<26〜33話までの登場人物紹介> ※ ネタバレ注意



○登場人物



<主要人物>


李章絢リーヂャンシュェン……いみなは「ツァィ」。侍中じちゅう門下省もんかしょうの長官)。「シィェン」の力を持つ。子淡ズーダンの夫。麒煉チーリィェンとは異母兄弟。母親は前皇后。母親が療養の為に住んでいた芙蓉フーロン宮を譲り受けて暮らしている。


呉子淡ウーズーダン……待詔たいしょう(画院の優秀な画家)。「ザオ」の力を持つ。章絢ヂャンシュェンの妻。師君シージュンの弟子。両親と姉は他界している。弟がいる。


李麒煉リーチーリィェン……いみなは「リン」。トン国皇帝。「天子」の力を持つ。章絢ヂャンシュェンとは異母兄弟。母親は前貴妃、現皇太后。妻は故、ウー皇后のみ。息子が二人いる。名は「シー」と「シェン」。


趙浩藍ヂャオハオラン……中書令ちゅうしょれい(中書省の長官)。妻は元公主で、麒煉チーリィェンの同母姉。息子と娘がいる。


師君シージュン……太師たいし(皇帝の師)。「ザオ」の力を持つ。子淡ズーダン達の師。「師君シージュン」は、子淡ズーダン達が呼んでいる通称で、本名ではない。本名は李白雲リーバイユン。白い髪とひげを長く伸ばしていて、年齢は七十半ば。


張泰潔ヂャンタイジェ……師君シージュンの弟子。十年程前に飛燦フェイツァン国へと拉致されたトン国の画院に所属していた画家。第二王女ニマと駆け落ちし、夫婦となるが、再び飛燦フェイツァン国の間諜に捕まり、牢獄でその後を過ごす。章絢ヂャンシュェンと共に師君シージュンに救出され、トン国へと帰国する。フゥァンの父親。伝説の画家、張僧繇ヂャンソンイャォの子孫。その功績を認められ、待詔たいしょうに任じられる。


張洸ヂャンフゥァン……「ザオ」の力を持つ。子淡ズーダンに師事する。龍の昇天後は、芙蓉フーロン宮を出て、父、泰潔タイジェの実家である祖父母の家へと引っ越す。そこから親子で画院へと通う日々を送る。父と同様に、待詔たいしょうに任じられる。


ニマ……故人。泰潔タイジェの妻。フゥァンの母親。飛燦フェイツァン国の第二王女。その姿は天女のように美しい。


武耀華ウーヤォファ……故人。皇后。麒煉チーリィェンの妻。息子が二人いる。武芸が得意。


李劉章リーリィゥヂャン……前皇帝。麒煉チーリィェン章絢ヂャンシュェンの父親。退位後は、離宮で麒煉チーリィェンの母親と慎ましく暮らしていたが、龍が昇天した日に亡くなった。


朱昇月ヂュシォンユェ……青都チンドウ県尉けんい(県の軍事、警察行政の最高責任者)。子淡ズーダンの従兄妹。章絢ヂャンシュェンとは同じ剣術の師についていた同士。





飛燦フェイツァン国>


王……故人。王妃とは政略結婚。王妃の他に、高官の娘を妃にしている。


王妃……章絢ヂャンシュェンの母、フルの従姉妹。第一王子と第一王女の生母。煌羅フゥァンルゥォ国の王族。


第一王子……王太子。妻子がいる。戦争反対派。王が亡くなり、即位に向けて準備を急いでいる。


第一王女……他国へと嫁ぎ、子を産んでいる。


第三王女……母は高官の娘。病弱で流行病に罹って他界。麒煉チーリィェンとの縁談があった。


パサン……飛燦フェイツァン国の高官の息子。ニマ王女とは従兄妹で許婚。十年程、トン国でニマ王女の行方を追っていた。捕虜として、飛燦フェイツァン国へ護送される。


王妃の専属武官……王妃様に忠誠を誓っている。パサンの武芸の師。


宰相……戦争推進派。王亡き後、戦争反対派の王太子と対立し、王位を簒奪しようと企む。結局、王妃と王太子に阻まれ、処刑される。


とりでの長とその側近……宰相と繋がり、戦の準備をしていたが、章絢ヂャンシュェン達に潰される。





<その他>


シュ都事とじ……尚書省しょうしょしょうの官吏。飛燦フェイツァン国への使節団の一員。後に、砦西ヂャイシー県令けんれいとなる。


幽楽ヨウラ……トン国の鍛冶師。十年程前に飛燦フェイツァン国へと拉致された。飛燦フェイツァン国の牢で泰潔タイジェと邂逅し、その後、とりでの独房で再会する。とりでが壊滅した後は、トン国に戻り、鍛冶師としてその腕を振るう。


李應劉リーインリィゥ……劉章リィゥヂャンの父。麒煉チーリィェン章絢ヂャンシュェンの祖父。現在は、南東の離宮で静養している。


天帝……天界を治める王。トン国では、天帝を神として崇拝している。その為、天帝は地界を見守り、特に信仰心の篤いトン国の皇帝に特別に力を貸している。造士ザオシーは天界から地界へと遣わした天帝の愛し子である。


造士ザオシー……「ザオ」の力を持っている者。造物主ぞうぶつしゅのような力を持つ者のこと。天帝の恩恵を特別に受けている者、天帝に愛された才能を有する者。


イン……造士ザオシーが描いて実体化した絵の人物や物のこと。


ゴウ……麒煉チーリィェンが天子の力で操るいぬの姿をしたイン


張僧繇ヂャンソンイャォ(ちょうそうよう)……二百年程前の画家。当時の皇帝、武帝に命じられて天迎ティェンイン宮に四体の龍を描く。二体は天に昇って行った為、現在は二体だけ残っている。おそらく造士ザオシーだったと考えられている。


リィゥ皇太后……前貴妃。麒煉チーリィェンの母。東の離宮で暮らしている。


フル……前皇后。章絢ヂャンシュェンの母。飛燦フェイツァン国の王妃と従姉妹。煌羅フゥァンルゥォ国の王族。章絢ヂャンシュェンが二十歳の時に、病で亡くなる。





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