きな理由などなかった、勝手にあの兄妹がルビーさんに内緒で借りてきたので仕方なく住んでるだけであった。

前払いで一月分の代金を既に払っているらしい、解約もできないもよう。


 で、この家で俺の最初の仕事は薪割りだった。

風呂が魔道具でお湯をどうにかするとかじゃなくて普通に薪を燃やして湯を沸かすタイプだったから。

今の俺は薪を割るのにほとんど力とかいらない、座りながら片手でやっても余裕でできる。

むしろやり過ぎないように丁寧にやることくらいか、気を付けるとしたら。


 ルビーさんが俺を雇おうと思った要因の一つにこの力のことがあったらしい。

大量の荷物を運んできて、青鉄庫も普通に持って家の中に運んでいる俺を見て力仕事ができると判断したのだ。

まあ普通の人はあのでかさの青鉄庫はなかなか運べまい…巨大な鉄の塊に等しいからな…


「力も気になりますが、服装も妙な恰好をしていて気になりますね」


 薪割りをしている俺の様子を見に来たルビーさんにそう言われた。


「これはまあ…上着と靴は自作なので」


 そう答えた後で、笑われるかと思ったが特にそんなことはなかった。

目を細めてじーっとこっち見ていたので観察していたのかもしれない。

真剣に見られるとそれはそれで恥ずかしいものがある。


 魔法が使えることは言っていないので、恐らくルビーさんの中で俺は力持ちで割と器用な人物とかになっているのだろう。

魔法は…必要なければ自己申告するつもりはない、冒険者ギルドの隣で見たあの強制労働施設の光景が脳裏をよぎるのでなるべくこの街では普通の人として過ごそうと思う。


 風呂を沸かした後は部屋に戻っているように言われた。

言われた通り部屋に戻るとテーブルに食事が置かれていた。

ルビーさんが作っておいてくれたのだろう、ありがたい。

ロールパンに野菜となんかの肉を挟んだサンドイッチ風のものとスープだけだったが美味しかった。

食事はあの兄妹とは別にとるみたいだ、使用人だから普通はそうか。


 食べ終えて台所に食器を持って行くと、ルビーさんが後片づけをしていた。

簡素な食事なことを詫びられたが、食事と寝床つきで働けるだけでかなり好待遇だ、気にしないで下さいと伝えておいた。

ついでに食事が簡素なのは馬鹿兄妹が予想以上に金を使っていたので節約しなければならないのだと教えられた、俺の給料大丈夫かな。


 風呂は俺が最後に入った、どうせ風呂掃除も俺の役目になりそうなので風呂掃除してから出た。

その頃にはさすがにちょっと疲れが出てきたので、これ以上なんか仕事あるとつれえわと思ってたが、もう休むように言われたので部屋帰って寝ることにした。

ここまで馬鹿兄妹とこれといった会話なしである。


 そして、ベッドの上でそもそもあの三人がなんでこの家借りてシルバーガーデンに住んでるのかについて聞いてなかったことを思い出したけど眠いから明日聞けばいいやと考え、目を閉じた。 

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